日本明慧


国際アムネスティ:ここ数年中国のいくつか方面の人権状況は後退している

【明慧ネット2003年10月29日】新しい指導者の下、中国は相変わらず人権を侵害する深刻な現象が存在しており、ここ数年間いくつかの方面で人権状況は改善するところか、かえって後退していると、28日国際アムネスティーは中国の人権評価報告を公表した際に指摘した。

人権組織国際アムネスティの話によると、新しい指導者層の指導の下、中国は依然として人権を侵害する深刻な現象が存在していると、VOAは10月28日報道している。ここ数年、いくつか方面の人権状況は改善していないだけではなく、かえって後退するところがある。国際アムネスティEUは、北京の首脳会談を利用して中国に人権状況を改善するように促すことを呼びかけている。 VOAの報道は、国際アムネスティが火曜日に公表した中国の人権の評価報告は、各地で今なお数十万人が監禁されていて、基本的人権を剥奪されていると言っている。この組織はEUが木曜日に北京で行われる第1回首脳会談と、国家主席胡錦涛と面会する機会を利用して、中国に人権を改善する行動を行うように促すことを呼びかけている。 

今までのところ、EUは中国との正式の人権対話において、中国が何度も互いに非対抗を尊重することを強調したため、中国で人権が侵犯されている人達に対しいかなる積極的な影響も生んでないと国際アムネスティは言っている。国際アムネスティヨーロッパ事務所の官吏尤恩さんはさらに言っている。「もしEUが今中国と新しい関係を発展していくことを考慮しないならば、それこそいつまで待つつもりなのか? EUの人権に対する尊重、保護と提唱はその構成国に適用するだけではなく、他の国家との関係にも適用されると国際アムネスティは考えている。私達はEUの承諾を信じている。そのためEUが中国あるいは米国、及びその他の国々のいかなる国家と接触する際、私達は皆人権に対して関心を表すべきである。」

国際アムネスティは批判し指摘した。中国は商業領域での法制はいくつか進展を得ているが、しかし司法公正の方面で依然と立ち止まっている。しかし後者こそが人権保障の肝心なものである。国際アムネスティヨーロッパ事務所の官吏尤恩さんはさらに言っている。「たとえば、虐待を通して獲得する供述は依然と法廷の上で被告人に不利な証拠として用いられている。これは虐待と関係があるたった1つの例だけである。また死刑の問題もある。EUはずっと中国と率直に死刑の問題を討論しているが、中国は何度もEUと対話の時、正式にこの問題を討論することを承諾したが、しかしぐずぐずしてEUから中国で死刑に関連する統計数字を提供するような要求には応答していない。しかし討論するならば事実に基づいてすべきである。」 

さらに尤恩さんは、EUが数年前から中国と人権対話を行って以来、中国はいくつかの方面の人権状況は改善していないだけではなく、かえって後退したと言っている。

国際アムネスティが新しく公表した中国人権状況の報告は“新しい指導者層の指導の下で中国は引き続き人権に違反している」との見出しになっている。英語版は全文を国際アムネスティウェブサイトに載せている。