日本明慧


邪悪者の罠を飛び出し、智慧をもって真相を伝えよう
——労働教養所の中で真相を伝える物語

【明慧ネット8月5日】中国の労働教養所は邪悪の集中地である。こういった特殊なところで、迫害を受けている大法弟子にとって、法と智慧を以って真相を伝えることがより一層必要と考えられる。次にこの方面に関する実例をいくつか挙げて見る。

2002年5月のある日、労働教養所で「天安門焼身自殺事件」のビデオを観せた後、皆に感想を述べることを強いた。当時、その雰囲気ははなはだ悪く、裏切り者と看守の警察は大法と師父を非難し罵ったりしていた。教室の中には、迫害を受けている法輪功学習者が百名ほどいた。しばらくして、ある大法弟子が席から立ち上がり、「これは嘘です、王進東の行為は円満とは言えませんから。」と発言した。

すると、看守の警察は、悪口を言いながら、この大法弟子を会場の前に「立て!」と命令した。そして、さんざん風刺したり嘲笑ったりして思う存分虐めた。また、「おまえは何時になったら円満するのか」といういつもの台詞を言った。この言い草を、警察が一日に何人の学習者に言ったか数え切れない。そう言われたら、多くの学習者はどう対応すればいいか分からず、また執着心を放下できない学習者はそれにより動揺した。こういった状態になればなるほど、邪悪者はさらに攻めて糾問してくるのである。看守の警察は「また誰が言うのか?誰が何時円満すると分かるのか!」と大声で得意げに尋問した。

この時、ある大法弟子が席から悠然と立ち上がり、看守の警察に次のように反問した。「今日提起された問題から、わたしは他の問題を連想しました。××党の本当の目標は××主義を実現することにあります。××主義の実現はもう年数で計算できなくなり、世紀で計算してももう世紀を遥かにオーバーしています。そこで、誰が××主義が何時になったら実現できるとはっきり言えますか。」と。

常人の中の例を以って修煉の内包を類比し説明することはできないが、問題のポイントと方向性はすでに明らかにされた。その時、会場のあらゆる視線はいっせいにこの大法弟子と看守の警察に向けられた。その看守の警察は、中味のないでたらめな解釈をしたものの、それ以来、「お前は何時円満するのか」という悪党警察の決り文句を、もう二度と口にしなくなった。

また、悪党警察は、次のように大法弟子に質問した。「お前は善い人になると言っているが、なぜ労働教養所の中にいるのか。現実では、お前の左は掏りで、お前の右はチンピラだ。それで誰がお前が善い人と言えるのか?」それに対し、大法弟子は、「ここは善い人と悪い人とを判別できるところではありません。ここは権力者が専制を実施する強制機関なのです。古今東西、数え切れないほどの善い人がこのようなところで侮辱を受けたのではありませんか。昔、イエスも受難を蒙りましたが、あなたはイエスが神様ではないと言えるのですか。」それで、邪悪者は返す言葉がなくなった。師父は「法はあらゆる執着を打ち破ることができ、法はあらゆる邪悪を打ち破ることができ、法はあらゆる虚言を打ち破ることができ、法は正念を揺るぎないものにすることができる。」(『妨害を排除す』)と教えられている。心に法があり、正しい信念を持てばこそ、「正念正行」することができる。そうすれば邪悪の制約を乗り越えることができる。それによって、彼らがさらに迫害を加える理由もなくなるのである。

労働教養所では、半月ごとに「思想報告書」を書くことが定められている。ある大法弟子は自分の法理の理解により、邪悪による迫害の前ではしっかりしていなければならない、一字も書かないと決心した。しかし、ある人は迫害される中で妥協し、本心に背いた文句を書いてしまった。また、ある人は邪の悟りで書き、ある人は恐怖心から円滑的に書いた。そして、またある大法弟子は旧勢力の按排を利用して、邪悪を摘発し、真相を伝えるべきだと思った。すなわちそれを否定するとともにそれを利用すべきだということである。この大法弟子は、あらゆる発言の機会とものを書く機会を利用して、大法弟子がなすべきことをしているのである。

師父は経文『提言』の中で「それらいわゆる転向の工作をする者も騙された人であって、なぜどうして返って彼らに向かって邪悪を摘発し、真相を伝えることをしないのであろうか?」と教えられている。ある大法弟子は邪悪者が大法弟子を眠らせないことに対し、「思想報告書」で次のように書いている、「私は、何某が何日間も続けて睡眠を奪われているが、耐えられるものかどうかと、ずっと心配している。医学によれば、人間が長期間睡眠不足になれば心臓の供血が足りなくなり、不整脈となり、それによって眩暈がし、意識もはっきりしなくなり、また、四肢がだるくなるとともに慢性の病気にかかることにもなりかねない、とのことである。要するに、不眠は人体に対しひどく損害を与えるものである。しかも、睡眠を奪うことは世界で公認されている酷刑の一種なのであるが、この強制的なやり方を世に曝け出されたらどうですか?強制によって人心を変えることができるのである。」と。

邪悪と邪の悟りのものが邪な理屈をもち出した時、急いで対応してはならない。大法の基点に立って冷静にそれらの目的を明らかにする。そして、智慧をもってその罠を飛び出してからはっきりした論拠を持って隙に乗ぜさせないように発言し、真相をはっきり伝えるのが大事だと思うのである。