日本明慧

私が天安門広場に行く理由

 私はタイ・トン(Thai Ton)と申します。アメリカ国籍のベトナム人であり、法輪大法の学習者です。まもなく北京の天安門広場に行く予定ですが、そこで、慈悲、無私と勇気をもって“真・善・忍”の横断幕を広げようと思っています。広場にいるすべての人々に“法輪大法は良い”と叫ぶつもりです。おそらく、わたしは一人ではなく、各国の学習者がその場に集い、ほとんどの人が一度も会ったことのない人でしょう。国も民族も年齢も社会的立場も異なるでしょうが、一つにまとまり、法輪功学習者として、世界へ向け“真・善・忍”のために呼びかけたいと思います。そして、幾千万人にものぼる善良で無辜な人々への残酷な迫害を即刻停止するよう江沢民政権へ呼びかけます。
 自分が何をしようとしているか明白に分かっていますし、政治、宗教などのあらゆる目的とは無縁だということも理解してほしく思います。中国の法輪功学習者が逮捕、殴打、拘留、拷問などの虐待を受けていることは承知しています。数週間前も、中国人女性が天安門広場で法輪大法の横断幕を広げたため、殴打され死亡しました。今やろうとしていることは、一つの素晴らしいものが野蛮な攻撃を受けているとき、勇気をもって立ち上がることなのです。人々が何ら手を打たなければ、邪悪は勝手気ままなことをします。そうであれば、次の世代にどのような世界を残すことになるのでしょうか。
 4年前、わたしは偶然一つの浄土を発見しました。利己的で虚偽や恨みばかりで、寛容がほとんど見られないこの世で、このようなところが存在するとは夢にも思いませんでした。幾千万人に及ぶ人が真剣に修煉に励んで、“真・善・忍”を体現しているのに出会いました。
 そして、奥深い科学的な知識を学びましたが、それは生命、人類、宇宙のすべての奥義への解釈でした。非常に効果的な気功修煉によって健康になり、丈夫な身体と旺盛な生命力に恵まれるようになりました。無数の人々の病気が治り、その中には多くの不治の病が含まれています。ここでは費用、さらに献金まで一切不要です。だれもあなたに要求もしないし、学びたければ学び、学びたくなければやめればいいのです。ここではいかなる儀式、礼拝、礼儀、宗教的教義あるいは信条もなく、政治とも関わりません。何の手続きもなく、まず心身共に健康になり善い人となるよう目指し、“真・善・忍”を修煉することによって、社会や周囲にも利益をもたらすと言うものです。これが法輪大法(法輪功)です。
 たった数年で40数ヶ国1億人にものぼる人が法輪功を学んでいます。春のそよ風のように世界中に広がり、多くの人々の生活を改善しました。
 ところが1999年7月20日、天地が崩壊するような弾圧が始まり、法輪大法の圧倒的な人気に畏怖を感じ、江沢民政権が法輪功を非合法としました。長い中国の歴史においても、前例のないような暗黒な時代に入り、かれらの嫉妬により、国民及び中国の未来が歪んでしまいました。
 この2年半に起こっていることは、地獄絵のようです。ある母親と生後8カ月の幼児が拷問により殺されました。オートバイの後ろに縛られた上引き回され死亡した人、生きたまま焼き殺された人、ひどく殴打され動けないが、呼吸があったにも関わらず火葬された人、服を剥ぎ取られた上に男性囚人部屋へ入れられた女性、嬲られ強姦された多くの女性、殴打などの残虐行為を受けた障害者とお年寄り…。すでに数百名の人の拷問による死が確認され、何千何万もの人が労働矯正所で非人道的な虐待を毎日受けています。この残虐行為のすべてを、本来であれば“真・善・忍”を修めている善良な市民を守るべき、警察官が行なっているのです。
 迫害は中国だけにとどまらず、江沢民政権が演出した焼身自殺事件は、法輪功が一般に受け入れられないように妨害しています。アメリカを含む多くの国で学習者が威嚇、かき乱され、さらには殴打されました。江沢民政権は、新聞をはじめ、マスメディア、貿易、外交、政治的な圧力など、あらゆる手段を行使して、他国政府が法輪功に反対することを求めています。                            
 この国ではある人は法輪功を大切にし、“真・善・忍”を修め、ある人は法輪功を恨み、“真・善・忍”を破壊しています。慈悲で善良な人と残酷で凶悪な人、幸せな家庭を築こうと思っている人と幸せな家庭を破壊する人が対比されています。何千何万の社会に貢献している人々が、刑務所に入れられています。無私と私心の対比、正と邪の戦い、博愛と反人類が比較されています。この選択について、わたしははっきりと分かります。
 今行おうとしていることは、世界各地から集まった他の法輪功学習者と一緒に天安門広場に立って、世の人々に「法輪大法は良い」「真・善・忍」を告げることです。
 中国政府の邪悪な宣伝によって、多くの人々が法輪功に悪いイメージを持ってしまいました。このことに対して、とても遺憾に思います。法輪功を学ぶことによって、わたしは中国文化がいかに偉大で素晴らしいか、中国の人たちはいかに貴重な存在であるのかを知りました。法輪功は中国の歴史であり文明でもあります。中国の善良な人々は、どの時期よりも政府による助けを必要としています。善悪をはっきりと見極め、良心の目覚めることを心から願っています。

2002年2月7日
タイ・トン