日本明慧

迫害を法から認識する

【明慧ネット】迫害が始まって三年以上になる。その過程で私は法を如何に法の角度から認識するかという事で、ある理解をした。師父が述べたものは法である。表面において、一、二の事柄に対して指導がなされた様でも、実際は師父はこれらの例や師父自身の行為を通じて私達に法理を教えたのである。

この様な指導法は永久に続くものではない。威徳の確立は、試練に遭った時に法理を基点として悟り、うまく乗り越えるかどうかにかかっている。法の角度から問題を見ることが出来ないなら、大事な機会を失ってしまう。

最近中国国外で多くの事が起った。ドイツでは警察の乱暴に遭い、アイスランド政府のブラックリストに基づく学習者入国拒否、香港警察による根拠の無い非難や香港裁判官による事実の歪曲等を経験した。カンボジア政府は、国連の保護下にある二人を中国へ送り返し、迫害に遭わせることにより、自分を江澤民の僕とした。過去三年以上に渡り、中国に平和はなかった。所謂「重要な日」は迫害行為とその残虐さをもっと増す為に、江澤民政府に利用され、迫害に拍車をかけた。中央文件、「610」による会議、政治的スローガンや宣伝が、江が法輪功を第一の敵と見做していることを示す。江がこの迫害を、如何なる努力や出費をも惜しまず、死ぬまで続けるであろうことが明らかである。法輪功を根絶する為、この悪意ある戦いの為に、国家の人力、宣伝機械、特務警察、国中の秘密警察を動員し、財力を流動させた。常人の道理から見ると、全体主義的権威を持つ圧政的政府が後援する悪魔劇を生き残った、武器を持たぬ一般人による無抵抗な我慢のように見える。それにもかかわらず、事実は、世界中の法輪功学習者の平和な抵抗により、この大規模の迫害は速度を落し、行き止まりに達しようとしている。それなら、世間の道理をもって見ると、この成り行きは普通の人間の力量を越えるものである。

正念に基づく正しい行動の必要について話そう。ある問題に出逢った時、如何に法を正すかを知らなければ、法を正す時期における修煉と衆生救済に関する大問題に、害を与えることになるかもしれない。明慧ネットの中国大陸からの日報で、大法弟子の逮捕と酷い拷問や、資料保管所の被害等を知ることができる。この種のニュースを読み、学習者は各自心性の位置と法を正すことの理解を表現している。ある学習者は強い正念を持ち、人間の感情や情緒、思考法に動かされない。彼は醒めた頭で真相を伝え続け、同時に正念を発する機会をしっかりと捕え、迫害の背後に隠れる原因を直接取除く。それと比較し、ある学習者は人間的思考法をもって行動を決める。ある学習者の人間的部分は、邪悪が造り上げた幻像や困難にある程度混乱させられる。この問題を理解する事は重要であり、私達が本当に人間性から抜け出せるかどうか、又私達が自分の境界や更に大きい境界を正すことが出来るかどうかに関わる。

師父は、「2002年ワシントンDC法会での説法」にて言った。「大法に対する掌握の程度が各々異なる修煉者達は、異なった程度の着実さを現わしており、現在法を正すことの形勢をどう見ているかも異なります。各々の異なる修煉状態が異なる認識をもたらしています。ある者は形勢が険悪であると感じ、ある者にとっては、形勢は既に良くなった様に見え、ある者は今が正に真相を伝え、衆生を救う良い機会であると考えています。法に対する異なった理解と掌握が、異なった形勢の見方をもたらしており、起きている一切は異なる人心を的にしています。良く行う者は周りの環境を変え、良く行わない者は、自分の周りの環境を自分の心の状態に従って変えます」。私達はこれを真剣にとらなければならない。私達は皆まだ修煉しているので、人間性からもっと完全に抜け出す問題には皆が関わる。 

上述の出来事と、大法弟子が如何に自分を扱うかの経験と教訓から、私は次第に悟った。この迫害に向かって師父は、私達にこの迫害の実質を法から理解するよう指導し、思い起させ続けた。私達は法を正す時期の大法弟子として、正々堂々と真相を伝え、正念を発し、迫害を取除くにあたって、それに応じるべきである。それによって、私達は法を正す期間に最高の効果を現わすことが出来る。

歴史において信じられないほ程の長期に渡り、私達は人間的思考や思考法を蓄積して来た。現代の科学文化の影響で、私達は問題を表象的に見る癖を身につけた。私達は問題解決や物事の処理をするのに、この人間的思考法にあまりにも頼り過ぎた。この迫害の間、様々な困難や魔難が発生した。法を正す角度から私達は、人類世界における迫害のあらゆる部分の表象は、法を正すというより大きなことをねらって、多くの人々を利用し操った邪悪勢力によってコントロールされていることに、はっきりと気付くべきである。そうして私達は表象の背後にある邪悪のコントロール下にある要素を、適時に取除く機会に気付き、掴むことが出来る。この邪悪を取除くことが、法を正す全ての活動の成功の基礎となるべきである。この根本的な邪悪を取除くことに失敗すれば、法を正す活動において適当な効果をもたらすことが出来ない。法を正す時期において、真相を伝え、正念を発することをしっかり行うことは、大法弟子の活動の必須要素であった。人間的問題解決法ではうまく行かない。人間の恐れ、心配、観念、権力、勢力、能力、利口さ、善意の提案、専門家や学者や正直な人の助け、— これらのどれもが法を正すことの正念の効果に替わることが出来ない。大法弟子が法理に従う時のみ、法を正すことにおいて師父を助ける効果が真に現われる。

海外の大法弟子は、この迫害の性質をもっとはっきりと法から理解し、常人の観念や常人の思惟から一歩進み出、人間性を避けるべきである。法を正す期間の大法弟子になり、正々堂々と真相を伝え、正念を発し、法を正し、衆生を救おう。

師父は言った。「三年以上が経ち、旧勢力によって課せられたこの迫害は、邪悪の嘘を暴露し、大法を証明し、衆生を救う時、私達をますます成熟させ、ますます理知的にし、ますます醒めさせ、ますます着実にさせました。」(2002年ワシントンDC法会での説法)

2002年9月1日