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SARS:中国経済に大きな打撃を与え、世界各地に脅威をもたらす

【明慧ネット】VOAは記者楊明氏の「SARS病は中国経済に大きな打撃を与え、世界各地を脅威」という文章を掲載した。SARSが中国での広まりと共に、一部の大型の商業貿易活動は中止せざる得なくなった。同時に、医療設備を備えていない辺鄙地区の人民がSARSに面してもっと周章狼狽であり、これは既に国際社会から重大な関心を引き起こした。アナリストは、一旦SARSが中国経済にダメージを与えたら、そのマイナスの影響はアジア全体ないし全地球に波及すると指摘している。

* 上海のモーターショーは早めに終った
第十回上海国際モーターショーが、上海で絶えず広まっているSARSを無視して、4月21日に強引に予定通りに開いたが、27日まで予定していたモーターショーは開幕の三日目にやむ無く中止したという。
報道によると、少なくても一名の今回のモーターショーを取材していた記者がSARSを患ったことが診断されたが、上海当局はこれを否認した。しかも今回のモーターショーを早めに終わらせる理由は、参加者と観衆の安全を保護するためだと弁解した。

* カルタ効果:中国経済成長速度の衰えは世界に影響を及ぼす
中国政府の報道によると4月23日までに、中国大陸各地に発見されたSARS病患者は少なくとも2305例まで昇り、106人が死亡。中国国務院は23日にSARS病対策本部を成立させ、しかも専らSARS病の治療に20億間の基金を設立した。世界保健組織(WHO)の北京駐在員は、辺鄙地区の人々がSARS病を予防することを助けるために、中国政府がより多くの資金を注ぎ、より多くの医者をこれらの辺鄙地区に派遣すべきだと指摘した。

SARS病が中国での蔓延の局面に対して、アナリストは以下のように分析している。人々が外出と旅行のキャンセルによって関連する領域でカルタ効果が既に現れており、中国経済成長率は0.5%減少する見込みである。より厳重なのは、中国経済成長速度の衰えが、アメリカ経済の影響及びSARSの影響を受けて低迷しているアジア経済にも一連の影響をもたらす。アジア開発銀行のマクロ経済部門主任は、もし中国経済成長率が大幅に下落したら、輸入品への需要も下がり、これは中国への輸出に依存している国に大きな圧力をもたらすと指摘した。シンガポールは今年度のGDPの成長率を元の2〜5%から0.5〜2%にまで調整した。また同氏は、もしSARSが第二期度が終わるまでにコントロールできなければ、中国のGDPの成長率は7%を割り込むことになると指摘した。

世界貿易機関(WTO)の開発と経済部門の専門家は、SARSが最初に、観光業、飲食業、小売業、サービス業と航空業に重大な打撃をもたらした後、より致命的な打撃が商業と投資に現れるとしている。同氏はまた、SARS病は経済の各領域に波及する。目下、最も大きな問題はあるパニックを引き起こす恐れがあり、これは消費者と投資者の自信に大きく影響するだろう。もし中国の経済成長が大きな影響を受けたら、これも経済の発展の牽引力である貿易の足手まといになり、更に全世界にまで広まるだろう。

* 香港:もう1つの被害の深刻な地区
SARS病が猛威を振っているもう1つ地域である香港では、SARS病の患者は既に1458人まで上り、105人が死亡。SARSパニックは香港経済に重大な打撃をもたらし、被害の深刻な領域、例えば、観光業、飲食業、小売業及びサービス業は全滅の危険にさらされている。SARS病の香港経済への衝撃を緩めるために香港特別行政区政府が23日に118億香港ドルの緊急措置を起動し、SARS病の影響で重大な打撃を受けた観光業、飲食業、小売業とサービス業を救おうとしている。世界保健機関の最新統計によれば、全世界において、SARS病患者は4300人にまで上り、その中で251人が死亡。中国の北京、山西省とカナダのトロントはSARS病の深刻な地区とされる。当該機関はやむをえない場合以外にこれらの地区に旅行に行かないようにと警告を全世界に向けて発布した。