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英国の高校生が北京で法輪功の横断幕を掲げ、警察官の暴力による被害を受けた(図)

【明慧ネット】24日、4名の英国人観光客が北京で逮捕され、中国政府の暴力による被害を受け送還させられたことに続き、アランカスさん(英国の高校生)は天安門広場で横断幕を掲げたため、逮捕された。警察官は彼の腹部を強打し、25日、彼を英国へ送還した。

法輪功学習者ではない西洋人が渦中に巻き込まれた

アランカスさんと一緒に送還された外国籍の西洋人は、法輪功の学習者ではないにもかかわらず、法輪功学習者と話をしただけで、拘禁、退去扱いの被害を蒙った。彼のすべての財産は北京にあるが、送還された時、すべて没収され、一銭もくれなかったという。

アランカスさんが逮捕された経緯

アランカスさんは英国へ戻った後、大紀元新聞社のインタビューを受けた。アランカスさんの話によると、彼は21日、他の4名の英国法輪功学習者と一緒に北京入りし、中国政府に法輪功への迫害を停止するよう呼びかける予定だった。同行の学習者達は旅館で警察官に逮捕された。彼は法輪功の資料を持っていなかったため、逃げることができた。

24日午後3時ごろ、彼は大法の横断幕を開き、世間の人々に真実を知らせようと思い、天安門広場へ向かった。天安門広場では警察官と私服の警察官が至る所に見られた。警察官は任意で通行人を尋問し、特に外国人観光客に注意を払っていた。ある私服警察官は彼を尾行し、彼が横断幕を出す、或いは煉功の姿勢をしようとしたら、間違いなくすぐ逮捕できる体勢をとっていた。少し待ってから、彼は故宮まで行き、人の多い場所で“法輪大法は正法です”と書かれた横断幕を開いた。数分後、数名の警察官が彼を囲み、彼の腹部を何度も強打した。パトカーで拘禁所まで連行された後、何度か逃げ出そうとしたが、その度に警察官に殴られた。

警察官による尋問中、彼は警察官に法輪功の真相を説明したが、政府は罪悪が暴露されるのを防ぐため、事情をよく知っている警察官と手早く交代させた。拘禁された十数時間の間、彼は足を組んで座禅をしていたが、警察官が何人かやって来て、座禅を崩そうと彼の足を踏み続けた。25日、彼は英国へ送還された。

アランカスさんは、「中国政府が中国の国民を愚弄していると言っても過言ではない。国民が真実を分からないよう、国はすべてのルートを閉鎖している。国民は毎日詐欺の中で生活している。人権は全く無視されている」と嘆いた。

英国国民の驚き

英国の放送局、テレビ局及び大手の新聞社は25日、この5名の英国国民が北京で遭遇したこの事件を大きく報道した。英国国民はこの暴力事件に対し非常に驚いていた。彼達が住んでいる地域にある地方新聞と議員は彼達と連絡を取り、支援の気持ちを表明した。英国外交部も今回の事件に対し、北京と交渉するつもりだという旨を示した。