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香港学習者の親族が北京の国家安全部の拘留所に不法拘束された(写真)

【明慧ネット7月8日】7月6日の午後、香港の法輪功学習者が記者会見を行い、北京の国家安全部に拘束された肖海英さん(香港法輪功協会スポークスマン肖文紅さんの実妹)を緊急救出するよう支援を呼び掛けた。

肖さんは、先日所定の手続きを踏んで、旅行と親族訪問を兼ねて香港に入国した。北京に帰った当日、空港で国家安全部に、“社会秩序を乱す”という罪によって連行された。また、法輪功学習者である母親(迫害により2000年10月から流浪の身となった)の行方を教えるよう迫られた。これは、母親を“洗脳班”に入れようとするためである。国家安全局は、肖さんが国外の法輪功学習者と連絡を取ることが、拘束されるもう一つの理由であると述べた。

国家安全局が、肖さんを拘束する決め手としたのは、姉である肖文紅さんの書いた母親宛の手紙が、手荷物から見つかったことで、母親の行方を知っていると判断された。さらに、海外の情報を国内に伝える情報連絡員であると断定された。今回の香港への親族訪問は、国外の法輪功学習者と連絡を取るという“犯罪の証拠”とされた。

以下は姉の肖文紅さんのコメントである:「ここ三年来妹にも母にも会っておらず、姉妹が最後に会ったのは、2000年10月の北京である。中国国内における法輪功学習者への扱いは、強制洗脳、死に至る拷問や虐待などが行われており、妹と母親の状況をとても心配している。また、国家安全部が、妹を不法に拘束した上、罪を擦り付けることについて憤りを感じる。

法輪功は中国国内で残酷に弾圧されているが、一方中国に属している香港では、自由に活動を展開できることについて、江沢民氏らは深い恨みを抱いている。数日前、50万人の香港住民はデモを行い、明らかに法輪功を目標とした《基本法》第二十三条の立法に反対し、間接的に法輪功の香港における自由を支援した。このことは、親中派を再び驚愕させた。

わたしは、香港法輪功のスポークスマンとして、香港法輪功学習者を代表し、度々各マスコミに対し、二十三条並びに《国家安全条例(草案)》への非難を伝え、決然と反対の意を示してきた。また、大陸の独裁専制が、香港に導入されることを反対するよう、香港社会にも呼び掛け続けてきた。今回、妹が拘束されたことは、これらの経緯と決して無関係ではないと考えている。

江氏らの法輪功に対する理性のない弾圧は、香港や世界中で多くの国の政府と市民の非難を受けている。江氏及び法輪功を弾圧する「急先鋒」——羅干氏、曾慶紅氏らは、欧米諸国で次々と起訴されている。改めて、中国国内で不法に拘束されている法輪功学習者を即刻解放するよう強く要求する。法輪功の弾圧に協力する政府官員と公安は、善悪を明らかにし、良心を守り、歴史上の罪人となることのないよう、また、江氏のお供として墓穴に入ることのないよう警告する」。

現在、肖海英さんは、国家安全部の北京のある拘留所に拘束されているが、詳しい住所は不明である。家族や同僚の面会は許されないと通知されている。