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カナダの法輪功学習者が、中国大陸で迫害を受けている父と弟の助けを求める書簡を移民部長へ提出した

【明慧ネット】

移民部長殿

 拝啓 私は邱 楠楠と申します。トロント在住の法輪功学習者です。母の王延英も法輪功学習者です。貴方が今月末に中国を訪問されると伺いましたので、中国にいる私の父と弟が法輪功を修煉したために、迫害を受けていることを述べさせて頂くと共に、訪中の際、中国政府に対して、法輪功への迫害を中止するよう促して頂きたく存じます。

 私の父の名は、邱兆金と申しまして職業は画家です。また中国山東済南報業グループ(旧名山東大衆日報社)の主任編集者でもあります。父の作品はスイス、フランス、アメリカ、ドイツ等で所蔵され、褒賞を受けたこともあります。厳しい仕事のため、体はぼろぼろとなり、特に胃潰瘍に悩まされました。そのため性格も怒りっぽくなっていました。法輪功の修煉をはじめてから、体は健康になり、性格も穏やかになりました。そして、自身の作品の多くを山東省の美術館に寄贈しました。父の変化を目のあたりにして、法輪功は、国家、仕事、個人に有益だということを認識できました。私と弟も法輪功を修煉し始めました。弟はカメラマンですが、修煉するようになってから、精神面でも大きな変化が起こり、更に仕事に没頭できるようになりました。

 1999年7月20日、江沢民政権は法輪功の弾圧を始めました。父は名が知れており、直ぐに警察署へ連れて行かれました。弟はインターネット通信ができるため、同じように連れていかれました。手荒な家宅捜査を受け、法輪功の書籍は没収、個人の所有物であるテレビ、ビデオ、ラジカセ、パソコン、銀行通帳、パスポートなども全部持って行かれました。さらに寝具類もめちゃくちゃにされました。幸せな家庭生活が一瞬にして破壊されました。警官は白昼堂々と家宅に侵入し、勝手に物を奪って行ったりしました。このような行為は、どの国の法律でも許されないはずです。しかも警察に逮捕された人は全員、修煉の中で更に良い人間になろうとしている人たちです。これらは江沢民政権の“法輪功学習者に対して、肉体上、経済上で消滅させる”という指示に従った行動でした。その後、父は強制洗脳を受け、弟は刑務所に入れられました。40日以上の監禁と1000元の罰金で、ようやく釈放されました。しかし、その後もずっと監視され、年中市の中心から離れられず、電話も盗聴され、全く人身の自由がなくなりました。

 父は修煉を続けることを決意して、また警察署に送られました、弟も連行されました。警察署で父と弟は、とても人間が耐えられない様な暴行を受けました。リンチされ、電気ショックを受け、それでも警察署長は、もの足りないと思ったらしいのです。カナダ政府に救出された張崑崙教授も、当時そこで迫害を受けていました。2000年10月、父と弟は命の危険を顧みず再び北京に赴き、政府に法輪功の真相を伝えようとしました。父は天安門広場で“法輪大法好”の横断幕を掲げ、その場で捕まりました。弟も済南に戻ってから捕まりました。二人は山東省の淄博王村刑務所に入れられました。正式な手続きもなしで3年間の労働矯正を言い渡されました。この刑務所は生き地獄と言われ、数人の法輪功学習者が迫害を受け、死亡しました。張崑崙教授も当刑務所で監禁されたことがあります。2001年、父と弟は済南劉長山刑務所に移され、現在に至っています。話によると、父の体は非常に衰弱しているとのことです。さらに胸膜炎にも罹っているとのことで、身の安全が心配されます。

 移民部長殿であれば、必ずや私の現在の心情をご理解頂けること存じます。この度中国を訪問される際、人道的立場とご支援により、江沢民政権へ法輪功への弾圧の中止を促すよう、また、誘拐され迫害を受けている全ての法輪功学習者の釈放を促すよう、お取り計らい頂きたく何とぞ宜しくお願い申し上げます。貴方のお力により、これら学習者の生命安全の確保と共に、ご英断は必ずや世界各国の善良な人々の支持と尊敬を受けることと存じます。

旅のご無事をお祈り申し上げます。

敬 具 

                               邱 楠楠
トロント法輪功学習者