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上級エンジニアの陳桂蘭が甘粛省第2強制労働収容所で虐殺された経緯 (写真)

 【明慧ネット2004年5月2日】2002年9月25日、甘粛省第2強制労働収容所女子大隊に1人の法輪功学習者が連行されてきた。彼女の名前は陳桂蘭といい、天水市北道区213工場の退職職員で、現年63歳、上級エンジニアである。

 9月蘭州の風と砂ぼこりは大きく、身にしみる寒い風が吹き、人間の身体を震えさせた。陳桂蘭の体には一枚の手薄な赤いウールのシャツしか着ていなかった。労働所女子大隊診療所で身体検査を受け、彼女は診療所ドアの近くに立っていた。(労働所の暗黙の決まりでは、連行されてきたばかりの法輪功学習者は、すべて午後6時全大隊が食事を終わるまでに体罰を受けなければならない。そのあと牢屋に入れられる。)彼女は午後1時ごろ労働所に入って、既に2時間近く立っていた。彼女は明らかに旅の疲労で疲れ果て、床に座っていた。「あなたたちのような司法公務員は詐欺師だ、私は家で公安局に喚問され、上司からちょっとだけ話があると言われて、従ったら、何の説明もなく、理由もなしに車に押し込まれ、こんなところに連行されてきた。」と彼女は叫んだ。

 王永紅(2中隊指導員)は、夕食後に再度彼女に体罰を加えた。そして当番人と班長(二人とも麻薬常用者)に交代で彼女を監視させ、彼女に服を着ることも許さなかった。夜集合の前に、ある麻薬常用者が、一人のおばあさんが年で薄着なので、寒さで震えてばかりいて自分の服を彼女に貸してあげたいと話したかったが、結局怖くてできなかった。夜9時、全中隊が集合したあと、悪徳警察はやっと彼女を牢屋に入れさせた。当時、彼女は「厳管室」に入れられた。 
翌日昼食の時、彼女は麻薬常用者何麗(彼女の監視人)の監視で半分の蒸パンを取った。その後、彼女は再び「厳管室」のドアから出てきたことがなかった。
夕食後、全中隊は突然集合し、大法をけがす材料を見るよう強いた。おばあさんは馬燕(麻薬常用者員)に方手で足を押さえられ、方手で髪を捕まえられて、列の一番前に座らせられた。王永紅は材料を読み上げ、そして度々おばあさんがちゃんと聴いているかどうかと叱咤し、頭を上げろと命令した。髪がぼうぼうとしているおばあさんは一日一夜の虐待で(牢屋で壁に向かって二日一夜も立った)、床に座って呼吸が荒くなっていた。しかし、馬燕はおばあさんの髪の毛を引っ張って、力いっぱい引き上げた。これで、王永紅は満足したように恐ろしげに笑っていた。 
夜9時に集合の時、おばあさんは麻薬常用者の陳小軍、馬燕、劉波、何麗などに床に引きずられて出てきた。当時、指導員王永紅と取締隊長段玲の当番だった。王永紅はおばあさんに集合時に必ず点呼を報告しろと命令した。おばあさんは荒く呼吸して、弱い声で「私は以前心臓病があって、今は動悸が物凄く激しいです。」と説明した。しかし、王永紅は怒鳴りつけて、「老いぼれめ、何を装ってるの? 報告したくなくてもしなければならない。当番人、必ず彼女に声を出させろ」と大喝した。当番人(彼女を引きずる麻薬常用者)特に陳小軍は、方手で髪の毛を引っ張って、方手で爪で抓って、おばあさんが弱い声で「72」と報告するまでやっていた。これで、王永紅と段玲は大きな笑い声の中で解散を命令した。おばあさんはまたも彼女らに「厳管屋」に引きずって戻された。 

 この二人の看守は恐らくその残酷、かつ下劣で厚顔な手段は他の法輪功学習者に知られるのを恐れていた。当日の夜に、王永紅と段玲の指図で、何人の当番はまたおばあさんを2中隊牢屋の後ろ通路(壁と牢屋の間の空き地)に連行し、殴打を続行した。彼女が「転向書」を書かなければ決して済まさなかった。悲惨な殴打声と悲鳴がやはり付近の牢屋に伝わった。深夜2時、大隊の玄関は突然に開き、1台の白い救急車が入ってきた。当時第2労働所の王所長と田力課長(この人は裏でそれぞれの隊長に法輪功学習者に暴行を加えるように指図することで、政治資本を取り、現在所長に昇格された)などは敷地内で叫んでいて、わめいていた。しばらくして、救急車は玄関から出て行った。しかし、陳桂蘭この63歳の法輪功学習者は、ただ「真・善・忍」を信仰するだけで残酷な迫害を受け、2002年9月27日に、甘粛省第2労働所に入った3日後、永遠に尊い生命を失った。

 関係者にの話によると、陳桂蘭の夫は第2所に着き、葬式を処理する時に、妻の体にある明らかな青、赤紫の傷跡を発見し、写真を撮るように要求したが、不当に拒絶された。第2所は遺体を故郷に帰還することや、さらに自ら火葬をすることを許さなかった。結局、第2所は急遽に遺体を火葬した。 

 迫害に参加した者及び部署の電話番号

 甘粛省第2強制労働収容所所長 田力 電話番号:7763000
 2中隊指導員(元) 王永紅 電話番号:0931−3351832

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/5/2/73701.html