日本明慧


カナダ公民が天津国家安全局のスパイに迫害された経歴

文/範子愚

【明慧ネット2003年12月25日】1999年7月江氏集団が法輪功を迫害してから、多くの海外法輪功学習者が親戚訪問や仕事、出張のため中国に帰る時不法に迫害された。私はアメリカINVENSYS会社の高級コントロール技師として、2000年4月〜2001年11月に中国の最大の外資投資項目である天津西青MOTOROLA MOS17工程の仕事をしたことがあった。この期間に、私と家族は法輪功を修煉したため、天津国家安全局に不法に家宅捜査され、理不尽な迫害を受けた。すでに2年経ったが、あの辛い経験は今にもありありと目に浮かんでくる。

江氏集団が法輪功に対して行った迫害を、更に多くの人にその真相を伝える。そのために私が中国大陸で仕事をしている期間に、私と家族が法輪功を修煉したため迫害に遭った経験を書き出しす必要があると思う。

2001年11月3日(土曜日)夜9時頃、天津国家安全局の十数人が突然家(天津水晶宮ホテル517号)に乱入して来た。私達が厳しく講義したにも関わらず、私の家を家宅捜査した。彼らは前もって外部に連絡する電話を切ってしまっていた。

捜査は2時間続いた。この間に、彼らは私と妻の行動の自由を制限し、16ヶ月の娘は恐れて寝なくなり時折驚いて目を醒めして泣く時があった。彼らは強制的に法輪功の書籍や資料、個人の電話記録、手紙、パスポート、信用カード、銀行カード及び仕事のために会社が買ってくれたノートパソコン、携帯電話、FDなどを持って行った。

私はノートパソコン、携帯電話、FDなどは会社のものであり、中にはINVENSYS会社とMOTOROLA MOS17工程に関する多量のデータと秘密があると厳重に抗議した。しかし彼らはそれを無視して無理やり持って行った。不法に捜査している時、彼らは私と会社の部品を無理やり写真に撮ったり、ビデオに撮ったりして、私達の基本人権と会社の利益を酷く侵害した。

約夜11時30分頃、彼らは私をホテルの外にある車に強引に連れて行った。両側を背の高い男が看守して動けないようにし、私に黒いメガネをかけさせて何も見えないようにした。30分後、秘密のところに連れて行かれた。そこで国家安全局のスパイが24時間連続する疲労式審問を始めた。この間、私にはすべての自由がなく、部屋を出たり、電話したり、トイレに行ったりする時もずっと監視された。時にはトイレに行こうとしても許可してくれなかった。眠らせてくれず、私が眠くてたまらない時、私を無理やり立たせたが、当時私の右足は捻っていたので、立っているのが非常に辛かった。彼らがこのようにしたのは、彼らの質問に答えるように強迫するためである。私は何回も妻に電話して、家族の状況を知りたいと言ったが、すべて断られてしまった。

スパイの中に名前が王という人がいたが、リーダみたいだった。名前が李という人もいたが、やはりリーダみたいだった。もう一人は、官職がちょっと高いみたいで、国家安全部から派遣されて来たようだった。自分はカナダのトロントとモントリオールに行ったことがあると言ったが、私は彼を見たことがない。彼の話によれば、彼は煉功点にいるスパイに連絡する責任者であり、自分は煉功点には行かないと言った。そのほかに、彼らは私と妻の故郷である遼寧省から一人のスパイを呼んできた。国家安全部のスパイはこのことについて前々からたくらんでいた。

延々24時間、彼らは順番に私に審問をかけた。脅かしたり、利益で誘惑したり、いろんな邪悪な手段を利用して、国内外にいる他の法輪功学習者の個人情報と私の関係を話すよう強迫した。彼らは無頼漢の様子を見せながら、「あなたはカナダ公民だけど、われわれは構わない、率直に言わなければ良い結果はない。」と言った。国家安全部から派遣されて来たスパイは、「私はあなたと他の法輪功学習者の状況を非常によく知っている。あなたが言わなくても、2000年モントリオール法会における学習者の発言原稿まで持っている。」と言った。

後になって気がついたが、その時の法会における学習者の原稿は私が整理していた。確かにその時モントリオールにいるスパイ何兵(性格が極めて悪いこの女スパイはその後華僑タイムズの非難案件で起訴され、現在中国大陸に逃げている)が原稿を借りに来た事があった。トロントから自分に会いに来た学習者に見せると言っていたが、あの学習者は煉功点に現れたことがなかった。あの現れたことがないいわゆる「学習者」は天津で会ったあの国家安全部のスパイだったかも知れない。あのスパイは私が信じないのを見て、自分が知っているモントリオールにいるほかの同修の具体的な情況をたくさん言っていた。江氏集団は国内で法輪功学習者を残虐に迫害するだけではなく、国外の法輪功学習者にも迫害をかけている。彼らは大量の人や物、財力を投入して、海外法輪功学習者の個人資料やプライバシーなどを密かに調査し、不法な手段で海外法輪功学習者の家を家宅捜査したり、脅かしたりしている。

国家安全部のスパイ達は:「実は去年4月あなたが入国してからわれわれは注意していた」と言った。これは確かである。私達が泊まっているホテルを掃除する従業員の中に国家安全部から送られた私達を監視するスパイがいた。私達の電話、手紙なども全部監視されており、私達が遼寧の故郷に行くことまでスパイに監視されていた。2000年9月、審陽にいる時、店に行ったり、友人を訪問したりする時、いつも知らない人が遠くから監視していることを妻は気付いていた。天津にいる時も同じことが良く起きたが、当時はあまり気にしなった。後になって、これは国家安全部のスパイが尾行していたのだということが分かった。また国内の同修と接触する時も、スパイに尾行されたことがある。これらのすべては、スパイが自分の監視能力を顕示する時言ったことである。

私が入国した時すぐ捕まえないで、私が中国での仕事を終えようとする一ヶ月前に捕まえた理由は、彼らにはもっと大きな陰謀があったからである。彼らは思想から私を麻痺させ、私の警戒心を緩めさせてから、私を国内外の同修と接触させて更に多くの法輪功学習者の情報を把握し、更に酷く法輪功を迫害しようとしたのである。

審問は24時間継続した。当時私はMOTOROLA MOS17工程項目の重要な責任者だったので、月曜日の朝7時に出勤しなければ行けなかった。彼らは更に多くの人、特に外国から来た人々に自分たちの下劣な行為を知られないようにするため、11月4日(日曜日)夜12時私を釈放した。彼らは24時間の間私のすべての持ち物を詳しく検査し、会社の物品と法輪功に関係のない物品を返してくれた。その外の物はすべて没収した。後になって気がついたが、彼らは会社のノートパソコンと携帯電話に小細工をしていた。私がメールでカナダにいる同修に連絡しようとしたら、送信されなくなり、携帯電話も国家安全部に監視されるようになっていた。海外の同修と連絡を取るために、ノートパソコンをフォーマットしなければならなかった。この間に、妻も私と同様に迫害された。十数人の国家安全部のスパイが順番に彼女を審問したので、16ヶ月の娘は両親と一緒にいることができなくなり、彼女の心身は大きく傷害された。

家に帰ってからも迫害は終わってない。召喚されて審問が「24時間監視」に変わった。私は昼には出勤できるが、妻はホテルを出入りする時厳重に監視された。私達を監視する国家安全部のスパイは毎日人を替え、時には私の事務室の前まで車を持ってきて監視した。彼らは私達が天津を離れるのを禁止し、他の人と接触するのも許さなかった。当時は工程を急いでいたため、私は毎週60時間以上仕事をしなければならなかった。退勤すると非常に疲れたが、国家安全部のスパイは毎日夜電話を掛けてきたり、家に来て無理やり談話させたり、彼らの質問に答えるよう強迫した。彼らは時折り偽善な顔をして世間話をしながら「友達になりたい」と言っているが、彼らは私が注意していない時自分たちの必要な情報を取って、国内外で法輪功を更に酷く迫害しようとしていた。

11月6日、私は勤務時間中に会社の電話で北京に駐在しているカナダ大使館と連絡を取った。国家安全部は私がカナダ領事に会うために北京に行こうとすることを知ると、恐れ慌てた。私達の自由を更に制限するため、再び無理やり私のパスポートを取り上げた。中国に駐在するカナダ大使館の領事Mrs. Melissa Sheppard Legaultがこの事を知って、金曜日(11月9日)午後北京から天津に来て私に面会してくれた。国家安全部は私と中国に駐在するカナダ大使館の領事との面会を阻むため、金曜日の昼間から私をあるホテルに連れて行き、私の携帯電話を取り上げて私と外部との連絡を断ってしまった。それだけではなく、9時間連続して私に疲労式の審問を加え、夜9時まで家に帰らせなかった。

11月10日夜、中国に駐在するカナダ大使館の領事が介入して助けてくれた。天津国家安全局は圧力に耐えられず、私と妻に対する「24時間監視」を取り消し、私達を自由にした。

天津国家安全局の度重なる迫害のため、私は中国天津で落ちついて勤める事が出来なくなった。会社のボスと同僚達は、最初はこの事を信じなかったが、私が真相を教えたら、非常に憤慨し、私の立場に同情してくれた。当時私がいなければ工程が非常に不利になるにも関わらず、ボスは私に出来るだけ早く中国を離れるように助言してくれた。

中国を離れる前に、国家安全部のスパイ張氏と李氏二人は家に来て、私達を見送ってくれると親切ごかしに来て、今後も友人になりたいと言ったり、また中国に来てくださいと言ったりした。私は「法輪功に対する弾圧を止めなければ、私達は二度と来ない。あなた達と友人になるのも不可能です。あなた達も真、善、忍は良いとことだと知っているように、法輪功の修煉者は皆良い人です。それなのに何故このように迫害するのですか?私は祖国を熱愛し、中国の繁栄のために貢献したいのです。しかし、わたしが本当に戻って来たら、こんなにも迫害されたのです。その理由はただ私が法輪功を修錬し、良い人間になろうとしているからです。私は非常にがっかりしています。」と言った。彼らは自分たちが道理に背いている事に気がついて、何も答えられなかった。私はすべての法輪功資料を返してくれるよう要求したが、断わられた。

11月12日、私達は中国に駐在するカナダ大使館の領事Mrs. Melissa Sheppard Legaultの護送の下でカナダの飛行機に乗って帰国した。私達を助けてくれたカナダ政府と中国に駐在するカナダ大使館、特にMrs. Melissa Sheppard Legaultに感謝する。私のことを理解し、同情し、助けてくれたINVENSYS,MOTORLA会社のボスと同僚に感謝する。

天津国家安全局が私達に対した行為は、私達の中国での仕事、生活などを著しく邪魔しただけではなく、私の家族の心身にも大きな傷害を残した(私の体重は一週間で10ポンド減り、眠れなくなり、食欲もなくなり、仕事の効率も低下してしまっている)。また、INVENSYS及びMOTOROLA会社の中国での利益、会社の秘密などにも大きな損害を与えた。彼らの不法な行為は中国政府と中国人民の姿を酷く破壊し、祖国の経済建設に熱心に奉仕する私達海外華人の感情をも大きく傷付けた。

私は江氏集団と一緒になって法輪功を迫害している人に厳しく告げるが、法輪功学習者に対する迫害を直ちに止めなさい。善悪に報いがあるのは天理である。現在は暫く分からないと思われるが、大法弟子に善良に接し、良心に従って物事を行う人は、自分の善行がもたらした美しい未来がやがて見えるだろう。大法を迫害する人は人を害するだけではなく、業を造って自分にも災いをもたらす。大法と大法弟子を迫害するすべての悪人は、目の前の利益だけを重視し、悪運が自分を待っていることを知らない。直ちに悪事を止め、手柄によって犯した過ちを償わなければ、絶対に許されない。

法輪功学習者を迫害している中国国家安全部と公安部の要員達は是非を見分け、僥倖の心理を捨てなさい。