日本明慧

夫が死亡してからすぐに義姉も投獄された

【明慧ネット】2002年6月3日 文/オーストラリアの学習者 戴志珍
 わずか三ヶ月の内に、我が家の親族二人が中国における法輪功への迫害により死亡し、一人が監獄に入れられるということを公にしてからというものの、多くの知り合いや一般の善良な方々から、同情と支持及び援助を頂きました。豪州外務省の働きにより、夫の遺骨は中国広州から、わたしの下に返って来ることができました。夫は一年前に中国江沢民政権が開始した法輪功への迫害によって、34歳という若さで、14ヶ月の娘とわたしを残して惨死させられました。夫の遺骨を返してもらうために中国入国の手続きをしましたが、中国領事館はわたし達親子のビザの発給を拒否しました。支援を求めるため娘を連れながら各方面を奔走した結果、8ヶ月後に夫の遺骨を迎えることができました。ある記者会見の席では、わたしの境遇を聞いた二人の女性記者は涙を出しながら別れました。ある白人女性は、この記事が掲載されている新聞を持ち、“法を正す道”写真展覧会場に訪れてくれ、「何か手助けできることはありませんか」と声をかけてくれました。

 一方では、中国にいる義姉(夫の姉)は、全く別の境遇に晒されました。夫が惨死したばかりで、義姉もいわゆる“洗脳班”に拘束され、家族や親戚と会う事もできず、24時間一日中寝ることも許されず、法輪功を中傷するビデオや資料を見せられました。義父(夫の父親)は、愛する息子の死と愛する娘を拘束されたことから、精神的に打ちのめされ入院しました。このような状況においても、義姉と義父の面会は許されなかったのです。義姉の9歳の娘が重い病に罹っても会うことすら許されませんでした。これだけには留まらず、2ヵ月後に義姉は懲役二年の判決を違法に下されましたが、それは単に法輪功を修煉することを止めないという理由によるものでした。この一件が引き金となり、様態の思わしくなかった義父は死に至りました。それでも、義姉は葬儀に参加することも許されませんでした。

 わたしが我が家の境遇を公表したために、義姉には更なる迫害が加えられました。このことは、わたしにとって新たな悲劇です。しかし、現在の中国では、無数の母親が同じような迫害を受けているのです。

 善良なる皆様、どうぞこれら母親の境遇に耳を傾け、支援の手を差し伸べてください。そして、法輪功に対する迫害を制止してください。