日本明慧

双子姉妹の物語

姉と私は双子である。更に偶然なことに私達の誕生日は旧正月の初日であった。姉は中国に住み、私はカナダに住んでいる。

私達の心は繋っている。ほんの単純な動作からも互いが何を考えているのか分かる。興味や職歴は驚く程似ている。特定の事に関し、同じ考えを持つのが常である。このような感情移入や相似は母親でさえ、理解したり説明したりすることができなかった。

姉と私は決して離れることを望まなかった。しかし運命は私達が遠く離れて住むよう決めた。私の家族は姉以外は全員カナダへ移民した。別れる時姉も私も大変辛かった。私達は毎日電話を掛け合った。説明無しに理解できる言葉を数語交すのが殆んど習慣になってしまった。

ところが、予想しなかったひどい事が二人の間に起きた。空を覆い、地を包み隠す、そのような宣伝が中国に再び現れようとは思ってみもしなかった。しかしそれは、実に双子の姉と私の間に隙間をつくった。

1996年の秋、私の親友の一人が家族訪問のため中国へ帰った。戻って来た時彼女は、中国で多くの人が法輪功を学習していると言った。法輪功という言葉を聞いた時、私の心は動かされた。私はこれが、一生探し求めていたものであることが分かっていた。長年待った後に、私はついに法輪功修煉の道へ進んだ。他の学習者と同様に、私は自分の内面の感情を言葉で表現できなかった。善に同化することによりもたらされた、すばらしさや驚異を経験した。私達学習者は善と慈悲を皆と分かち合い、人生の目的は返本帰真であることを皆に知らせたいのである。

私は双子の姉と私がこの重要な事柄に関し、異なった考えをもつとは決して予想することがなかった。しかし彼女は中国政府の新聞やラジオやテレビによる欺瞞や偽りの全てを完全に信じていた。一考することもなく彼女は法輪功学習者の生命への追求と探索、何百万もの人々が法輪功を学習することによって恩恵を蒙った事実を帳消しにしてしまった。海を越えて彼女に電話をする度に私の心は重かった。大法が広まっている時に、姉は最も貴重な機会を大切にすることができないので、私はしばしば彼女が気の毒に思えた。

しかし昨秋起きた事件が、彼女の法輪功に対する考えを変えた。姉はこの経験を電話で私に伝えた。

昨秋彼女の職場は、幹部のための旅行を組織した。彼らの中、重役の奥さんが法輪功学習者であった。二日二晩の旅の間、姉は他の十人以上の人々と共に、この老婦人に多くの質問をし、それらは全て平和な得心のいく方法で答えられた。“ 彼女は本当に私達の殆んどを納得させたのよ。私は法輪功の教えは本当に道理に合うと感じたの。”

彼女は、この老婦人は他の人達とは異なって見えたと言った。彼女の顔はなめらかで、つやがあり、他の人達は彼女より若かったが、彼女と比較にならなかった。その老婦人は以前三つの重病があったが、法輪功を始めてから全て消えてしまった、又、法輪功弾圧以来四回逮捕されたが、釈放されると又学習を続けたと言った。姉は自分の心も変わった、自分は法輪功を学習しないかもしれないが、法輪功の教えは実に道理に合うと思うと言った。

その電話の後で私は泣いた。私は中国において真相を伝えるために進み出た学習者達を心をこめて賛嘆する。姉は今法輪功を学習していないが、“ 私の妹とその家族は法輪功を学習しており、私はそれを本当に嬉しく思う ”としばしば言う。

新年の鐘が再び鳴ろうとしている。数日中に全国が新年を祝っていることだろう。私は姉に何を言うべきだろう。

私は心から、善良な中国人が皆 “ 法輪功は良い ”、“ 真善忍は良い ”ということを学ぶよう望む。私は心から貴重な中国人達がこのまれなる修煉の機会を大切にし、良い未来を持つことができるよう望む。

2002年1月6日