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人権は駆け引きすることができない

 文/明慧記者劉東により翻訳編集報道

 【明慧ネット2004年4月19日】中国領事館の圧力により、トロント市議会は先日、5月13日を法輪大法日と制定する提案を否決した。トロントスター紙は4月17日これを報道した。

 記者は市議会議員マイケル・ウォーカー(Michael Walker)氏の16日金曜日の投票による採決後の話を引用してこう述べた:“この提案は中国政府から圧力を受けました。彼らは私達が中国との経済協力を妨害するかもしれないと脅かしました。私は、人権は駆け引きすることができないと思います。”

 報道によると、国際人権組織は中国政府の法輪功学習者に対する監禁、酷刑による虐待を含めた抑圧行為を譴責するという。

 報道はまたこう指摘した。市議会執行主席、副市長のサンドラ(Sandra Bussin)氏は一部の議員からの抵抗を克服し、トロント市議会はあくまでこの表彰・奨励の動議を受理する権利があると認めた。

 トロントスター紙は最後にこう述べた:トロント市議会で、法輪大法の支持者と中国人民大会カナダ代表との間で一度短い論争があった。この事はみなで熟考する価値がある。先日、中国は再度同じく経済的利益で惑わすなどの手段で、国連において中国の人権に対して“不討論”の動議を通過させた。私達の一部の国が利益に目が眩み、中国の人権に対する蹂躙を無視していると譴責したが、この類のことは私達の身辺で発生しているのかもしれない。

 1999年7月、公に法輪功を迫害し始めてから、江氏集団は世界各地の大使館、領事館を通じて法輪功に対するデマや誹謗中傷を拡大していった。2004年2月9日、オタワ公民報は “法輪功は不公正な待遇を受けている”というタイトルの文章を掲載した。文章には、中国新年の光という慶祝活動の中で、キリスト教と仏教の人達は見えたが、法輪功学習者は排斥されていたと書かれていた。中国政府の法輪功に対する禁止は、依然として自由・民主の権利をあがめ尊ぶカナダ人を極めて厳しく試している。カナダ政府は法輪功には政治的な危険性がないと認めている。然し私達は中国政府のカナダの領土での干渉行為を容認している。
 
 オタワ公民報の文章にはまた、カナダ中国人協会とカナダ中国西部国際開発協会は、カナダの多元的な精神文化を汚したと書いている。この慶祝活動を支持したすべての政府官吏はみなこの責任を負うべきであり、また、カナダの法律の尊厳を再び確立しなければならない。
 
 明慧ネットの報道によると、この類の干渉事件は各国で発生しているという。今年の初め、パリ市政府はシャンゼリゼ大通りで公衆向けの華人春節パレードを行なった。パリ市政府は北京市政府に協力して行うよう要請した。然し各民間団体がこの大型慶祝活動に参加の申請中、パリでは春節の祝いの雰囲気に相応しくない現象が起きた。法輪功はフランスで合法的に登録した団体であり、この活動に参加する権利を持っているが、法輪功の申請は中国大使館の道理に合わない妨害を受け、拒否された。

 中国のトロント駐在の副領事、潘新春はマスコミで法輪功学習者を誹謗したため、既にオンタリオ州の高等裁判所で違法の判決がくだされた。然し中国政府は各地中国領事館、及び共産党と親しい団体を通して、中国で発生した完全なデマを基にして立てられた、法輪功に対する弾圧を各国の中国人社会に及ぼして、その国に居住する国民の権利に干渉している。このような行為は必ず制止されるべきである。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/4/19/72726.html