日本明慧


SARSを防止するには、元を正し根本から要因を取り除くべき

文/蘇珊

【明慧ネット】SARSが世界全体に恐怖を与えていると同時に、全世界から関心をも引き起こしている。私は正義で良知がある人にはすべきことがあると思いこの話を述べます。例えて言えば、酷くペテンにかかった人は、その詐欺師がまた他の人を騙しているのを目にしたら、詐欺師への認識不足なその人に注意を払う必要があると思うでしょう。というわけで、此処で身を持って経験したことで、中国権力者が如何に国民を騙し、また虚言を散布するのかを話したいと思う。

私は3年ほど前に、イギリスに移転した。これまでは中国大陸を離れたことがない。此処でインターネットを通じて、1989年におびただしい大学生と市民が、北京の大通り及び天安門広場で中国の軍隊により、銃で打たれ、戦車で押しつぶされ、虐殺されたことが目に入ったとき、驚愕に耐えなかった。しかし、当時中国にいた普通の市民としての我々は、政府側のメディアを通じて入手した情報によると、あらゆる学生と市民がまったく傷害を受けていないということであった。逆に何人かの兵士が「暴徒」(当時、大学生は暴徒と言われていた)に、無残に殺害されたと報道されていた。言うまでもなく、中国ではインターネットを通じてそれらに関するいかなる真実をも入手することは不可能であった。と言うのはそれらの真実を国外に対して封鎖したのが原因である。

実際には、これが私の最も驚いたことではない。最も驚いたのは1999年7月のある日のことであった。その日から、1億人を超え大衆に愛好されていた法輪功が、中国において最もあくどい罪名で、誹謗中傷されだした。かつては、私は政府への信任感がまだ50%くらいあった。しかし、99年7月のそれ以来、テレビによる嘘の報道を見る度に、驚きのあまり開いた口がふさがらず、心の中の政府に対する軽蔑と失望は、既に頂点に達している。

私が初めて法輪功を知ったのは、1997年に父が突然タバコを止めて、しかも法輪功修煉をはじめたときだった。タバコをきっぱり止めたという理由まで教えてくれた。それまで、父は何十年もの喫煙歴があった。一方、私は法輪功の最も重要な著作《転法輪》を手にして、一気に読み終えた時、私の世界観がすっかり変わった。李洪志先生はこの本の中で、系統的に宇宙の特性が真・善・忍であることを明確にしてくれた。その後の、生活の中で多くの試練を与えてくれた。以前なら私の生活はそれらの魔難により、かなり苦しくなるはずだった。しかし今の私は、本の中の道理で、それらの魔難にうまく対処し解決できたので、私はより善良で、和やかになった。とうとう周辺の多くの人は、私に変化が現れたのに気づき始め、またその中のある人が法輪功のことにも関心を寄せた。私の知っている限りで、60歳以上の、法輪功をしている年配の人は、白髪交じりの状態から、黒い髪が生えてきた。ところが、これほど素晴らしい功法が、政府による偽りの一方的な宣伝により、すっかり見る影もなく汚されてしまった。そして私のような修煉者が、労働矯正所や精神病院に入れられたあげく、千人以上が虐殺されてしまった。このような被害者の中には、8ヶ月未満の幼児及びその母親さえも含まれている。しかしその加害者らは、全身完膚なきまでも酷刑し、死なせた彼らのことを「自殺者」と言っている。

私がなぜこのことに言及したかというと、皆さんに注意してもらおうとするためである。中国政府は、今現在何人かの詐欺師並びに人命無視の人に制御されている。これらの人により、中国に災難をもたらし、中国人にも災難をもたらしていると同時に、世界の人々にも災難をもたらしつつある。道徳が喪失したため、彼らによって世界は危険な渦中に陥ってしまった。表面は道徳の仮面をかぶっているにもかかわらず、それは詐欺を働くのに使われている。

近年来、中国は絶えず国外企業から投資を引き付け、それにより中国を大きく、かなり発展的な潜在力のある市場に装飾している。実は、中国という国は、法律により治める国ではなく、人により治める国である。江沢民は10何年の政権期間中に、国民を騙したり、脅したりして、権力を乱用して、中国の法律は彼のような人に利用されて、気ままに遣りたいように遣っている。中国のような環境下では、多くの外国の投資家は、資本金が回収できないばかりか、法律の手段で自己保護することすら出来ない。江沢民政権は外資から入ってきた金と、国民からの税金を用いて天下太平であるかのように粉飾している。大都市においては、立派なビルを建てているが、数多くの最低限な生活保障もない庶民のことを全く顧みない。彼らは国民総生産の1/4を使って法輪功の迫害に用いている。更にメディアを支配し、監獄を造り、警察及びならず者などを雇って、法輪功学習者に対して、監視、監禁、暴力を行っている。甚だしきに至っては、大金を代価としてスパイを海外へ差し向けて、海外の法輪功学習者を監視し、スパイ活動を行うに至っている。初めから法輪功への迫害は基本的に虚言の上に作られたものである。規模や迫害の手段にしてもあらゆる極端な手段をとるほど、邪悪であった。また中国国民に対して嘘ばかり散布している。

近頃、SARSは世界の焦点となった。ある消息によると、中国のインターネット上では、SARSという文字が敏感語とされ、封鎖されており、「法輪功」と同じレベルの敏感語となったという。政府はSARSが既に有効的に抑制されたと国民に信じてもらおうと試みているが、事実上では、中国政府が報告したSARS情況は依然として嘘ばかりである。

中国の古い世界観は「天と人は一となる」である。この世界観では、人間の行ないと宇宙、自然とは調和すべきとされている。一つの国の民族は、道徳をあがめ尊び、厳しく自らを律するのであれば、自ずと風が穏やかで雨も適当に降るし、国が平和になれば国民の生活も安定できる。もし、それに反していれば、災いが絶え間ない。技術の進歩により、世界がますます狭くなる一方、世界に対して影響を与えない国民の行為は既にない。とりわけ、人口が13億人からの大国中国は、全く道徳に欠ける独裁者に支配されている。それは一つの孤島であるかのようで、また虚言に閉じ込められ、更に世界に災難を造りつつある。というわけで、人々はこの問題を重視しなければならいと同時に、正しく直視しなければならない。災難の蔓延を抑制することは、技術上の問題だけではなく、元を正し根本から要因を取り除くのが最も重要である。