日本明慧


心性の試練において自分の不足を探し、真にやり遂げる

文/ドイツ大法弟子 

【明慧ネット8月9日】ある時、私たちの話している口調はとてもきつくて、相手を傷つけてしまい、トラブルを引き起こしやすい。しかし、私たちはこの問題に対してあまり注意しないので、あるべきでない言い合いがよく見られるのです。

法を正し、衆生が済度される情勢に対して、私たちは時間の緊迫感を感じました。しかし、それでまた一種の焦るという心が出てしまいました。ですから、一つのことをやり遂げたいとき、もし、他の学習者が違う意見を出せば、私たちはこの機会を使って内に向かって自分の不足を探し出すのではなくて、かえって、それは阻みであると見なすのです。

師父は《2003年米国中部法会での説法》で、「また、多くの場合責任を持たずにものを言う学習者がいます。異なる意見に対して、正しく冷静に認識するのではなく、冷たい一言で相手の考えをひっくり返したりします。良いアイデアを出して、お互いに真剣に協調すべきです。特に全体で何かをしようとする時に、皆さんはより良く協調し合うべきです。」とおっしゃいました。

私たちはまだ修煉していて、摩擦は避けられないですが、でもそれは私たちの心性を高めるよいチャンスであるとはっきり認識しなければならないのです。私たちは、煉功者として高い基準で自分を律して、大法を第一位にしなければいけないのです。

また、師父は《2002年アメリカフィラデルフィア法会における講法》の中で、「それでは、彼らの心はどういう状態なのでしょうか? それは寛容であり、非常に洪大な寛容であり、他の生命を受け容れ、本当に相手の立場に立って他の生命のことを考えてあげることができます。これは多くの人が修煉の過程でまだ到達できていないことですが、皆さんは徐々にそれを認識し、到達しようとしています。ある神がある方法を提示した時、彼らはそれをすぐに否定し、自分の方法を示し、自分の方法が最も良いと言うのではありません。彼らは他の神から出された方法の最終結果がどのようなものなのかをまず見るのです。道が異なり、一人一人の道も異なっており、生命が法から悟った理は皆それぞれ違っていますが、結果は同じかもしれません。ですから、神たちはまず結果を見るのです。到達する結果を見て、本当に達成したいところまで達成することができれば、それに同意します。神はこのように考えています。更に、足りない所があれば、無条件で黙々とそれを補い、圓満させます。神はこのようにして問題を対処しています。」とおっしゃいました。

もし、私たちは摩擦にあうとき、本当に内に向かって、自分自身の問題を探し出して、穏やかな心で対処すれば、また、この過程において、相手も自分自身の問題に気づくかもしれないから、したがって、その摩擦が自然に消えていくのではないでしょうか。

私はすべての学習者に対して、この問題に関してくれぐれも注意して欲しいと思います。私たちはお互いに慈悲で対処しなければなりません。もし私たちが相手は問題があると思って、それで相手を指摘して責めて、しかもこれは真をやり遂げているとでも思えば、大間違いです。なぜなら、真には「真・善・忍」が含まれています。「真・善・忍」の一つ一つの文字は皆、「真・善・忍」で構成されたのです。私たちは自分の考えが「真・善・忍」に一致しているかどうか、相手のことをよく考えてあげたかどうか、自分の言ったことに対して相手は受け止められるかどうかを法の基準で量らなければなりません。私たちは修煉する人で、常人ではありません。私たちは自分を変えているが、他人を変えているわけではありません。私たちの先天の生命は純潔で無私であるのです。師に助けて法を正すために造られたのです。これは非常に偉大な威徳で、神聖なる責任です。

もちろん、それは法を勉強することに関係します。師父は経文の《いかに補導するか》の中で言われました、「皆で一緒に事をうまくやりたいという誠意があれば、結果がどうなるでしょうか? 誰もあなたは何者でもないとは言いませんし、かえってあなたはよく法を学んでおり、おおらかな人だと思うはずです。実際、大法があり、皆が学んでいます。輔導員の一挙一動が良いか良くないか、学習者は皆大法を対照して量り、はっきりと見分けることができます。いったん自分を持ち上げる念が生じると、学習者はあなたの心性に問題があると思います。ですから、謙虚こそ事をうまく成し遂げさせるのです。声望は法をよく学んだことにより立てられるものです。一人の修煉者に過ちが無いということはなぜあり得るのでしょうか?」

私たちは自分たちの神聖なる責任をはっきりと意識して、人為的に邪悪の魔を助けてそだてあげてはいけません。彼らは私たちが言い争うのを望んでいます。なぜなら、私たちが言い争えば、全体としての力を発揮することができないからです。