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「華僑時報」の誹謗案は最終審に入り、原告側の弁護士は法廷で案件について陳述を行った(写真)

2003年11月12日 

【明慧ネット2003年11月12日】11月10日明慧記者モントリオールからの報道によると、2年間に渡る数回の事情聴取と証拠調査を経て、カナダ法輪功学習者が起こしたモントリオールの中国語週刊新聞「華僑時報」の誹謗と恨みを煽る罪に対する告訴案の最終審が、今日の午前10時45分からケベック省高等裁判所で行われた。

トロント、オタワ、モントリオールから約200名の法輪功学習者と15名の証人が法廷に出席した。被告者側の「華僑時報」は社長の周錦興しか出席しなかった。もう一人の被告者の何兵は顔を出さなかった。

200名法輪功学習者が出席した

原告側の弁護士バーグマンさん


本日の審理において、双方の弁護士は案件について陳述を行った。

原告側のミケル・バーグマン(Mickle Bergman)弁護士は法廷の上で次ぎのように陳述した。「これは一つ重要な案例であり、特別な案例でもある。この案例によって我々の多元文化の国で国民が寛容、尊重されているかどうか検証することができる。」

バーグマン弁護士はまた次ぎのように述べた。「彼ら(法輪功学習者)は恨みを煽る宣伝の被害者である。誹謗中傷の宣伝により、彼らは(国家)転覆者と邪悪者のレッテルを貼られて、近づけるべきではなく、疎外されるべき人たちであると言うイメージを付けられた。意図的な宣伝は彼らに対して社会の恐怖を引き起こそうとしている。その結果には、彼らは社会から敵視され、孤立されることになる。裁判長の前に立てているこれらの原告者はすべて中国の法輪功迫害の被害者である。彼らは精神信仰の権利を剥奪されただけではなく、中国で自分の信仰を堅持し続ける人は肉体さえ消滅される危険にも面している。」

バーグマン弁護士は、またカナダ及びケベックにおける言論自由と出版自由の限界及び誹謗と恨みを煽る宣伝に関する立法問題について陳述を行い、事件に関係がある15人の証人が順次に出廷することを予定していると言明した。

明日から、裁判官は専門家の証人と原告側の証人の証言を聴取する予定である。現時点で被告側から出廷する証人があるかどうかまだ分かっていない。

本案は2001年11月3日の「華僑時報」に載せた中国の工作員の何兵が「カナダ法輪功学習者」の名義を無断に借用して書いた法輪大法の創始者、法輪大法及び法輪功学習者を誹謗、中傷する文章を書いたことによって引き起こされたことである。法輪功の学習者は「華僑時報」に対して今後この様な文章を載せないこと、本件について誤りを表明し、その悪影響を消去するように交渉を申し込んだが、「華僑時報」側は法輪功学習者の申込を拒否し、この善意の申込が脅迫であると言いつけて、学習者側の代理弁護士から届いた三通の法律書簡を無視した。この状況下で2001年12月7日に法輪功学習者はケベック省の高等裁判所に何兵及び「華僑時報」の社長周錦興を“誹謗と恨みを煽る”の罪で告訴し、再び誹謗中傷の文章を発表させないことを求めた。法廷は第一回目の審理を行った後、「華僑時報」に法輪功を誹謗する文章を載せて行けないことと、何兵にあらゆる法輪功に関する文章や資料を散布、発表することを禁ずる保護令を下した。2002年10月に法廷は双方代理弁護士の調査状況を配慮して、「華僑時報」の“法輪功に対する誹謗及び恨みを煽る”という告訴について、2003年11月10日から25日まで最終審理を行うことを決めた。