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      8,000マイルの旅: アメリカ人の中学校教師が天安門広場へ真相を伝えに行く


2002年2月24日 アル・ウィテッド(Al Whitted:ノースカロライナ州ドム市立中学校教員31歳)

【明慧ネット】皆さんがこの文をお読みになる頃には、わたしは既に天安門広場へ行っていることでしょう。おそらく世界各地から来た法輪功学習者たちと一緒に…。天安門広場で、「法輪大法は善い」ということ、「中国の市民も誰でも、“真・善・忍”を修煉する権利がある」ということを厳かに声明しようと思います。東洋と西洋が合体し一体となり、道徳心を追及するための基本的な人権を護るために立ち上がるという歴史的意味のある時だと思います。

いま中国では、法輪功を信じ真実を言ったために、本当に多くの人が、殴られたり、酷刑を受けたり、女性は強姦されたり、さらに命さえ奪われることも珍しくはないのです。多分そのような危険を犯してまで、わたしを行動に駆り立てているものが、何であるのかと思われることでしょう。また、アジアで発生していることが、我々アメリカ人の生活と何の関係があるのかとも思われることでしょう。

わたしは生活の中で、いつも道徳というものを重んじ、“真理と人生の意義とは何であるのか”ということを探していました。しばしば書物を読むことで、“本当の人生を過ごす”ということを見出そうともしました。そして、ガンジー、孔子、老子、キリストや、マーチン・ルーサー・キング牧師などの偉人の生活に憧れていました。しかし、現実には、道徳の高い社会に生活し、他人の利益のことを優先して考え、美徳というものを何よりも尊ぶ…このような人がいるでしょうか。道徳を重んじているという人のことを聞いたり見たりしましたが、このような人は本当にごく僅かです。

1999年のある日、ドム市立図書館で二人の中国人法輪功学習者に出会いました。それからというものは、かつてあり得ないと思っていた思想と行為が純潔である人々に出会ったことを確信しました。それは宗教でもなく、偶像崇拝もなく、儀式もありません。お金を取らず、名簿すらありません。しかし、生活の中において、いかなる環境と状況においても、自分の行いを高い基準で律しています。

法輪功を学んだ後、短時間で自分がより穏やかに、善良になってきたと感じました。実生活においても、あまり利己的ではなくなり、もっと多くの他人のために考えられるようになってきました。善良で平和的な思考を求めるようになり、様々な物質的利益についてほとんど考えなくなりました。日常生活の中でこうなることは、社会に有益だと思います。その後結婚しましたが、それは自分の責任の重要性を感じたからです。また、教師を自分の生涯の職業と決めましたが、それは自分の忍耐と寛容がある程度十分なところに到達したと感じたからです。これは学校にとっても決して悪いことではないでしょう。本音を言うと、修煉をしたことで、学生に身をもって模範を示すこともでき、彼らに圧倒される心配もないということが、よく分かったからです。

法輪功は、人を善に導くことは既に周知のことです。中国では、良い人になろうという志のある人が迫害されている…狂気の沙汰としか思えません。世界各国では、このような善良な人々を迫害する人とは、何者であるのかと考えていますが、明白に邪悪なる人が存在しているのです。これらの悪行を白日の下にさらけ出し、迫害を止めさせなければなりません。
28ヶ月に渡り、江沢民政権は一億の法輪功学習者に対し、残虐なテロ活動を継続しています。中国政府の内部情報によると、1,600人が拷問・虐待により死亡しました。2万人が不法かつ強制的に労働矯正所に監禁されています。10万人が一方的に拘留され、何千何万の人が信仰、集会、上申などの基本的人権を奪われました。迫害に荷担している官員たちは"いかなる代価を払うこともいとわなく"法輪功を排除しようとしていますが、それは多くの国際・国家の法律に違反しています。上で述べた酷刑と殺害の数字以外、中国から来た情報はもっと残酷です。「一人の母と嬰児が虐待され死亡、婦人たちが男子囚人の牢獄に入れられ強姦される、身体の一部を焼かれ死亡、バイクに縛られ引きずられ死亡…」これらの事実も国家主席が発動した本当の恐怖の規模を十分に描き出してはいません。しかし、これらの迫害の中で、暴力で反撃する修煉者は一人もいませんでした。修煉者たちは、“真・善・忍”のために、寡黙ながらも勇気をもって立ち向かっています。このような極限とも言える状況の下でも、自分達の原則を守る人々を生み出したのです。これは真理というものが、再び人の心に戻ったということの本当の証となったのではないかと思います。

かつて、マーテン・ルーサー・キング牧師は、「何れの正義もない所は、すべての正義のある所に対して脅威である。また、それはどこにも正義がないことを意味している。」と話しました。この政府は自国の一般市民に攻撃を発動しただけではなく、世界各地の修煉者と市民を妨害しています。ドム市においても、市長が当地の修煉者グループに「法輪大法デー」という栄誉を授与する時、中国政府はドム市長室宛に様々な宣伝資料を送り、この授与を撤回させようと計ったのです。一部のアメリカ人修煉者が中国当局に雇われた手先に殴られたこともありました。海外にいる法輪功学習者が受けた嫌がらせを全て述べるのはかなりの労力と時間が必要です。非正義が一箇所で、もうかなり悪事を働いていたのに、他の所へも手を出しているのです。

法輪功の真相を知っている者として、家に座り、無実な人が迫害を受けているのをただ見ているわけには、とてもいられません。さらに恐怖を蔓延させることが正しい訳があるでしょうか。

わたしが中国へ行くのは、これらの邪悪な行為を一刻も早く止めさせなければならないからです。同時多発テロ事件は、人々が“真・善・忍”から遙か遠く離れたことを証明したのではないでしょうか。“真・善・忍”は人類が結び合う組み紐のように、子孫へ安定なる未来を残せます。ですから、どうしても中国政府へ請願したいのです。“真・善・忍”を護るために、ノースカロライナ州ドム市から、8,000マイルを経て真相を伝えに行って来ます。今回の旅では、異なる顔、異なる文化と言葉に加え、凶悪かつ敵意を満たしている警察に遭遇するのは分かり切っていますが、心の中の真理と正義が一切の恐怖を圧倒することができることを信じています。