日本明慧
「転法輪」とはいったいどのような本なのか?
2001年8月31日 文/余明

【明慧ネット】2年前に中国政府が法輪功に対して鎮圧を始めて以来、中国のお抱えメディアの評論である「批判をあげつらう」文章では暴力での恐喝の他に、何度も法輪功の書籍に書いてある字面を引用しているが、真相を知らない一般庶民に「反面教材」となる真実の内容をつぶさに検討させないようにしている。これはなぜだろうか? 一般庶民のレベルが低いため被害を受けないことを心配しているのであろうか? 法輪大法の本来の評価を取り戻し、正しく認識してもらうために、著者は「転法輪」1冊について統計を取った。

 法輪功の創始者である李洪志氏は大法に関する19冊の著作を公開しているが、「転法輪」はその中で最も重要なものである。「転法輪」は総字数が16.7万字におよび、総頁数は332p頁である。(中国広播電視出版社1994年12月第一版1996年5月第三次印刷本による。)全部で9講、60の題目に分かれている。以下に挙げるのは、この本の中の名詞の出現頻度の統計である。

修煉:785回、常人:468回、次元:448回、仏:425回、気功:334回、身体:309回、宇宙:234回、功能:218回、物質:216回、煉功:207回、心性:200回(その内「心性を高める」が15回)、徳:162回、悟:147回、エネルギー:125回、元神:118回、執着:117回(その内「執着心」が87回)、生命:114回、煉功人:99回、法輪大法:94回、業力:91回、師父:86回、学習者:85回、魔:77回、釈迦牟尼:74回、人体:58回、静:51回、弟子:45回、真善忍:30回、浄化:29回、道徳:25回、時空:16回、徳を重んじる:8回、徳を損なう:7回、老子:7回、宇宙の徳性に同化する:4回、政治:0回、民主:0回、人権:0回、党:0回

 統計から見ると、「修煉」の2文字の出現頻度が最も高く、785回に達しており、ダントツである。このことから「転法輪」は修煉に関する本であると判断できる。このほかに出現比率が比較的高い「次元」、「仏」、「気功」、「身体」、「功能」、「物質」、「煉功」、「心性」、「執着」などの字は、「修煉」に関連して現れている。

 李洪志氏の「大法は一切の迷いをうち破ることができる」や「『仏法』は人類が無限の世界を洞察する手引きになります。太古の昔から、人類のことをはじめ、物質的存在の各空間、生命および宇宙全体のことを完全無欠に説明できるのは『仏法』しかないのです。」、また一般の学習者の話によると、これは人はいかに修煉し、返本帰真するか、どのように心性を高め、どのように良い人となるかを扱う本である。実際の所、法輪大法の「修煉」とは「宇宙の特性「真・善・忍」に同化する」ということであり、たとえこの2つの単語が本の中に現れる回数が少なくとも、この本は「気功」「物質」「生命」に対する解釈を通じてどのようにして宇宙の特性である真・善・忍に同化し、心性を高め、良い人となるかを語るものである。

 また、統計から「民主」「政治」「人権」などといった単語は本全体を通じて一度も現れていないことがわかる。このことから法輪功を「反動的政治組織」と見なすのは全くのでたらめであり、鎮圧の根拠が全くないことがわかる。本の中の「仏道神」という字が中国共産党の「無神論」に抵触しているからであろうか? どうもそうでもなさそうである。それというのも、中国共産党はチベットの活佛が転生霊童を探すことに対しても少しも「心配」などしていないからである。それではいったい何が江沢民政府をヒステリー状態にして、狂ったように法輪功信奉者に対する血生臭い鎮圧をさせているのであろうか? 答えは「真・善・忍」ただ1つである。法輪大法は1992年になって中国で伝播し始め、いかなる国家や組織からも資金援助を得ず、ただ人から人に、心から心に伝える方法のみに頼ってきた。1999年までに中国大陸で7000万人が修煉に参加しており、その間にどれだけ多くの人が修煉を通じて本当に健康な身体になり、心性が昇華したであろうか。中国政府は明白な統計を持っており、わからないはずはない。しかし中国共産党の江沢民政権はすでに「真・善・忍」に対立する側に立っており、さらに江沢民個人が、法輪功が群集の中で強大な影響力を持つことを極度にねたみ、嫌悪しており、江氏は目的を達成するために何をためらうことがあろうかと、いちかばちかの賭けに出た。

 おかしなことに、全てのごろつきの手段を使っても江沢民はまだ「望み通り」にすることができず、それどころか逆に法輪功の不撓不屈で妥協せずに堅く真理を守る精神がさらにたくさんの人の感銘を呼んでおり、このことから大法の正しさを証明している。