日本明慧

泥から出て泥に汚されず

2002年1月14日 文/杜弘梅 
【明慧ネット】人類の歴史はまた新しい一年に入った。元日の朝、テープレコーダで“普度”曲を聴いていると、過ぎ去ったばかりの2年半の時間を思い出した。法を広げ、法を正す過程で、狂風悪浪を突き破り、妖魔猛獣の狂暴を打ち破り、一曲一曲の悲壮な歌、一人一人の修煉の物語は心を震撼し、涙を誘う。
一、 大法弟子は人間浄土を開拓している 
2000年12月24日、北京へ法を正すため行った。そして、北京駐在の事務室に不当に拘束され、まったく人権無視の虐待を受けた。補導されてこられた人が多く、釈放される人は僅か。一室に40−50人が詰め込まれ、大変込み合っていた。夜は床の上で眠り、靴を枕にした。トイレでは警察に監視されながら用を足す。このような状況においても修煉者たちは邪悪に屈することなく、毎朝5時に動功を練習することを続けた。
何十人もの煉功でも動作はきちんと揃っていた。また、他の修煉者が巧みに持ち込んだ新経文を読むこともできた。師父の経文『忍の限界』は一部しかなかったのが皆順番に読んだ。紙もペンもないから暗記するしかない。お陰で一年経っても一字も忘れずに覚えている。我々はここから出ていった修煉者にとても感謝した。彼たちはここでの特別な修煉環境を開拓し、貴重な『転法輪』と『洪吟』を我々に残してくれた。身体の自由が剥奪されたが、心はすでに師父にあった。心を動揺させずに千変万化を制する。決して常人に左右されず、どこに居ても修煉者として振舞う。どこに行っても浄土を切り開く。
新年に入ってからある日の正午過ぎ、誰かが突然大声で「師父が来られた。」と叫んだ。室内の何十人もの人が立ち上がって窓から空を見た。ピカピカ光っている巨大な法輪は太陽の上で廻っている。無数からなる色の環からは美しい光が四方八方に放射し、透明で明るく、だが眩しくはない。紫、赤、黄、銀、桃色、緑と、色彩ははっきりしない。その時込上げる喜びの声を上げ、踊りだした。師父よ!新年の時、大法輪を出して刑務所に居る我々弟子たちのところに見舞いに来てくださった。我々を見守って、極力に邪悪な環境を正されている。我々は感激が止まらない。今でもあの法輪はまた前方に高く光っている。

二、 我々は聖なる蓮花である
2001年1月11日、私は現地の警察交番に連れ戻され、強制的に拘留所に送り込まれた。ここはさらに邪悪であった。いきなり登録口で靴を脱がされ裸足で牢屋に入った。一階の10号監房に入った後、数人の犯人に囲まれて下着まで全部脱がされた。脱がされた衣服は水のついた床に放り投げられて強制的に身体を調べ上げられた後、8号監房に押し込まれた。この監房には20人程の大法弟子が居て、4人の刑事犯がいる。班長は極めて狂暴で、我々を罵ったり、殴ったり、頭を下げさせたり、手を後ろで組ませたり、腰をかがめながら歩されたりした。規則により朝6時にしかトイレに行くことしか出来ない。たくさんの人が便秘になり、とても苦しかった。便器の傍に食事を受け取る窓があり、排便している一方で、隣ではご飯を受け取る。とうもろこしの飯と大根スープだけで、いつも同じ献立であった。ご飯の茶碗1つと、スープの茶碗1つを2人で共用する。就寝時は寝返りが出来ないほど詰められて、片方の壁に並んで寝る。息苦しく、汗がにじみ出てくる。口元が前の人の髪にかかって、たくさんの人にダニがわいた。環境は悪く看守は狂暴であったが、弟子たちの心は強い絆で繋がっていた。ただ大法の本がなく、煉功も許されないことが修煉者にとって本当の苦しみであった。どうすれば良いか、早朝は、班長はまだ眠っているため、我々は早く起きて神通加持法を煉功する。夜は足を組んで衣服で隠し、少し煉功できる。もし班長に見つかったら、叱られて強制に制止されることになる。
正月に修煉者たちはご飯粒を糊として、色紙で壁に「普天同慶」四つの字を貼り付けた。壁の反対側に黄色の大きな船を1つ貼り付け、船首の前方には一輪の赤い太陽の光が四方に放射し、光の中に「帰郷」の字を貼り付けた。夜の新年会は2人の修煉者が『洪吟』の二首を詩吟して、弟子たちは正念に包まれて新春を過ごした。
ある66歳の修煉者陳XXは尋問された時、「修煉し続けるから」と答えただけで強制労働収容所に送られた。李XXはある中医学院の学生であり、両親が公安局の幹部なので、少しごまをすればすぐ釈放できる。だがこの学習者は師父について行って修煉し続けると言った。すると彼女の父親に顔を殴られ、監房に送り返された。ある一人の年輩の学習者は『論語』を完璧に暗記しており、『精進要旨』及び師父の他の経文を全部暗記していた。そのため、他の修煉者が暗記していない経文は全てこの年輩の学習者に訊けば答えてくれた。我々が家に帰ることが出来たら、必ず法をできるだけ多く暗記しよう。そうすれば大法の本が無くても法の勉強ができる。法は心にあるのだから。
修煉者たちの心は広く、邪悪に直面しても勇敢に立向かい、苦しみを耐えて楽しく修煉し続ける。この精神で正しくない要因を正し、新しい特別な修煉環境を開拓した。同室の4人の刑事犯罪者は法を得た。そして、私達と共に『論語』を勉強した。また、この内の2人は『洪吟』の中の詩を暗誦することが出来た。出所したら法輪功をすぐ練習すると言った。
その日、私は夢を見た。ガラスが張られていない窓からベランダを眺めると、室内から外まで続く2本の花の列が一本一本綺麗に並んでいる。私は一本一本を見て、大きな葉、大きな花、美しすぎて言葉で表現することが出来ない。何の花だろう?このように美しい花は見たことが無い。ここから離れたくない。目が覚めて監房を見ると、私はすぐに悟った「ガラスが張られていない窓はこの監房の鉄の網戸ではないか。あの花は牢屋の内外にいる大法弟子ではないか。監房にいても孤独ではない。我々は外の大法弟子と繋がっており(2列に並んでいる花のように)、常に我々は心が通じ合っている。」私はこの夢を他の学習者に話すと、皆はとても喜んだ。更に悟った「大法弟子は一つとなり、力強く破壊されることの無い一体である。我々はどこに居ても綺麗な花を咲かせる。花の国で我々は壮観であり、邪悪は震え上がる。我々は聖なる蓮花であるからだ。」