日本明慧


迫害されている家族の救援は、社会全体に真相を伝える効果的方法である

【明慧ネット】2002年7月、カナダの法輪大法学習者達が「中国で迫害を受けている家族の救援」運動を起こした。トロントの大法学習者は法理上の認識に基づき一致した後、活発にこの運動に力を入れた。ある者は政府とメディアに情況を伝え、ある者はサインを集め、ある者は中国に電話する、等々。救援工作は全面的に開始した。私達は思いを共にし、団結して働いた。天津市建新労教所に監禁されていた私の妹の呉艶英が最初に恩恵を受けた。彼女は元の刑期に満たぬ2002年9月に釈放された。ニュースを聞いて、国外の学習者達は私や私の家族よりも喜んだ。中国の同修達は私の妹よりも感激した。私達は本当に一体である。

救出団の一メンバーとして又中国で迫害されている家族を持つ学習者として、救援運動中、この運動は家族を救うだけでなく、中国での迫害の真相を社会に伝える為でもあることを深く感じた。それは中国国外の中国人に真相を伝える為の重要な手段であった。その目的は私達が法理の認識を共に高め、この運動をより良くすることにあった。

1. 救援運動は、中国における法輪功の迫害が事実であることを、多くの中国人に分からせた。

トロントに居た一年間、私は多くの新しい移民に出逢った。彼らは法輪功展示を中国領事館の前や中国人街で見た。ある人々は真相を伝える資料を読んだ。然し彼らの多くはその資料の真実性を疑った。その理由の一つは、彼らが中国宣伝媒体に強く影響されたことにある。CCTVは在米国中国大使、李肇星が国連会議で行なった演説を放映した。この演説で李は、中国政府の調査によると法輪功学習者が挙げた迫害による死亡事件はどれも事実ではなく、偽造されたものであると主張した。もう一つの理由は、彼らの一部は中国から来たばかりで、そのような迫害や死亡のことを聞いたことがなかった。私達がどうしてそんなに多くの中国における迫害事件のことを、犠牲者の名前、住所、職場等を含む詳細を、中国から遠く離れたここカナダに居て知ることができるのか理解出来なかった。それは実際彼らにとって信じられないことであった。この救援運動の始まり以来彼らの多くは、新聞に出た一連の報道を読んだ。これらの報道はトロント住民の家族であり法輪功学習者である者の迫害例を暴露した。この様にカナダの中国人は法輪功を身近に感じるようになり、近所で迫害が起きていると感じるようになった。彼らは法輪功に興味を持つようになり、この件に関心を示すようになった。

ある日私と同じビルに住む新しい移民の一人が言った。「呉さん、この新聞はあなたの弟と妹の情況を報道しているのですか?」「そうです。」と私は答えた。「この新聞に毎回報道されている件は皆本当なのですか?」「本当です。」彼女は更に興味を示し、続けて聞いた。「私は楊という姓の人のことを読みました。あなたは彼女を知っていますか? 彼女の母親は国家級の専門家で、やはり監禁されています。もう一人張立という人のことも出ていました。彼女の夫はシニア・エンジニアで、やはり彼も刑を言い渡されました。あなたは彼らを知っていますか?」「はい、私は彼らを全部知っています。私達は少なくとも毎週一度は会います。」彼女は声を大にして言った。「まあ、これらは皆本当の話なのですね。打ち明けて言うと、私は党が言うことを決して信じませんでした。昨今は本当のことを言う人はとても少ないです。」私は言った。「法輪功はいつも本当のことを言います。本当のことを言わないなら、法輪功学習者ではありません。本当のことを言わなかったなら、私達は迫害されなかったのです。もしも私達の家族が本当のことを言わなかったなら、監禁されることはなかったのです。」これを聞いて彼女は言った。「まあ、あなた達はすばらしい、本当にすばらしい。」「私達がすばらしいのではなく、法がすばらしく、師父がすばらしいのです」と私は言った。最後に彼女は「私は本当に法輪功を勉強する必要があるようです。」と言った。後程彼女が私達の会話を中国に居る、多くの友人や家族に伝えた事を示す反応を得た。

もう一つの機会において、一人の中国人が突然バスの中で私の名前を呼んだ。私は彼女がどうやって私の名前を知ったのかしらと考えた。私達はいつもバスの中で会うだけで、バスを待つ間だけ挨拶した。彼女はトロントに四年間住んでおり、一度私に中国での迫害について聞いたことがある。私は彼女に言った。「私の家族は皆法輪功を学習しています。そして妹と弟は学習を諦めるのを拒否した為に監禁されました。」しかし私は決して彼女に私の名前を言わなかった。彼女は「大紀元」新聞を鞄から取り出して聞いた。「これはあなたの名前ですか? 私はこれはあなたに違いないと思いました。あなたの妹さんの写真を見てご覧なさい。あなたによく似ています。昨日市庁舎の前で、迫害されている家族の写真のあるポスターを持つ法輪功学習者を見ました。彼らはサインを集めていました。私は本当に感動し、サインしました。私は又同僚達にも、法輪功学習者がサインを集めているのに出逢ったら、サインするよう言いました。彼らに私はこの新聞に出ている二人の、姉を知っており、私達は友達ですと言いました。」彼女が真相を知るようになり、彼女の友人にも伝えたのを知り、私は本当に嬉しく思った。これは佛法の慈悲であり、全ての学習者の一体としての力であった。

2. 救援運動は直接流言を暴露する

ある日バスを待っていた同僚が感慨深げに話した。彼は以前海外の法輪功組織は西洋の「反中国勢力」から資金を入手しているという、中国のメディアの言うことを信じていた。カナダに来てから彼は生活の為に働かなければならず、ここでは時間給であることを知った。彼は中国領事館の前で請願し、中国人街で資料を配る法輪功学習者達は、報酬を受けているに違いないと信じていた。さもなくば誰がそんな処に、厳しい天候にもかかわらず立ち続けるものかと思った。救援運動が始まってから、彼は法輪功学習者がポスターを持ち、迫害されている家族の写真を見せ、サインを集めるのをあちこちで見た。彼はその光景に実に感動したと言った。彼は中国のメディアが嘘を言っていると信じた。彼は私がカナダにルートの無い新しい移民で、妹や弟を救う為のサインを集める人を雇う経済力が無いことを知っていた。この運動で彼は善良な人に出逢っただけでなく、学習者の慈悲も経験した。彼は心はお金で買えるものではないことを知っていた。最後に彼は言った。「近頃はいつも心から人々に仕えると公言する政府役人達の中でさえ、人の為に自分を犠牲にする人を見つけるのは難しいです。あなた方は本当に人の為に自分が犠牲になろうとしています。あなた達は実にすばらしい! 私は何故中国でそれ程多くの人が全てを諦めて命懸けで北京へ請願に行くのか、少しずつ分かって来ました。これは彼らが生命の存在の、本当の意味を知っているからです!」

彼に真相を知るようにさせ、大法を大法学習者を全く新しい目で見るようにさせたのは、私達の救援活動である。

3. 救援運動は又中国の同修を強く支持する

私が送った資料を中国の同修が受取った時、ニュースは速やかに伝わった。彼らは大法弟子の結合による力を経験し、又法を正す過程に気付いた。彼らは非常に激励された。電話で同修が言った。「私達十人以上が記事[援助の手を差し伸べ、家族を共に救出しよう]を読みました。読んだ後私達は長い間話し合い、何人かはこの記事の背後にある深刻な内涵に、すぐに気付きました。彼らはこの救援運動の重要性に気付いたのです。救援運動は表面上は、中国で迫害されている家族のニュースを社会に広く紹介することですが、実際は中国における迫害の真相を暴露することにあります。表面上は社会に私達の家族の救援を支持してくれるよう呼び掛けているのですが、実際は中国で迫害されている全ての法輪功学習者を、救援してくれるよう請願しているのです。」一部の学習者が労働所にいる家族を訪問した時、私達の救援運動のニュースとその効果を伝えた。これは中国の同修の信心を強め、真相を伝え、流言を暴くことに良い作用をした。

4. 救援運動は世間の観念を変えた

中国へ救援運動についての資料を送った時、親族や友人や同僚は実に驚いた。過去において彼らは私達のことを理解しなかった。彼らは法輪大法が良いとは知っていた。 又私の家族全員が法輪功学習によって、恩恵を受けたことも知っていた。しかし中国における多年に渡る政治闘争の経験から、彼らはどちら付かずでいる。何故なら彼らは中国当権者の、容易に誰でも迫害することの出来る覇道を知っていたから。彼らは私の妹や弟は年よりや子供の世話があるのだから、責任を持つ為に権力者に逆らわず、保証書を書くべきであると思った。一部の親族は、私が家族の中の威信を利用して説得すれば、言うことを聞くだろうとさえ思った。その他の親族は私の中国での社会関係を利用すれば、釈放させることが出来るだろうと思った。私はその様にはしなかった。これら親族は私を理解するのが困難であった。私が送った新聞から、私の妹や弟を救援する為の請願書を見た時、彼らは本当に驚いた。彼らは私に驚いたのではなく、法輪功のグループ全体に驚いたのである。彼らはグループとしての法輪功の厳粛さとすばらしさに気付いたのである。中国ではコネやお金無しには、この様な個人的な話を新聞に載せることは不可能であった。彼らは私がカナダには新しく、コネやお金が無いことを知っていた。このグループは私心無く私の家族を救う為に駆け付けて、本当にその善良さとすばらしさを示した。特に救出される家族が国家級の専門家やシニア・エンジニアや、尊敬される教師、軍人等目だった人々であることを知った時、彼らはすぐに常人の殻を脱いで、法輪功を高い角度から見た。私の家族達は、私の妹や弟がこのグループの人々と同じ信仰を持つことを誇りに思った。他の親族達は、自分の信仰を固守する為に全てを犠牲にしようとする彼らを誇りに思った。彼らは私の妹や弟をよりよく理解しただけでなく、私をもよりよく理解した。更に重要なことは、彼らは法輪大法をより良く理解した。私の妹が釈放された時、ニュースが私の親族、友人、同僚の間に広まった。彼らは法輪功学習者のすばらしさを語った。彼らは真相を伝え、偽りを暴き、邪悪を抑制する手伝いをした。効果は特別に良かった。

以上は、私達の救援運動の始まり以来私に起ったことの一部である。不適当なことがあれば、御訂正下さい。救援運動はまだ続いている。努力を続け、仕事を良く成し遂げたい。

2003年1月22日