日本明慧

路傍の老人

【明慧ネット】3月24日午後、一人の大法弟子の家に向かって歩いているとき、一つの大きくて、やせこけた手が私に向かって伸ばされてきた:“私を…引っ張って…くれ、私は…立て…ない。”声をついて見ると、眼光が鈍く、古い、グレイ色の綿入れの上着を着た一人の老人が路傍の干草上に座っていた。

私はリュックを下ろし、迅速に老人の方に行った、彼の手を引っ張る代わりに、彼の後ろから両手を脇に入れ、ゆっくり老人を抱え上げた。私は片手で老人を支えながら、もう一つの手でリュックを持ち、大声で:“おじさん、お歳はいくつになりますか?”と聞きました。彼は:“七…十…九”と答えた。私は少し考えてから、こう言いました:“私の父がもしこの世に居たら、叔父さんと同じ歳ですよね。”老人は鈍い眼光で私を見て、何かを聞きたがっていました。
私は少し悟り、大声で言いました:“大法を知っていますか?”老人に反応は有りませんでした、そして私は言いました:“叔父さん、覚えてください:法輪大法は良い!と。そうすると、立てるから。”

老人は言った:“良く…なれる?”

私は答えた:“良くなりますよ!必ず良く成りますよ!”

こうやって、私は道傍で老人に:“法輪大法は良い!”を教えました。老人は学んで言いました:“大…法…は良い”始めはこれしか言えなくて、“法輪”の二文字は言えませんでした、何回か繰り返すと、最後に老人は全部繋げて“法…輪…大…法…は良い!”と言いました。私は老人に他人がどう言っても、“法輪大法は良い”を覚え、逢う皆に“法輪大法は良い!”と告げると体が少しずつ良くなるよ、と教えました。

老人はうなずきながら、支えられた腕を移し、ゆっくり前に向かって歩きはじめました、凡そ約10m位歩いたとき、老人は私がずっと見ているのを知ったらしくて、ゆっくり体を私の方に向け、手を振りながら言いました:“行きなさい!行って…いい…から!”

私は又大声で彼に聞きました:“おじさん、さっきの話覚えていますか?”と。

老人はうなずきながら言いました:“覚え…てるよ。”そして、また前を向き歩き始めました……
その日、住まいに戻って、午後のことを考えると、自分でも驚きました、老人を支えて、立った時、老人の体はあまりにも重量感が無かったようだった。

老人は腰が曲がり、猫背でしたが、1メートル75㎝位の身長があり、私の身長は1メートル60cmで、体重も50キロしかないのに、少しの苦労も無く、老人を支えられた、これはまさに……