日本明慧


ヒューマンライツ・スイスが董建華氏に23条立法の中止を要求

【明慧ネット8月30日情報】園明ネット8月29日、非政府組織ヒューマンライツ (International Society for Human Rights, ISHR)は、1948年12月10日国連で採択された国際人権宣に基づき、人権問題の監視や人権意識の高揚を主活動としている。以下ヒューマンライツ・スイスが、香港特別行政区行政長官 董 建華氏 宛に提出した手紙である。 

香港特別行政区行政長官 董 建華 殿

拝啓 この手紙をお出しすることで、香港基本法23条立法案に対し、いかに我々が注目しているかということが、お分かり頂けることと拝察する。我々は香港の実情について、常に関心を持っている。 

2003年8月4日欧州連合(EU)では、満場一致にてある決議が通過された。その主旨は、「香港政府は、国家安全の理由により、中国で禁止されている組織への迫害及び不正当な陳情機序をすべきではない。いかなる23条による立法も香港法廷の判決権に干渉してはならない。また、一方的に法輪功の活動を禁止することに強く反対する」という内容である。 

香港政府は「一国両制」という原則を貫いて頂きたい。そして、中国による支配という機構から脱却し、香港市民の自由と基本的人権を守るということを第一として頂きたい。       

1.今年の3月、ヒューマンライツ香港の理事長である羅沃?氏は、その演説の中で次のように述べた。「我々はあなた方(法輪功学習者)を心から尊敬している。かように困難な状況においても、団結し動揺しなかったからである。もしあらゆる民主と人権のために努力している人々が、あなた方のようにすれば、状況は必ず違ってくる。我々はあまり上手くできなかったにもかかわらず、あなた方は我々のために、良くやってくださった」。

「第23条立法案は既に提出されたが、やはりいくつかの細かい問題がある。英国外務大臣のビル・ラメール氏が述べたように“悪魔は小さい中にいる”。政府が法律を用いて、民衆をコントロールしようとしているので、コントロールしようとする理由を簡単に探し出せるのである。法輪功学習者ら、自らこのことを証明することができる。法律が改訂された後に、もし我々が民意を十分に伝えようと活動した場合、政府が遵法と人権保護の見地に立っていなければ、いつでも“無の中に有を生じさせ処罰することができるのである”」。

「マスコミには法案に対するプラスの報道が溢れ、反対する情報がなかなか見えなかったのは、反対意見の報道をすることを恐れていたためである。マスコミが恐れるので、学者たちも恐れるようになった。政治及び公務に関係する人が、皆恐れるようになってしまったら、社会は完全に変えられてしまう。しかし、香港市民は社会に加わりながら、自分の生存空間は守っていくことであろう。我々は、香港の人々が皆このことに注目してくれるよう更に努力する」。 

「残念なことであるが、香港には市民の権利と自由を保障する民主制度がない。司法制度内の最高裁判においても、市民の権利を保障できないのである」。 

中国大陸では、人民の権利は侵害されており、法輪功に対する迫害は特に恐ろしいものがある。58歳の陳子秀女士の迫害死亡事例により、江氏の政策及び「610オフィス」の恐怖政治が、全国の警察を通じて執行されたことを暴き出した。2000年4月にウォールストリートジャーナルが、陳女士の死亡を報道した。同誌の部分報道は2001年度ピリッツアー賞を受賞した。

「陳女史が亡くなる前日、警官はもう一度法輪功に対する信仰を放棄するよう要求した。警棒の打撃により、意識を失いそうになりながらも、彼女は顔を横に振った。怒った警官は、彼女を裸足で雪の中を走ることを命令した。同じ牢獄の人及び他の囚人が、それを証明してくれた。2日間に渡る虐待によって、足は酷い傷を負い、黒髪の上には膿と血が付いていた。最後に、彼女は這いながら嘔吐し、意識不明に陥り、2月21日に死亡したという。」 

これは江氏が犯した群体絶滅の罪行の模様である。この蛮行は人の命を奪うだけではなく、最終目的は信仰を砕き破ることにある。これは現代社会では容認されず、必ず法律に基づき告訴されるものである。これが、なぜ江氏への告訴案が、このように多くあるのかという原因である。他国が法輪功を迫害する首魁を告訴している時に、香港では立法をして、法輪功に対する迫害を引き受けようとするのか?次々と出てくる案件は皆人権を守ることに関している。江氏を審判するネットを見て頂きたい。より多くの資料を手に入れることができる:www.bjtj.org 

2.16名の法輪功学習者による告訴について、9月初めに開廷する予定である。彼らは昨年街頭妨害罪という判決を受けた。多くの報道によって、これは審判におけるマジックのようなものであり、実際のところ該当する行為は、全くなかったのであり、法廷では実証されなかった。我々は去年3月のこの請願における背景を知っている。しかも、法輪功の活動が、あなた方の基本法に反していなかったことも知っている。彼らは人権のために立ち上がったのであり、それは彼らの誠実と勇気を示すものであった。我々は香港の告訴案に注目観察するところであり、今回の結果が法律に則ったものであることを願う。 

敬 具

ヒューマンライツ・スイス 秘書長