日本明慧

災いを転じて福となす、牢獄で偶然修徳士に逢い、私を済度する


2002年3月15日 文/大法弟子

【明慧ネット】王君、男、27歳、彫刻の専門学校を卒業後、北京のある国有彫刻工場で、彫刻業務中堅として働いていた。その後、工場が倒産して失業した。北京で暫くの間、小さな商売をしたが、その後は地下“要債会社”(暴力団組織)に入り、もっぱら金銭財物をゆすり取る商売をした。今回は他の人と一緒に負債者の財物を“略奪”したため、治安拘留させられた。警察は不当に拘禁されている我々の“号”に送り、「この法輪功の修煉者たちからどのような人間になればよいのかよく学ぶことだ。」と言った。

王君が“号”に入った後、私達大法学習者は慈善心で彼に接したが、彼の態度はとても無愛想であった。監禁中、時間があれば彼に法や真相を説き、生活上でも彼に関心した。彼は少しずつ態度を変え始めた。大法と私たちに対する抵抗感は徐々に無くなった。私たちの話も聞くようになった。私たちが《転法輪》を読経すると、彼は聞けば聞くほど、好きになり、最初、私達が読み、彼は聞いていたが、彼が読み、私達が聞いたりすることもあるようになった。また動作も学んだ。何日か経過し、彼はとても興奮しながら、自分の体験を話した。彼は「あなたたちに逢って、この世にまだこんなにも良い人がいることを、法輪功が良いことを知った。以前、私は法輪功に対してあまり理解してなかった。法輪功は良い、良い人になろうとしているとは聞いていたが、あまり信じていなかった。いつの日からか、テレビでは毎日法輪功を批判し、収拾がつかなくなった、さらに信じられなくなり、法輪功を敵視する程になった。ある日の早朝に、一晩中ビデオホールでビデオを見て、ビデオホールから出ると、法輪功のスローガンを貼っている人を目撃した。その時、警察に通報しようとも思った。今になってはじめて法輪功がこんなに良くて、法輪功学習者がみな良い人だということを知った。私も以前、良い人になりたくなかったのではない、失業する以前は手に職を持ち、地道に歩んできたが、私にこの悪の道を歩くよう迫るものがあった。数年前に失業したとき、仕事が見つからず、この問題を解決してくれるところは全然無かった。誰も尋ねてくれる人もいなかった。仕方なく、夜の市で小さな商売(テープを売る)をして、生活を維持するつもりだった。私は三輪車のペダルを漕いで、いくつかの街の夜の市に行ったが、露店を出す場所がなく、露店主たちに追い出されたり、殴られたりした。私は憤慨した。でも仕方なかった。有る日の夜、場所が無くて、悩んでいると、何人かの若物達が私を助けてくれると言った(彼らには始めからつけられていた)、当時、私は彼のやっていることが正しくない道であることを知っていた。やむを得ず、承知してしまった。彼らが顔を出しても、露店主達は何も言えない。現在の人はやはり弱い者をいじめ、強い者を怖がる。いつしか、私は自分の露店を持つようになった。暫くテープを売ったが、あの若者達の脅しつけや、利益の誘いに乗せられて、彼らの地下“要債会社”、実際は地下暴力団組織に入り、暴力と脅迫の方法で負債者から借金を採り取り、高利貸しで多額の借金を請求する。借金を支払わない主を殴り、強奪し、叩き潰す。始めたばかりの頃は、まだ残っていた良心を踏み倒してやっていたため、いつも苦しみに丸飲みにされていた。しかし現実の利益の誘惑に勝てなくなり、私は自力で抜け出すことができなくなっていた。お金があれば、暴飲、暴食、女遊び、ギャンブルに走った……。私の母はこんな私にひざまずき、黒社会から足を洗って、正道を歩き、良い人になるよう求めたが、私は拒否した。私はこの世にまだ良い人がいるなんて思えないほど悪事を働いた。私には正道を歩き、良い人になる希望すら見えなかった。このことは本当に母を苦しめ、ついに息子と認めてくれないようになってしまった。私の恋人の両親も私が邪道に走ったのをみて、私を認めてくれず、更に家に行くことも許してくれなかった。私はこの社会と家庭の捨て子になった……。偶々私も苦しくて、抜け出そうとしたが、自分を変えられず、いつも失敗した……。このような牢獄であなたたちのように良い人に出会えるなんて夢にも思わなかった。災いを転じて福となすとは正にこのことだと思った。この短期間で、多くのことが本当に解り、生きている本当の目的が解った。私は本当の正道を見つけた。私はやっと邪道から、苦界から抜け出せるようになった。本当に幸運だ……。

王君は私達の号で8日にいる間、《転法輪》を4、5回学び、五つの動作を結構よく覚えた。短い時間だったが、私達は確実に彼に現れた内面と外面の変化を確かに見た。9日目、彼は“寛官号”に移され、警察の世話をするようになり、自由に庭を回れるようになった。彼は毎朝煉功し、チャンスがあったら、私達のところにきて私達と話し合った。彼は自由に活動できる条件を利用して、拘留所に見舞いにくる学習者の家族から経文など大法資料を預かり、順調に学習者に渡した。彼は毎日、別の房にいる学習者のために大法資料など交換した。王君が拘留所を離れる前の夜、彼は又私達の窓口に来て、長時間話し合った。彼はこの2週間の拘留時間が自分の人生を変え、生まれ変わったような変化をもたらしたと言った。拘留所を出たら、先ず、黒社会の人達と完全に離れ、再び悪い事をしない、そして正当な商売をして、生活する。それから自分が修煉するだけではなく、親友たちも修煉するように説得すると言った。彼は心から親族が法を得てほしいと願い、大学生の恋人や、恋人の住む寄宿舎に行って、恋人やと恋人のクラスメートにも法輪功の真相を伝え、法輪功の名分を正し、彼女達にもこの世界に本当の善人がいることを知らせると話してくれた。