日本明慧


金子容子さん救出支援を通しての私の体験

皆さんこんにちは北島満と申します。本日ここに体験談発表の機会を与えられ、師父また皆さんに感謝いたします。

今、私たち日本では金子容子さんが、中国北京の労働教養所に収監されています。その他に日本人の弟子および日本在住中国人の弟子の親族が、刑務所・労働教養所などに収監されたり行方不明になったり、また、その他の様々な迫害を受けています、その数は20数名にも上ります。これは大法弟子に関する情報のみですが、これを常人の在日中国人関係者にまで広げれば、数千名いや数万名が中国国内で迫害を受けていると言えます。

金子容子さんが北京で不法逮捕されてから、今日で1年と5ヶ月が経過しました。私たちの懸命の救出支援活動にもかかわらず、未だに解放されていません。街頭での金子容子さん救出支援署名活動、日本全国の都道府県議会・報道機関を訪問し金子容子さん救出救援の真象を伝えるSOS日本全国キャラバン、外務省、地方議会、国会、報道関係、人権組織、弁護士連盟など、思いつくものは全て洪法しました。それも救出支援だけではなく、衆生済度の意味も込めて、日本在住大法弟子は全力で行動していますが、未だ解放されないと云う事は私達日本の大法弟子、いや私にと言う方が正解かも知れません、今ひとつ正法時期の弟子としの何かが足りないのではないだろうかと、自問自答を繰り返す毎日です。正法時期の弟子としての悟りの浅さ、捨てきれない執着心、また大法の仕事をすればするほど増加する顕示心・歓喜心などが、正法時期の弟子としての粒子が繋がるのを難しくしています。学法の不足、交流の不足が原因でしょうか?この足りない部分を内に向け探す必要性を強く感じています。今回の交流会では正法時期の弟子として法に対する理解を更に深めるべく皆さんとの交流をより一層進め、そして何か足りないところを見つけ出し、それを補いたいと思っています。

此処に金子容子さん救出支援の私たち洪法の一部を紹介いたします、ごくありふれた事かも知れませんが私にとっては全てが新鮮なものです。国会議員会館前での出来事です、私達は昨年6月から国会議員に対しての金子容子さん救出支援活動を開始しました。9月の臨時国会開催時からは国会議員会館前での署名活動、および、救出支援のチラシ配布を開始しました。議員会館前では会館前の外壁に容子さん救出支援の横幕を取り付けました。この横幕の取り付け方法に当初は議員会館の警務官にクレームをつけられましたが、それは日を増すごとに黙認となりました。その理由は、国会議員会館前には様々な陳情者が来ます、そしてその中にはハンドマイクで気勢を上げるもの、大声で演説をするもの、数人で太鼓を叩くもの、楽器を演奏し歌を歌うもの、座り込むもの、それは様々です、しかし同修の大法弟子は静かです、物音一つ出しません、30度を越える炎天下でも、雨の日でも、また強風の日でも動じることなく黙々と洪法を続けます、そして夕方帰るときには廻りのごみを掃除して帰ります、それを何日も朝から夕方まで見ている議員会館の警務官は何時の日か私たちに「ご苦労さま、気をつけて帰ってください」の言葉をかけるようになりました。

もう一つ例を述べます。今年7月9日、金子容子さんの生活の地、新潟県に行きました。金子容子さん救出支援を新潟県議会議員に要請するためです。午後2時ごろ県議会の建物の前に着きました。雨に濡れ強風に晒されながら数名の同修が金子容子さん救出支援請願の横幕を掲げて立っていました、言葉では表現出来ないこの重々しい雰囲気も私にはもう見慣れた光景になりました。この厳しさも正法時期の弟子が越えなければならない関なのかも知れません。ただ一人一人の弟子の目は輝いており、顔には笑みさえもあり私を勇気付けました。到着後、早速一人の女性弟子と一緒に県議会の建物に入り事務局を訪問し、県議会議長に面会を求めました。按配されていたかのように何の障害も無く面会することが出来ました。議長は貴方達が来るのが5分遅かったら私と会うことが出来なかったと言いました。それを証明するかのように議長の机の上にはカバンとそのカバンの上には一冊の本が置いてあり、外出する寸前でした。面会終了間際に議長は私達に次のように言いました「強風が吹く雨の中でビッショリ濡れながら、今にも風で倒れそうな横幕のポールを支え無言で立っている貴方達の姿を見ると、原点に戻って何かをしなければいけないと感じました」と、そして「大法の動作などをもっと県民に見せてほしい、Falun gongとは何かを見せてほしい」とも言いました。この議長さんの言葉から法の偉大な表れを感じとると共に、大法の洪法が如何に大事であるかも痛感しました。私は今日まで迫害の真象ばかりを強調して来ましたが、改めて迫害の真象と共に大法を世の人々に普く知らしめる必要があるとの認識を強くもちました。

わずか二つの例ではありますが、この一つ一つに同修学習者の心性が顕れています。また全てに「真・善・忍」を感じ取ることが出来ます。私は常々、自分自身を我慢が足りない、忍が出来ない、慈悲の無い人間だと思っていますが、それを補うことが出来る出来事を支援活動の中で体験しました。これらを修煉の中に生かして行けば私の未熟なところを補いまた修煉が進むものと思っています。既に僅かではありますが自分自身変化の顕れを感じとっていますが詳細については発表するまでに至っていません。本日ここに述べた事は全てが小さい出来事ですが、この小さな積み重ねが如何に重要であるかも金子容子さんの救出支援を通して悟り得る事が出来ました。また悔い改めなければならないことも有ります。それは金子容子さん救出支援活動を始めてから今日まで常人のルールを守れなかった事が数多く有った事です。常人のルールを守れないとき、咎められることがあります。これは唯咎められているだけではなく、自分自身が大法をも汚しているに等しいのです。私たち学習者は常人の中で全てを行っています、師父もこの件ついて幾度も述べられています。私は反省のつもりでこの件を発表しているのではありません。反省すれば事が済むようなものではありません、重く重くこの件を捉えています。この件について私は今まで自分自身に悪の念が有るために同修に対しても注意することができませんでした。しかしこれからは妥協の無い修煉を通して自分自身が悪の念を振り払い正念を持って事に対処しなければと自身誓うのであります。

他の体験も語りたいと思います、1999年7月以降、内にこもっていた私は2000年12月、同修に引っ張られてやっと外に出ることが出来ました。そして2001年1月、香港の交流会に参加することを決めてから私の意識に少しずつ変化が顕れて来ました。金子容子さん救出支援の会の担当を引き受けたのもそうです。救出支援の会の担当にとの話があった時は戸惑いました。正直、断ろうとも思いましたがその思いも一瞬でした。容子さんとは2001年9月、日本縦断SOSウオークリレー西ルートの初日から三日間一緒でした。熱心な学習者との印象が有ります。思い出しているうちに人の縁、師父の按配を感じると同時に何時しか担当を引き受けていました。今思えば担当を引き受けて非常によかったと思っています、前にも述べたように又と無い経験をしました。

洪法に対する意識の変化ばかりでは有りません、私は、あまり人前で話したくないのですが、今日は交流会の体験発表の場ですから思い切ってお話しいたします。実は20年前から、痔が悪く悩まされていました。また私は痔が悪いのは外科的病気だからと自分自身に言い訳をして患部に挿入する薬を使用していました。前にも述べた香港交流会参加の前は大変悩みました。薬を持って行くか否か、いよいよ香港への出発前日、やっと決心がつきました。薬は持って行きません、ストックしてあった大量の薬も捨てました。しかし交流会前日のパレードは大変でした、出血があり、頭を突き上げるような激痛もします、夜、ホテルに戻ってもその激痛は止まりません。一時は薬を捨てたことを悔やみました、此処は香港です言葉も通じませんから薬を買うことも出来ません。私は乱れる心を静かにすることに集中しました、私は大法弟子、私は大法弟子、私は大法弟子・・・・・・・・・  これから先は皆さんも体験済みだと思います。

2001年1月の香港交流会の日からもうすぐ3年になります。大法の偉大さを感じとると共に、法を信じることに目覚めた現在はかつて想像すら出来なかった快適な毎日を過ごしています。

再び金子容子さんの件を述べます。昨年7月、衆参両議院議員21名から成る「金子容子さんの早期開放を求める超党派国会議員の会」が発足しました。また金子容子さん救出支援の請願、陳情を、三つの主要都市が採択しました。兵庫県加古川市議会議員が提出した陳情も91の地方市町村議会が採択しました。特筆すべきは東京都議会で金子容子さん救出請願が趣旨採択ではありますが本会議において採択されたことです。また静岡県議会では47名の議員に外務大臣に対しての請願書に署名していただいた事です。これらは金子容子さん救出支援活動だけではなく日本において私たちが行った正法時期の弟子としての洪法の積み重ねの顕れではないでしょうか。それと同時に私にも大きな勇気をも与えてくれました。海外からはオーストラリア、カナダ、アメリカの弟子が来日し活動に参加してくれました。台湾の弟子からは日本からの観光客から集めた容子さん救援署名をたくさん送っていただきました。

陳情書、請願書を提出した都道府県議会および主要都市議会数:111議会都道府県知事、主要都市市長に提出した要望書数:18件金子容子さん救出支援請願一般署名総数:128.475名同じく国会議員、地方議員署名総数:288名弁護士、医師、大学教授、メディア関係、会社役員など知識人の署名総数:94名。活動の一部を数字として述べましたが、これは私たちの成果を顕示しているのではありません、正に私たちの正念による活動、洪法の積み重ねです。それは私たちが正法時期の弟子として修煉してきた「真・善・忍」の顕れであり、証であるからです。しかし未だ終わった訳ではありません。私たちは道半ばです、正法時期の弟子として修煉を通して益々精進しなければなりません。これは法に対する私たちの責任でもあります。

師父は常々、観念について述べられています。今年57歳になる私はこの57年間の蓄積による観念の塊りは時として悪念となって顕れて来ます。しかし超党派国会議員の会発足の件、地方議会が請願を採択した件、静岡県議会議員請願書署名の件、海外弟子からの協力の件、署名総数など、これは正に私の悪の観念をことごとく突き破るものでした。金子容子さん救出支援活動による体験の一部を発表しましたが、この体験を正法時期の弟子として生かすのが私の責任であると悟りました。この悟りに至ったのも偉大なる大法によるものと思っています。

謝謝師父、謝謝大家。