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中国のSARS感染者の発生状況が減少する秘密

【明慧ネット6月17日】アジア時報6月16日付報道/先週、WHOは広東・湖北・江 等の9省、市を危険地区から外した。多くの国々は中国側のSARS発生の状況が減っていることに疑問を持っている。外国は中国政府が公開する数字の信用性が低いと判断している。厚生大臣を更迭してから、暫く経ってからの数字が比較的正確だと判断された。WHOも中国政府が公表した数字の信憑性を疑っている。

最近の中国国内の内部告発者(情報通)によると、中央政府は各省、市、自治区ごとに予め患者数を割り当て、実際に発病した患者数がその割り当て数をいくら超えても当初の割り当て数しか発表しない。不定期的に割り当て数を各自治体へ通達する。各自治体は患者数の実数を割り当てられた数以内におさめて報告しなければならない。

中国政府の一貫した政策としてマスメディアの報道に対して、厳しく規制している。広東の例をあげると、5月中旬、広東省当局の宣伝部部長である田鍾陽勝はSARSの調査研究会議で今後、マスメディアの報道方針として、“私を中心として、報道を引っぱる”。つまり広東省内のマスメディアはSARSに関するニュースは一切報道できない。中央の割り当てに従う。彼はまた今後マスメディア報道は党と政府の経済発展を中心としての一連の政策、措置、成果を掴んで、宣伝してほしい、という。経済発展を妨げるようなイメージダウンになるSARSの報道は、厳しく規制しなければならない、と指摘した。

そうすることによって、中国政府は厳しい現状を抑制できたと宣伝して来た。その裏には次ぎのような、裏事情がある。

外国のメディアと専門家によると、中国側の疑似患者の診断方法が感染者の発生状況を減少させていると思われている。WHOの担当者が中国のSARS 患者に対する診断基準に疑いを持っている。中国では疑似患者数が実際には増えているのに、SARS 患者と診断したものは逆に減少している。実は中国の診断基準に問題がある。SARS患者と認定しないようにしている。その結果患者数はふえていない。WHOの専門家は中国でのSARSの診断基準を引きさげるべきだと思っている。

タイムズ誌によると、上海ではWHOが作った基準を使わず、自分らが作った狭く厳しい基準を使っているので、今でも上海の感染者数は低い現状にある、と指摘している。疑似患者と判断される前に、すでに典型的な症状を持つか、つまり高熱、咳、白血球の数の減少、肺に影があるか、それ以外にも発症多発危険地区に行ったかどうか、あるいはSARS患者と接触したかどうかなどが個別の判断材料である。目下、専門家は広西省政府が公開した資料にはこれら個別の症例が少ない、と判断した。推測によるとまた確実に潜在病例、疑似病例あるいは“観察中”の 病例の区別を診断する方法がないためのようだが、現状はこのようなものだったという。

推測によると、SARS真性患者を疑似患者扱いにして、病院では普通診断にして、全面診断(最後まで)(特別診断)しない。隔離して、治療上ではSARS 患者として治療する。治らないで死亡したら、死体はその地区の火葬場で、SARS 病例として処理する。すでに病状の重い患者は“高度疑似患者”という。もちろん全面診断しない。治療して、効き目が現れ、他の健康者に対して伝染源にはならないという確な診断ができたら、再び全面診断をする。SARSではない患者を排除する。病院側は“高度疑似患者”が死亡したら、他の併発症を引き起ことが多いのを利用して、併発病とか合併症で死亡したと死亡診断書を書く。その実情をチェックする人がいないからである。広東省のある病院内部の人(告発者)がこの推測を証明した。この人(告発者)の話によると病院では診察に来るSARS疑似患者を直ちに診断、治療するものの、たとえSARS患者の疑いが濃厚であっても、SARSであるとの診断をなかなか下さない。患者を救命救急室に入れて、様子を見ながら、ひそかにSARS患者として治療する。