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外界評論:夜明け前の裁判はすでに始まっている
中国人民に対する殺戮の執行人が“集団虐殺の罪”で
起訴される事件について評論


【明慧ネット】法輪大法インフォ・センターによると、明慧ネット1月17日に発表された文章に、「夜明け前の裁判はすでに始まっている」というテーマの評論がある。文章には、第二次世界大戦の戦犯が最後には法に照らされ制裁されたことを例として、人類は誰であろうとも歴史上自ら犯した罪を償わなければならないと指摘している。海外の法輪功学習者が“集団虐殺の罪”で江沢民を起訴した事件は、歴史的全面的な裁判がすでに始まっていることを表している。筆者は、この訴訟案件が、さらに広い範囲での迫害に参与している悪人達に対する全世界の正義による法律的な制裁と、道義の厳しい非難であると考える。

以下は全文である。

夜明け前の裁判はすでに始まっている

(文/鍾延)

ある人は、かつて第二次世界大戦の戦犯、あるいは人民の共通の敵を“核の廃棄物”と比喩したのに対し、中国人の比喩はもっと生き生きとし、“ネズミが町に出ると誰もが叫び叩く”と言われる。つまり、嫌われるものは居場所がないという意味である。

中国からの報道によると、2002年9月30日に前ナチス戦犯を起訴した検察官らが、11名の第二次世界大戦中のナチス国防軍将校・士官に対して公訴を提起することを宣言した。その罪名は、第二次世界大戦の末期、ギリシャの凱法利尼亜島で5000名のイタリア兵捕虜殺害の参与の嫌疑がかかっていることである。ドイツにいるナチス戦犯も決して過ごしやすい日々ではないだろう。

2000年11月24日、イタリアベローナの軍事法廷は9項の罪でナチスの暴徒マイケル・塞弗特に無期懲役判決を下した。その中には、彼が1944年の秋から始まり1945年のイタリアの北方都市に収容所設立を承諾して自らの手で18人もの人を殺害したことが含まれている。
2001年5月14日、ナチス戦犯のカラキシは、車椅子でオーストラリア、メルボルン地方法院で裁判を受けることになり、現在87歳のカラキシは第二次世界大戦の時にラトビアの国境内で罪を犯した告発も受けている。前西ドイツの法務部長のハンス・恩格哈徳は、1983年にかつて西ドイツの《速報》の記者に対して、たとえ戦争が終わって38年後経ったとしても、ナチスの罪は寛容し難いものであると述べた。見たところ、ナチスの暴行に対する清算は絶対に中止されることはないだろう。

歳月が経つ中で、戦争中傷害を受けた人々とその彼らの親族はかつての肉体的、精神的な苦しみを忘れることはない。歳月が経つ中でも、戦犯の罪悪は減ることがない。当時、彼らはただ“任務を実行する”だけであったかもしれないが、彼らの本意かどうかに関わらず、彼らは必ず自ら犯したすべての結果を引き受けなければならない。
 
2002年10月23日、人類の歴史上で、もう一人の人間が人民に対する殺戮の執行人として“集団虐殺の罪”で起訴されている。これは人類の道義と良知、強権と暴力に対抗する新しい転換であり、一つの歴史的全面的な裁判がすでに始まっていることであり、真、善、忍を信奉した人々が暴力と迫害に対して始終変わらず理性と文明的な方法をとり続けたことが人類の文明と発展に一つの全く新しい理念を創始したことになる。筆者は、この訴訟案件が、さらに広い範囲での迫害に参与している悪人達に対する全世界の正義による法律的な制裁と、道義の厳しい非難であると考える。これらの犯人のなかには法輪功学習者に対する血の債務を負っている各級政府官吏と各級610事務室員、留置所、労働矯正所と刑務所の中の凶悪な警官や暴徒、国家のメディアを利用してデマを飛ばし、わざと憎しみを人に扇動した人間らが含まれている。

当初、法輪大法および法輪功学習に対する迫害に参与した人は主に3種類に分けられる。一つ目のケースは、多少まだ善念を持っているが真相が明らかではない情況、あるいは脅迫されるなどにより、迫害に参与したケースである。このケースは真相を知ってから、迫害には参与していない。二つ目のケースは、法輪功に対する迫害を利用して実質的な利益を得ようとし、“上の命令を実行する”という口実をもって、後ろ盾があることを強みとして、何ものをも恐れないほど豹変し、基本的な道義や良知をも持たないケースである。このケースは法輪功学習者らが真相を教えたことによって迫害から手を引いた者もいる。三つ目のケースは、人間性が全くない人間で、極端に真理を敵視しており、善を勧めても変わることができない最も危険で、かつその結末も最も哀れを誘う者である。

諺によれば、法網は広大で疎にして漏らさない。数え切れない事実がすでに証明している。人類の歴史上で、誰であろうと自ら犯した罪を償わなければならない。その中で、かつてきわめて一時的独裁者であったイタリア戦犯の莫索里尼、前ユーゴスラビアの独裁者の米勒捨維奇、前ルーマニアの独裁者の奇奥塞斯庫などの罪犯者でさえ法律の制裁、また人民の公判から逃れることはできなかった。

もし、あなた自身がかつて法輪功に対して迫害に参与したとしても、すぐに足を止めて凶悪を捨て、善を受け入れるならば、まだ機会はあるかもしれない。もしあなたの親友が迫害に参与しているなら、彼らに二度と人に利用されないように伝えて下さい。なぜなら、この迫害の元凶はすでに起訴されており、法律の厳重な懲罰が待っているからである。善に向かって修煉をしている人々を迫害すれば、自分だけではなく、家族にまで恐ろしい結果が待っていることを彼らに伝えて下さい。

すべての中国人の切実な利益のために、中華民族の長期的な安定のために、あなたの正義と支持を望んでいます。この民族の大災難を停止できるように救援をお願いします。

2002年10月23日、迫害を受けている法輪功学習者、その親族らは、“集団虐殺の罪”で、アメリカ連邦地区法廷に訴えた。2003年1月13日、江沢民起訴事件で、法廷及び起訴側の弁護士はアメリカイリノイ州北区連邦裁判所で初めての会談を開き、以下の日程について討議を行った。起訴側の弁護士は司法官から60日の資料準備期間の許可を認められ、司法官は次回の会議の日程を3月13日と決定した。