日本明慧


隔離されたお父さんが『転法輪』を読み始めた

2003年5月23日 文/黑龍江省大法弟子

【明慧ネット5月23日】今年4月、父は佳木斯に行って婚礼に出席した。あの時、“SARS”はまだ世の中でそんなに恐ろしいと感じられるほどではなかった。“5.1”の前後になって全国の全ての人々によく知られるようになって、“SARS”の話題は熱をおびてきた。当然私の家も例外ではなく、家族は電話をかけて父にすぐ帰るように催促した。“SARS”に感染することを心配した。

父は5月3日、佳木斯から帰ってくる途中、綏化で乗り換える時、車内でマスクをつけていた乗客が発熱し、その列車は綏化駅で運転停止したそうである。列車内ではその他の乗客の住所、氏名、勤務先を記載した。このようにして父は朝、帰宅して間もなく、市の防疫部署の責任者が父の職場に電話をかけ指導した。父を12〜15日間隔離させ、そして父と接触した人は全員隔離する。このことにより上の弟と嫁は出勤することが出来なくなった。昼ごろ母は電話をかけてきて、感染を恐れて私達を行かせなかった。

おかしいと思ったのは、外地から帰ってきた人は皆、一つの場所に集中隔離されているが、父は家で隔離されていることである。他の人と接触する事を恐れて上の弟と嫁は出勤出来なくなったが、末の弟の嫁が経営している散髪屋は誰も関係なかった。私の家にはふだん来る客は多かったが、今回はみな来る勇気がなく、八百屋さんも野菜を売りに来なくなり、道で会うとすぐよけた。

父の周囲は江氏の邪悪な集団の嘘に誤魔化された人々で、以前彼らに真相を言っても信じなかった。また大法を信じないし、“私は見えると信じ、見えないと信じない”と彼らはいった。私は本当に意気消沈して、人にはそれぞれ運命があり、自然に沿うしかないと思っていた。

しかし機会は来た。私は家で『転法輪』を父に見せようと思っていたところへ、ちょうど母から電話があり、「お父さんが“大法の本を見たい”と言っている」という。そこで私は父に『転法輪』を届けた。父はやっと分かってきたのだ。