日本明慧

北京での遭遇


阿部安優美

法輪功が中国で非合法的に弾圧、迫害されている真実を中国人に知らせるため、北京の天安門へ行くことを決めました。5月23日北京へ行き、24日市内で真相資料を配った後、警察に捕まえられました。その時まず私達3人が重なるようにして地面に押さえつけられました。金子容子と堀江さんが警察に踏み付けられ、その後他の警察が携帯電話で呼ばれ、私たちは乱暴にパトカーに載せられ、車内で私の顔はひどく殴られました。殴り方は独特で、ほとんど痕跡を残しませんでした。車が止まっている間、私たちは車内から通行人に法輪功が無実の罪で迫害されていることを説明しました。警察はそれを怖れて「早く車を出せ、早く出せ。」と言い続けました。それから海淀分局に送り込まれました。ボディチェックされてから、三人が隔離され、まもなくして金子容子と私がひとつの部屋に入れられました。警官達が私たちの写真を取ろうとしましたが、私は法律をおかしていないし、何も悪い事をしていなかったので、断りました。先に女性3人が入ってきてボディチェックを強行しようとしましたが、失敗に終わりました。それから男性警官が入ってきて、耳の両側から私の頭を掴まえたり、背中を押えつけたり、足を蹴ったりしました。無理やり顔を上向きにして写真を取りました。海淀分局では私たち2人は靴を脱がされ、離れるまで冷たく汚いコンクリートの床の上に立たされました。

それから、金子容子を残して、日本のパスポートを持つ私と堀江さんがある別なところに連れ出されました。その部屋に二つの独房がありました。また写真を取ろうとしましたが、私は断りました。それから何人かの警察が低俗で汚い言葉で私を罵りました。ある女性警官は私が精神異常だと言いました。二、三人の警官がこう言いました「私は日本人が一番嫌いだ。私は日本人が一番嫌いだ。中国を侵略したとき、どれだけの中国人を殺したでしょう。」また、ある人が「日本人だからといって威張るな。」と言いました。またある警官の話がすごく下品だったので、私はすぐ丁重にこういいました。「あなたは私を罵ってはいけません、私にこういう態度を取ってはいけません、他人を尊重することを学ぶべきです。」しかし、彼は「あなたを罵るだけでなく、殴ることもやるよ。」と言いながら、飛び込んできて、私の頭、顔を殴りました。もう一人の警官も私を殴ると言いましたが、私は「そんなことを許しません。」と言って、彼の目を正視しました。しばらくして、彼は退却しました。夜12時ごろ、2人の女性警官がまたボディチェックを強行しようとしましたが、失敗に終わりました。それからもう一人の女性警官を呼んできて、3人がかりで私をベットに押さえつけ、腕を捻り、足を踏みつけ、ボディチェックを強行しました。その間、彼女らに自分が法輪功を練習して病気が治り、いま体が非常に健康ですから、中国当局の宣伝が嘘ばかりであり、また現在全世界50数カ国で一億の人が練習しており、各国政府からもらった賞状が700以上だと教えました。彼女らは驚き、疑い、それは不可能だと言いました。明らかに彼女らも騙されていました。

25日朝4時ごろ、ここを離れることを決めました、なぜなら自分が罪を犯していないからです。私はトイレに行くと言いました。門を出た後、直ぐ走り出しました。3人の警官が追いついてきて二人は両側から私を押えました。もう一人の警官は後ろから私の髪を掴みあげ、私の後頭部、顔をひどく撃ち、また頭を壁にぶっつけさせようとしましたが、途中でやめました。多分傷跡を残すのを恐れたからでしょう。

25日昼、彼らは私と堀江さん二人を飛行場まで連れて行き、私たちが話すのを怖れて、なかなか車から出さず、彼らがすべての手続きをやり、ホールを歩かせず、人のいない道で私たちを飛行機に送り込みました。これらの警察も騙されているのです。彼らに国外で法輪功が合法的であり、デモをしてもいいし、また警察の保護を受けていると教えても、それは不可能だと言って信じてくれません。

飛行場へ行く途中、私も堀江さんも泣きました。彼らが嘘の中で生活していることをかわいそうと思い、悲しみを覚えたのです。

拘束されてから私たちはずっと日本大使館の方に会せるように求めましたが、結局最後まで会わせてもらえませんでした。