日本明慧


再掲載:江沢民氏の逃れられない歴史的責任

文/実情を知る者(共産党員) 

【明慧ネット7月16日】江沢民氏とニュースキャスター・ファレシさんとの対話を聞き、法輪功事件の実情を知る者として、心が痛む。江氏の法輪功問題に関する、根拠の無い思いつくままの無責任な言動は、世界中に嘲笑された。一人の中国人として、本当に恥ずかしい思いである。信じ難いことには、江氏は責任を逃れるために、“政治局常任委員は全員挙手をして同意した”と述べ、自分が起したこの愚かな弾圧の歴史的責任から、逃れようとしていることである。ここで、警告させて頂く。「江総書記、あなたは歴史的責任から逃れることは出来ない!蒼天には目があり、逃れようとしても、この数年間に膨れ上がった独裁専制、暴力政治のやり方を、周囲の人々は十分知っているのだ。特に4.25中南海事件の前後、あなたの言動から、あなたは法輪功弾圧の総監督であり、中心的黒幕であることが、証明されている。責任を逃れることは許されない!以下幾つかの事実について記述する」。

1.98年の後半、喬石同志を始めとする全国人民代表大会の離退職幹部らは、多くの市民の投書から報告された、公安当局が不法に法輪功の煉功者へ嫌がらせをしているという問題に対して、詳しい調査、研究した結果、“法輪功は国に対しても、国民に対しても百利があり、一害もなし”という結論が得られた。その年の末に、この調査報告書を江氏を中心とする政治局に提出した。報告書の中に“民心を得るものは天下を得る。民心を失うものは天下を失う”という古人の訓示を引用していたため、江氏は露骨に不快感を示し、“意味不明な表現であり、私にはよく分からない”という意見を調査報告書に書きしるし、そのまま羅幹氏に渡した。法輪功問題を利用して政治資本を集めようとしている羅氏は、直ぐに江氏の意図を心得、法輪功には“国内外の政治背景がある”という理由で、親類の何祚?氏と一緒に“天津事件”、“中南海事件”などを画策した。

2.中南海事件の当日、“両弁(党中央弁公室と国務院弁公室)”の責任者及び羅氏等は、江氏に法輪功学習者の陳情状況を報告したところ、江氏は激高し、“潰せ、潰せ、徹底的に潰せ!”と両手を振るいながら、大声で喚いた。あまりの有り様に、居あわせた全員が驚愕した。

3.“4.25”中南海事件に対して、朱鎔基総理は広い胸襟と誠意を持って円満にこの事件を解決した。朱鎔基総理に対し、世界から称賛の声が上がった事実を目の当たりにして、江氏の嫉妬心に火が付いた。 “中南海事件”を検討する第一回常任委員会の席上、朱総理が、「練習させたら良いではないか」と一言を発しただけで、江氏は気が狂ったように朱総理を指差しながら、「無責任だ!無責任だ!無責任だ!党も国も滅びるぞ!」と叫んだ。“右派”として迫害された経験がある朱鎔基総理は、何かを察したようで、その後、法輪功のことについて何にも言わなくなった。会議終了後、朱鎔基総理は会議の参加者一人一人と握手をして別れをした。

4.政治局常任委員の絶対的な支持を得られなかった江氏は、毛沢東の“司令部を撃つ”大字報の手法を真似て、全政治局委員に書簡を差し出し、個人名で“指示”を発し、一方的に法輪功問題を“共産党から人民を奪う”、“党や国が滅びる”問題と提唱した。“両弁”が党と政府を代表して、世界に“煉功は自由である”、“気功を禁止したことはない”ということを宣言したと同時に、江氏の指示である“共産党員と共青団員に法輪功の練習を禁じる”の通達を党内に伝えた。ほぼ同時に伝わってきたこの相反する党と政府の宣言と江氏の指示や通達に対して、多くの人は混乱と不可解を感じた。

5.“7.20”より弾圧がはじまったが、江氏の思惑は大きく外れ、法輪功学習者は、生死を恐れることなく政府に陳情し続けた。世界の正義感ある民主国家は、中国のこの人権弾圧を非難した。これに対して、99年の10月、江氏は中国の最高国家機密である、“党は法律の上にある”、“人治は法治より重要である”ということを公開した。この中国共産党の総書記は、法律を凌駕して、全国人民代表大会の前に何の根拠もなく法輪功を“邪教”と決め付けた。世界の人々の前に、もう一度中華文明に泥を塗りつけた……。 

6.江氏と羅氏が明暗の力を尽くしても、弾圧は思うようには行かなかった。山東省、遼寧省などの少数の省以外、多くの省や市が弾圧に非協力であった。特に南方の省と市、例えば広東省には99年の末までも“法輪功学習者は、ほとんどが良い人である”、“広東では一人も逮捕していない”という言い方さえあった。後継者に選らばれた胡錦涛氏、李長春氏も消極的な対応を示し、江氏と同じ歴史の恥じの一ページに名を残したくはないようである。江氏はこれに対して怒りを爆発させ、2000年2月自ら広東省に入り監督を行い、法輪功の“弾圧に力を入れてない”、“無能だ”と広東省の責任者を批判した。また、政治局会議の席上、広東省党委書記の李長春氏に“自己批判”をさせた。また江氏は自ら深セン市の党委員会宛にファックスを送り、“陣地を守れ”と命じた。このように、江氏と羅氏からの高圧の下、広東省は2000年2月から、法輪功学習者に労動教養などの処分をしはじめた。最初に処分された法輪功学習者の中には、胡錦涛氏の大学時代の同級生も含まれた。実情を知る人は次のように指摘した。「これは一石二鳥だ。広東省で法輪功を弾圧する先例を作った(胡氏の同級生さえ処分することもできるのだから、処分できない人がいるのか)と同時に、胡氏に“同級生を裏切り”“仁も義もなし”という恥をかかせた。暴君も道連れが欲しいのであろう」。 

7.江氏が責任を逃れたいというもう一つの表現は、小泉首相に対し、4.25以前には“まったく法輪功を知らなかった”と話した。しかし、違う場面においては、香港などの海外メディアに対して、公認会計士をしている自分の同級生の話をしている時、“病気になったら薬も飲まない”と話した(中央機関の多くの人は、この同級生が99年4月25日以前、数回に渡り江氏に手紙を書き、法輪功のことを紹介した事実を知っていた)。江氏のこれら互いに矛盾している発言は、自らの卑劣さを露呈した。

江総書記よ、以上の事実を覚えていますか。皆は知っているのですよ。あなたこそ法輪功弾圧の総監督あり、演技者でもあるということを。あなたは歴史的責任から逃れることは出来ない!

(この文章は2000年9月14日に発表されたものである)