日本明慧

林慎立さんはカナダ各界の尽力により帰国し妻と再会した

2002年2月26日 カナダの林慎立さんを救う会からの報道

【明慧ネット】 2002年1月23日、無実ながらも労働矯正所に2年間拘禁され、アムネスティ・インターナショナルによって“良心のために監禁された人"と名づけられた法輪功学習者の林慎立さんが釈放されました。1月29日、アーウィン・コトラー国会議員、スコット・レイド国会議員及び国際秘書長が、妻である李進宇さんと共に記者会見を行いました。

林さんは、外務省、国会議員、アムネスティ・インターナショナル等の人権組織の尽力、及び善良なるカナダ国民の支援によって、2002年1月23日に解放され、一月後の2月25日に、モントリオールへ戻り、二年ぶりに妻の李進宇さんと再会しました。

林さんが戻ってくることは、カナダの法輪功学習者の張崑崙教授、朱頴女史を救ったことに続く、もう一つの成功例であり、国民も大変励まされました。また各界に大きな反響を呼び、多くのマスコミの注目を集めました。

このニュースは、林さんの顧問弁護士や、国際人権弁護士でもあるアーウィン・コトラー国会議員らをとても喜ばせました。コトラー議員は、自ら空港へ向かい、アムネスティ・インターナショナルの代表として、法輪功支持者と共に歓迎式で、林さんを迎える準備をしましたが、残念なことに、飛行機の遅延により、この計画は実現しませんでした。

一、もともと発生するはずのない悲劇

1999年12月22日、林さん夫妻は、北京の国務院信訪局に行き、法輪功を始めた後の心身における変化などについて政府に伝え、迫害の中止を要望しました。 きわめて、善良で平和的な請願でしたが、非情な迫害に遭いました。妻の李さんは、48時間後にカナダへ送還させられました。林さんはすぐに拘禁され、一ヵ月後労働矯正所に送られ、何の法的手続きもないまま、18ヶ月の労働矯正の判決を受けました。

18ヶ月後の2001年7月23日、釈放されるはずが、法輪功の修煉を放棄しないという理由で、再度期間を6ヶ月間延長しました。

矯正所で二年あまりの日々を過ごし、真理を守るために、一言の良心の言葉を言っただけで、林さん夫妻と親戚である4人の法輪功学習者は、十数回も捕らえられました。今でも弟の林鳴立さんは、まだ労動矯正所に拘禁され、二年間の労働矯正の判決を受けています。

七百日あまりの夜を教養所で過ごし、年老いた母から新婚の妻まで、家族全員が皆拷問を受けました。

中国大使館はカナダ国民である妻の李さんに、中国のビザを発行しませんでした。その上、林さんは妻と連絡する権利も奪われました。妻の李さんが夫に宛てた多くの手紙にも、まるで石が海に落ちるように、返信はありませんでした。信じられないことに、中国内の親族が林さんを訪ねることも許されませんでした。

二、無実でありながら二年あまり監禁されましたが、大法を修煉する心は堅く変わりませんでした。

2002年1月23日、不当に6ヶ月延期された後、労働矯正所は林さんがまだ法輪功の修煉を続けているので、他の労働矯正所に送り、また三年の矯正をさせると脅かしました。

三年延長すれば、宇宙大法に対する堅い信念を揺るがすことができる?林さんは相変わらず態度を変えませんでした。これは邪悪から大法弟子を釈放する前の最後の試練でした。宇宙大法に対する揺るぎない正念の前では、邪悪の徒は無力となって、林さんを釈放せざるを得ませんでした。

林さんがようやく出せた手紙から、試練を乗り越えた修煉者としての信心、悟、楽観と確固たる心が見えました。二年間もの残酷な虐待を受けても、佛法に対する堅い心は崩れることなかったうえに、かえってさらに堅く強く信じるようになりました。

三、林慎立さんが救われることを一千万人が気にかけています。(カナダ法輪大法学習者一同の御礼)

国際的に著名な人権弁護士であり国会議員であるアーウィン・コトラー先生に心から感謝します。国会議員スコット・レイド先生ら、多くの善意ある上院下院議員殿及び関係各位に感謝します。法輪功の“真・善・忍”を高く賞賛して下さり、法輪功学習者を救うことに多大なる貢献をされました。数多くの国民の方々も感動されたことでしょう。カナダアムネスティ・インターナショナルに感謝します。カナダアムネスティ・インターナショナルは“良心のために監禁された人"張崑崙教授、林慎立さん及び多くの法輪功学習者を救うために、何度も手紙と署名を用いて、全国規模で呼びかけてくれました。カナダ総理及び外務大臣も含め、50数名の上院下院議員殿のご支持、呼びかけとご好意に感謝します。 100名以上に上る大学教授方の正義の声に感謝します。数十社のマスコミによる公正かつ真実の報道に感謝します。善良なる国民の皆様に感謝します。

四、何立志さんを救う活動がカナダ全体へ展開しているところです。

ところが、同様な悲劇は毎日同じように、何千何万の法輪功学習者の身に発生しています。何立志さんはカナダの永住民ですが、今もなお中国政府に不法に拘禁されています。何立志さんは2000年7月21日に中国で逮捕され、3年6ヶ月の懲役の判決を受け、現在も監禁されています。中国政府の言うところの罪状は、“法輪功の資料を郵送した”と言う理由です。人に法輪功は政府の宣伝しているようなものではないということを伝えたすぎません。

スコット・レイド議員は次のように言いました。“わたくしはこれらの点を強調するのは、あらゆる人、特に中国の権力者に認識させたいのです。中国(江沢民)政府の悪い評判は、カナダ人及びカナダ住民に対して、中国の取った迫害行為とは切り離せず、この悪名からは逃げられないのです。”

カナダには、このように貢献してくれる人が多数います。アムネスティ・インターナショナル及び多くのカナダに住んでいる法輪功学習者の友達や知人がいます。皆は声を大にして呼びかけを続けることでしょう。過去数ヶ月間に、三人のカナダ西洋人法輪功学習者のゼノン・ドルニッキィ、コニィ・チッパー と杰森の3名は、天安門広場に行き、拘禁され虐待されている法輪功学習者の苦境に、関心を向けるよう、世界の人々に呼びかけました。

何立志さんを救う会が間もなく成立し、全国で活動が展開するところです。

五、結び

1999年7月26日、カナダで一番影響力のある“環球郵報”は“カナダは中国が法輪功を弾圧することを譴責する”というタイトルで、世界で初めて中国政府に正式に抗議を提出しました。1999年11月9日、ロイター通信は、カナダ外務省が、中国の法輪功学習者の逮捕を批判したと報道しました。

過去二年あまりの間、江沢民政権が法輪功を迫害していることについての、カナダ政府、マスコミ及び善良な国民の正義の呼びかけは、邪悪を喪心させました。

張崑崙教授、朱頴女史に続いて、林慎立さんの救助が成功したことは、本当に大きな成果です。カナダ国民が誇ってもいいことでしょう。このことは、更に多くの善良なカナダ国民に、宇宙の真理を守るうちに、明るく、美しい未来に向かおうと激励することになるでしょう。