日本明慧


米軍のイラク捕虜虐待事件から分かること

2004年5月12日 文/紫微(中国大陸) 

 【明慧ネット2004年5月12日】ここ数日、中国で流れているニュースは、米軍が行っているイラクへ対しての捕虜虐待事件について絶え間なく連続報道され、疲れを知らないほど報道をしている。中央テレビ局のある著名なニュースアナウンサーがニュース報道の時に、あるべきはずの客観、平静さを失い、他人の災難を見て笑うような表情で報道した。と同時に、大法弟子たちが世人に真相を伝えるときに、確かにたくさんの世人は法輪功が迫害を受けていることを聞き同情の意を示したが、そのすぐ後に“でも、どこだって同じじゃないか?アメリカだって捕虜を虐待しているのではないか?”と続けて言った。

 他人の短所を指摘すること、これは中国大陸メディアの得意なことである。しかし大陸権力者である自分たちの報道については平和を持って飾り、自分たちの過ちを隠そうとする。対外の厳しさと対内の緩やかな作法は本当にギャップの激しいものである。すべては自分たちの世に知られてはいけないような悪行を隠すための芝居、自分たちが殺人などの罪を隠すための言い草をしているにすぎない。このようなやり方のもっとも毒悪な影響というのは中国人の良知を蹂躙し、中国人の心の中にある正念を滅ぼさせ、この世には正しい法理、道義などどこにも存在しないと誤認させた。中国人に、江沢民が法輪功を迫害するのはもっとも正常でありふれた出来事かのように思わせ、他の国もこのようにしているように見せかけ、かえって法輪功が他国で受けた尊重、保護、そして多種の褒賞の真相を隠すのに役立った。

 だが政治ペテン師の騙し方がどれほど“高名”であろうとやはりペテンに過ぎず、うそは一発で突き破られる。私たちはこの問題に出会ったときに、この事件を通してさらなる真相を伝え、世人に中国の人権状況の厳しさをより明示させ、人権を迫害するような暴行は最終的には正義の懲罰を受けることになる。大法弟子の説明を通して、中国の百姓たちはかえって冷静になり、結果はいうまでもなく中国のメディアがたとえ一時、わらをもすがって逃れたところで、最終的には石をもって自分の足を打つことになる。

 ここで私たちは米軍の捕虜虐待事件をもって中国で起こった法輪功への迫害を対比してみると、善悪は自明である。

 まず、米軍の捕虜虐待事件を報道したコロンビアテレビ局は、米国でも最も権威のあるメディアであり、これはまさに米国は言論の自由な国家であると象徴しているのではないか。ニュースなどのメディアは客観で公正に報道され、個人の権利を擁護するための玩具ではない。当国の軍人は外国人の用件で犯罪した場合でも、本国のメディアの正義な言論を持って暴露した。その反対に、ここ数年中国のメディアは法輪功に関する報道は全くのでっち上げであり、大法弟子を無断で罪に落とし入れ、真実性は全くない。しかしたくさんの大法弟子が残虐な迫害を受けているのに、中国のメディアは全く報道せず、このことはちょうど中国大陸の新聞メディアは小人の思惑に操れ、是非を転倒させ、鮮明にも中国大陸のメディアが正義のかけらもないところを際立たせた。

 第二に、米軍の捕虜虐待事件が浮き彫りにされた後、アメリカ合衆国の大統領が公式に謝罪した。このことはまさに米国の執政者の態度を表している。米国政府はこのような誤った行為に反対していることを強調し、過ちを知ってからすぐにこれを改める。個別な軍人が職権を濫用し国際公認の法律および条約に違反し、人権を侵害したこのようなやり方は、本国の軍隊、政府の規定に違反し、法律の制裁を受けることになり、かつ国際社会の監督を受けることになる。それに対して、中国の監獄、労教所、看守所などでは、警察にはばからず監禁されている法輪功学習者に対して“我には死亡指標がある!”“江沢民は殴り殺した場合は自殺とみなすと言った”と揚言している。そのため少なくとも900名もの法輪功学習者たちが迫害されて死に至っても無視されたままでいる。これはまさに江沢民およびその悪徳な手先の“迫害は理に叶っている、殺人は無罪だ”などのでたらめな理屈で犯罪し、完全に中国現行の憲法および諸法律に違背し、国際基準に違反している。

 国際社会に対しても、江沢民はいつも調査を拒絶し、たとえ外国の記者を“呼び寄せて”調査する時も芝居をやるにすぎない。それにとどまらず、常に国際社会に対してでっちあげた嘘、詐欺を持って全世界の人民たちを騙そうとしている。たとえば今年のジュネーブ人権会議においても、江沢民政権はいわゆる“NGO”を送りだして参加させ、言論を散布し、大法弟子を迫害する殺し屋たちを人民の英雄と称えた。しかし人権会議に参加した大法弟子にその場で当該“NGO”の一メンバーである北京科学技術館館長の王諭生が大法弟子を迫害させた教唆犯だと暴露した。彼の録画はかつて労教所内で放送されたことがある。王諭生がスイスで法輪功学習者に起訴された。江沢民政権は世を欺き美名を取ろうとしたが、かえってその悪臭を世に知らしめた。

 第三に、同じく人権を侵害する行為ではあるが、事実上中国大陸で起こった大法弟子に対する迫害のほうがさらに邪悪なものである。一部の男性警察は法輪功学習者に対してただ服を剥ぎ取るにとどまらず、この猛獣たちは直接、女性学習者を強姦した。国際社会は四川省の魏星艶さんが監獄の警察に強姦されたことについてすでに注目している。ある女性学習者はかつて白日の下で、北京大北窯レインボーブリッジの下で悪徳な警察に強姦された。たくさんの労教所の極悪な女性警官たちが女性学習者の服を剥ぎ取り、“?大板”(手足を大の字にしてからベットに縛らせ)、そのなかでも大連市教養院の極悪な警察が電気棒を持って女性学習者の陰部を数回にわたって電撃した。たくさんの男性法輪功学習者たちも電撃され、陰部を蹴られるなどのような性的迫害も受けた。

 これらの家畜にも劣る悪行は一例たりとも中国のメディアに暴露されることなく、一例たりとも政府の承認を得ることなく、一例たりともその結果に対して責任を負うことなく、誰一人として責任者が人民に謝罪することはなかった! そしてこれらの惨劇はいまでもありのままに私たちの同胞の身に起こっている、それももっとも善良で、もっとも無実な同胞の身に起こっている!

 今回捕虜を虐待した米軍官兵らが制裁を受けたということは、まさに人類にはまだ公正の法理が存在することを表徴している。たとえ世界最強の大国の国民だろうと、その思うがままの行為を許すわけにはいかない。これはちょうど中国大陸の大法弟子を迫害した悪人たちの未来を示している。中国における法輪功学習者に対する残虐な迫害は、その性質、程度および関連する諸方面はみな厳重で広大なもので、近い将来には必ずより厳重な懲罰を受け、すべての悪行をなした者には正義の審判が待ち構えている!


(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/5/12/74437.html