日本明慧


慈悲の心を持って真相を伝える電話をかけよう

2003年8月2日 文/オーストラリアシドニー大法弟子

【明慧ネット8月2日】長い間ずっと真相を伝える電話をしていませんでした。今朝、電話をしようと思って、今まで持っていたハルビンの大法弟子を迫害している、ある所に関する資料を開いて、電話をかけようとしました。しかし、受話器を持ち上げた瞬間、少し緊張してきて、しかもちょっと怖いと言う気持ちになり、手も震え始めたのです。これは他の空間の邪悪が怖くなったのではないかと私は気付きました。なぜなら、私はずっと電話で真相を伝えてきていましたし、また、その時の心態も穏やかだったので、怖くなるはずがないのに。それは、きっと長い間ずっと電話をしなかったため、他の空間ではまた邪悪が少し増えてきて、私が今日電話をしようとしているので、つまり、彼らを消滅させようとしているので、彼らは当然怖くなったのです。だからこそ、今日はどうしても真相を伝える電話をしなければならないのです。

しばらくして、落ち着いてきた私は、シカゴでアメリカの学習者と交流したことを思い出しました。その学習者が洪大な“慈悲”をもって真相を伝えていくと話していたことが、ずっと私の頭の中に残っていました。私も同じようにしようと思いました。雑念を取り除いて、多くの人々を済度しようと思いながら、私は受話器を持ち上げました。すぐ、一人の責任者の家の電話に繋がりました。でも、電話に出たのは彼の家族でした。私は非常に落ち着いた口調で彼女に、法輪大法は海外で非常に注目されるようになり、法輪大法の学習者が皆真・善・忍を信仰し、他人のことを最優先に考え、法律に違反せず良い人であり、また、江XXはすでに海外で起訴されている、などなどのことを話しました。また、彼女の旦那さんであるその責任者が江XXに従って、法輪功学習者を迫害しないように、と言いました。しかし、私が話している間中、受話器の向こうにいる彼女は何も話さなかったので、私は彼女が聞いているかどうかが分らないので、「どう思いますか。」と彼女に尋ねました。彼女は「主人は、法輪功を迫害していません。あなたの話したことは私達にはよく分かっています。ここにいる法輪功の人は皆私達のことを知っています。主人は上からの命令で仕方なく従っているだけです。」と言いました。私は、「ご主人の立場はよく理解しています。でも、自分の良心に逆らって、良い人を迫害するような命令に従うべきではないとご主人に伝えてください。実は、ご主人が何をするにしても私達法輪功学習者は心の中で分っているのです。ご主人が彼らに善く対処すれば、彼らはきっとその恩を忘れることはないでしょう。今日、私がこの電話をしたのも、ご主人とその同僚が法輪功学習者に対して迫害するのを止めて欲しいからです。実は、それもあなた達のためです。」と話しました。彼女は、「分っています。このような電話はもう十何回ももらったことがあるのです。主人の同僚の何人かは、そのために、電話番号を変えました。私は変えませんでした。それは、あなた達が良い人だと分かっているからです。以前、あなた達が電話をかけてきた時、私はいつも切っていました。でも、今日切らなかったのは、あなたの声が私の友達の声に似ていたからです。」と言いました。

「本当ですか、私達には縁があります。私はこんなにお金をかけて、あなたに電話をしたのは、二つの目的があるからです。一つは、あなた達がもう法輪功を迫害しないように、もう一つは、法輪功学習者を苦しめないで欲しい、ということです。この迫害というのは全部江XXだけが人々を害しているのです。彼は法輪功を迫害しているだけではなく、あなた達のような良い人々をも迫害しているのです。彼はあなた達を自分の良心に背いて、悪事を働くようにと迫っています。将来のいつか、彼が打倒された時、彼に従った人々も厳しい処罰を受けるでしょう。その時、その人々の家族も一緒に報いがあります。だから、ぜひご主人とあなた達の友達に、法輪功に善く対処すれば、きっと将来良い報いがあると伝えてください。」と私は言いました。彼女は、「分りました。そうします。」と言いました。最後、私達は日常生活の話しをしました。別れの時は、ちょっとお互いに寂しい気持ちになりました。 

受話器を置いてから、私はとてもうれしく思いました。これは、私が今までで一番楽しかった電話です。私達に縁があったのが一つの理由であるかもしれませんが、しかし、最初から、私は“慈悲”の心を持って真相を伝えたと言うのが一番大きな理由だったと思います。私は、その時の私の落ち着いた心態にびっくりしました。以前は、まだ電話をしていないうちから、すでに相手は良い人かどうか決めてしまって、何を言おうとしても話の中にもう強いメッセージが入っており、従って、相手は電話を切ってしまうのです。もし、今日も以前のように電話をすれば、きっと彼女も電話を切ったことでしょう。それでは、真相を伝える目的を果たせなかったことになります。

私は、電話で真相を伝えることは行脚するようなものだと気づきました、私達は毎回電話をする時、あなたを罵る人、脅す人、あなたを笑う人、またあなたを騙す人に出会うのです。もし、私達が純粋な心で、邪悪を制止し、世の人々を済度しようと思えば、誰にどんなことを言われても、私達の心は動じることはないでしょう。また、電話で真相を伝えるというのは、単に言葉で交流するのではなく、それは修煉なのだと私は思います。もし、自分の心性がよければ、きっと真相もよりよく伝えられるのです。常に電話をし、常に反省し、また、常に法を勉強し、自分の不足を見つけ出せば、自ずと高まっていくに違いありません。ある学習者は、法が人間社会を正す日までずっと電話をかけるよ、と言いました。