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デンマークの学習者は中国にいる重病の父親に会いたいが、中国大使館は人道を無視し、ビザの発行を拒否した

文/デンマーク学習者:王灼灼

【明慧ネット】今年1月31日、突然父親が重病のため入院したという電話が家族から入った。肺に溜まっていた大量の血が混じった液体を排出し、検査した結果は末期の肺癌で、危険な状態であるとのことだった。

私は、この知らせを聞いてとても悲しくなった。父親は今年86歳になった。両親は様々な苦労をかけて私を育ててくれた。長い間、海外で暮らしているため、両親のそばで、親孝行ができなかった。父親も実家に帰って来てほしいという手紙を何度もよこした。今回もし早く帰らなければ、父親の最期にも会えないかもしれない。そう思うと、育ててくれた父親に非常に申し訳ない気持ちで一杯になった。

どうしても帰りたく、気持ちが重い。早急に各手続きを進めた。手続きは順調で、あとは中国のビザだけである。しかし、思いもよらない事態が起きた。中国大使館は私のビザ発行を拒否した。理由は私が法輪功学習者であるためだ。

年配者を尊敬し、親孝行をすることは、中国数千年来の古い伝統である。今回の私の父親を例にすれば、子供としてはどんなに遠く離れていても、どんな困難があっても帰りたいものである。この事情に対して、中国大使館の職員は知らないはずがない。しかし、彼らはこの最も基本的な人道を無視した。彼らにとって法輪功を弾圧することを何よりも優先させているのであるからだ。

私のような至極普通の庶民に対しても、入国の許可を得られないことから、中国政府は国内の学習者に対して、どんな手口が使われているか想像できるであろう。今回の私の例から見れば、江沢民政府は法輪功を迫害するために、どんな手段も問わないということが分かるだろう。大使館の職員はこの判断を、自分の良心に申し訳ないとは思わないのか?どこに親を大切にしない者がいるのであろうか?と私は言いたい。一人の老人が重病なのに、自分の娘にも会わせてくれない。このこと自体は国民の利益を失っているにちがいないであろう。政府は国民の基本的人権を無視し、やたらに国の利益を失い、国のイメージを汚しているのではないか?

起こるべきでないことは起こってしまったが、真・善・忍を信仰することは間違っていないと堅く信じている。今後どんなことがあっても、この信念は揺れ動かない。事の行方はいつも誰かの意識によって変わるものではないと思う。私にビザをくれるかどうかという判断を思い出した。その時、大使館の職員は次のようなことを言っていた。「あなたはいつから法輪功を始めたのか?」とても皮肉にも、私は江沢民政府が法輪功を弾圧し始めてからはじめて法輪功のことを知った。テレビのニュースでは、その気功に対して、国家の全精力を投じているようで、不思議であった。インターネットで「転法輪」という本を読んだ。そして、私はその本の中に書かれている「真・善・忍」というものが深く私の心を打ち、本の中の法理に納得でき、感心させられた。だから私は今日まで修煉の道を歩んで来れた。師父は(ワシントンDC国際交流会での説法)の中で次のように仰られたが全くそのとおりである。“実は衆生を操り、法を正すことを左右しているその旧勢力こそ、法を正す上での本当の障害です。”

善良な尊い中国人たち、私の同胞よ、現在大陸で起こっている弾圧事件は、自分とは関係ないと思わないでほしい。明日はあなたの番になるかもしれない。もし、私達が本気で行動によってこのようなことに抵抗しなければ、邪悪を容認することと同じである。このような事件はより多くの人、またより多くの家庭を巻き込まないために私はじっとしているわけには行かない。一体誰が嘘をばら撒いているのか?親、親友にも会わせず、全く人道のない組織が善いか悪いかを、人々は自ずと判断できるであろう。