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ドイツ:真相を知った裁判官の判決〜誤解により告訴された法輪の図形

 文/ドイツの法輪功学習者 

 【明慧ネット2004年3月23日】法輪大法がドイツで広く伝わるに従い、徐々に法輪の図形についても知られるようになり、その意味するところも理解されてきた。その過程における、一つのエピソードについて紹介する。 

 第2次世界大戦後、人々は“卍”の図形にとても敏感で、法輪図形の“卍”をナチスの印と混同した人もいた。ドイツで、ナチスの印あるいは、類似する符号を提示することは、違法であると定められている。 

 ここ数年、実態を知らない人などにより、法輪の図形が違法と見なされ、警察に通報されたことが度々あった。その度に学習者らは、法輪功の源を説明し、多くの警官に真相を伝えた。 

 2003年の春、ドイツ法輪大法学会長宛に、突然検察からの通知が舞い込んだ。ドイツで登録したホームページに、"違法"の図形が使用されていると摘発された。一週間の猶予が与えられており、その間に答弁用の書面を準備し、裁判に望まなければならなかった。 

 このような急な状況に直面しても、数人の古い学習者らは冷静に検討を行った。そして、この機会を利用して、検察官、裁判官やドイツ国民に対し真相を説明するという共通の認識に達した。学習者らは、速やかに弁護士を通して、地方裁判所宛に答弁書類を提出し、法輪の図形の意義について、詳しく説明し、法輪大法を紹介し、迫害の真相についても伝えた。 

 ところが、開廷の期日が迫っているにもかかわらず、裁判所からの連絡はなかった。そのため、弁護士は裁判官に確認の電話を入れた。裁判官は、すでに書面を見たが、情況を精査するために、時間が必要であり、もうしばらく待ってほしいと回答をした。 

 数ヶ月が過ぎ去った2003年欧州秋季法輪大法交流会が開催される前日、法輪大法学会は、地方裁判所長ムンバッハ氏からの判決文を受け取った。法輪の図形は合法であり、この案件に関係した全ての費用は、国が支払うという内容であった。判決文には:法輪の図形と違法な印との図案は、全く異なりかつ違いが大きいものである。この二つの記号が表す思想も、全く相反するものであると指摘した。また、裁判官は「法輪の図形は、心の調和、平静と平和を表し、法輪功の運動の一貫した表現である」とした。 

 真相を汲み取った裁判官は、判決文中に「法輪功は世界各地で学習者を持っているが、その発祥の地である中国では、国家の極めて厳しい迫害を受け、すでに3万5000人が監禁され、全国範囲で、数百人のリーダーたちは根拠もなく懲役2年〜12年の判決を下された…」と記した。

 検察は判決文を受け取った翌日、不服を申し立て高等裁判所に上告した。しかし、学習者らは、変わることなく、人々に穏やかに真相を説明していった。高等裁判所の裁判官は、双方の申し立てと地方裁判所の判決を精査検討し、今年の3月に判決を下した:地方裁判所の裁決を支持する。原告は本件を上告してはならない。 

 幾多の紆余曲折を経て、ここドイツにおいても、法輪の図形はその光芒を放すことができた。ドイツの未来へと繋がる一筋の道を照らし続けることであろう。

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/3/23/70674.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2004/3/27/46471.html