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全世界が香港を注目している:温家宝が7.1に香港入り、23条をめぐり最後の戦い(写真)

【明慧ネット6月27日】中国国務院総理温家宝は、六月三十日から三日間の日程で香港を訪問する予定である。これは温家宝が国務院総理として初めて香港を訪れるものである。最近、香港の民間団体は七月一日に「基本法」第二十三条の立法に反対するデモを呼びかけている。温家宝が滞在を予定している香港君悦酒店(ホテル)は湾仔海の傍にあり、デモ隊が予定している通過経路とあまり離れていない。

香港のメディアの報道によると、本来の予定では、国家主席兼党総書記の胡錦涛が香港返還六周年の祝典に出席するはずであった。しかし、胡錦涛は七月一日に北京で重要な談話を発表することになり、代わりに温家宝が香港に行くようになった。

中国からの圧力を受けて、香港政府は7月9日に23条立法の成立を急いで推し進めている。23条の立法に抗議するため、香港市民は7月1日に「23条に反対し、政権を民衆に返せ」の大型デモ行進を予定している。デモの組織者側は「百万人の香港人のデモで、23条の立法を阻止できないわけはない」と呼びかけている。

7月1日の百万人デモを崩すため、香港の北京よりの団体は大型の祝賀行事を組織すると同時に、すべての北京よりの団体職員にデモ行進に参加しないよう指示して、民主派が呼びかけているデモ行進に抵抗しようとしている。

国際世論の見方では、デモの性質がどうであれ、国際ビジネス分野の注目と不安を呼び起こすことは間違いない;場合によっては香港投資環境のクラスが再評価され、投資環境の適性をも疑われかねない。  

香港基本法起草委員会の委員李柱銘さんは次のように指摘した:特別区政府が民主政治体制がまだ出来ていない内に、先に二十三条を立法することは,順序が間違いであり、政府と市民が共同で立法の時間と内容を決めるべきである。香港立法会議員呉靄儀さんも、二十三条の立法が一国両制度の原則に背いており、大陸の国家安全概念を香港に押付けるものであると指摘した。

7月1日の香港市民による大型デモ行進を声援するため、全世界二十三条立法反対連盟は6月28日にアメリカのワシントンで集会を行い、世界各地の関連機構も声援活動を行う予定にしている。全世界二十三条立法反対連盟主席王涛さんは次のように話した:“最近、全世界二十三条立法反対連盟のホームページには香港政府の立法に反対する署名が急増しており、総数が2万6千人に達している。?日全世界から3千人を超える人が署名して、二十三条の立法に反対を表明している。”

アメリカ政府は6月19日に声明を発表し、次のことを表明した:香港立法局により起草した基本法第二十三条の立法草案の一部条文をそのまま実施すれば、香港の自由と自治を侵しかねない。アメリカ政府は立法局で審議する時、適切でない部分を修正されるように期待している。

トロントのスター新聞の報道によると、カナダはすでに香港国家安全条規に関して国際の世論に訴えており、香港国家安全条規が成立すれば、香港と中国大陸が一つの政治共同体になりかねないと警告している。

カナダの外務大臣ビル・グラハム(Bill Graham)は23日に中国を訪問した際に、特別に忠告した。すなわち香港においては改良の方法を取るべきで、特殊な法律制度を残すべきであると忠告した。
  
ビル・グラハム(Bill Graham)は香港が完全な自治区になるべきで、北京からの要求だけを受けるべきではないと中国政府に促した。カナダ政府の意見はアメリカ政府の19日発表した二十三条立法草案への強烈な批判:「立法草案は香港の自由と自治を侵しかねない」と共通している。