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カナダ国会は中国人権公聴会を開き、法輪大法学会代表は出席して証言した

 【明慧ネット2004年5月15日】(明慧ネットジャーナリスト冬娜渥のオタワ報道)2004年5月12日午後、カナダ外交事務と国際貿易常務委員会に従属している人権と国際発展委員会は、カナダ国会において中国人権公聴会を開催しました。三人のカナダの法輪大法学会責任者が出席し、それぞれの角度から中国江沢民政権が法輪功へ行った大規模な迫害に関し、実証しました。そして、国会議員の関連質問に回答しました。

 *反人類と群体絶滅

 李迅氏は、江沢民政権が法輪功を弾圧した理由について、ある大使が彼に言った話を引用して説明しました。「独裁専制の国家は、しばしば国民を制圧し、一種の権威と言うものがあります。しかし、“真・善・忍”を信じている法輪功学習者は、道徳上の権威を持っています。事実上、弾圧前には、中国各級政府は法輪功を支持し、最高の気功表彰を与えました。なぜなら、法輪功は数千万中国国民に、心身の健康、道徳の向上をもたらしたからです。国家のために数十億元もの多額の医療費を倹約しました。

 “真・善・忍”は、まるで鏡のように全ての嘘、醜悪、暴力、腐敗を映し引き立たせました。法輪功学習者が多ければ多いほど、このようなコントラストは大きくなりました。本来は法輪功を提唱すべきであるのに、このように素晴らしい功法を弾圧するということは、一種の恥辱であると思います」と指摘しました。

 法輪大法カナダ協調人である戴工羽氏は、「少しでも理知のある人であれば、だれも法輪功を弾圧しないでしょう。法輪功を弾圧したのは、完全に江沢民個人の意志によるものです。弾圧前に、中国共産党中央政治局の中で、他の6人の常務委員は弾圧に反対しました。しかし江沢民は嫉妬から、独断専行して弾圧を押し進めました。今回の弾圧は、反人類と群体絶滅という性質のものです。江沢民は弾圧を開始した当時、3ヶ月内で法輪功を消滅すると揚言しました。数年の迫害の中、江沢民政権の法輪功に対する迫害の手段は極めて残忍なものです」と付け加えました。

 もう一人の協調人である周露茜女士は、「法輪功を根絶する目的を達するために、江沢民は特別に610オフィスという専門組織まで設立しました。この全国至る所に及ぶテロ組織は、もっぱら法輪功学習者迫害に用いられて、その権力は全ての中国政府機構と中国法律を凌駕するものです」と述べました。

 *迫害は常に中国で発生している

 周露茜女士は、会場の国会議員と人権問題分析家達に、江沢民政権の法輪功に実施した100種余りの残虐な体刑の絵と写真を提出しました。そして「これらの残虐な体刑は、今現在常に中国の法輪功学習者の身の上で起きています。これらの残虐な体刑は、水牢を含んで、トランペット、電気棒打ち、めった打ちなどがあります。残虐な体刑の被害者は、上は70歳の老人にまで、下は8ヶ月の赤ちゃんにまで及んでいます。これらの法輪功学習者は“真・善・忍”に対する信仰を貫き、合理的法律を通して陳情に行き、真相を説明しただけで迫害を受けています…」と説明しました。

 李迅氏は「法輪功を絶滅する目的に達するために、江沢民は法輪功学習者に“名誉を汚し、肉体を消滅させ、経済的に破綻させる”という政策を実施させました。オーストラリア放送局(ABC)の報道によると、中国労働教養所の中で拘禁されている人の半分は、ほとんど法輪功修煉者です。人権組織は、中国の労働教養所に拘禁されている法輪功学習者数は、少なく見ても23万人、多くは200万人を上っていると指摘しています。これらから見ると、どれだけの法輪功学習者が、労働教養所に拘禁されているかが分かります。

 中国から伝わっている消息によると、迫害によって死亡した法輪功学習者数は、すでに961人に上っています。中国政府の情報封鎖によって、確実な死亡者数ははっきりとは分かりませんが、中国共産党内部から伝わっている情報によると、法輪功を修煉したため、迫害されて死に至った人は、数千人に達していると思われます。今回の迫害は広範囲であり、全国30の省の至る所に及んでいます。また、大勢の法輪功学習者が精神病院に送られています。あるカナダ住民の母親(史?女士)は、精神病院で苦しめられて死亡しました」と述べました。

 周露茜女史は「法輪功学習者は肉体上の苦難を受けているだけではなく、精神上でも苦難を受けています。江沢民政権は、法輪功学習者に対し、テレビで法輪功を放棄することを発表するように強制したたでではなく、江沢民政権が実施した残虐な体刑、その“恩”に感謝を表すよう洗脳者を強制し、法輪功学習者に巨大な屈辱と精神的打撃を与えました。このような精神的苦難は、往々にして肉体的苦痛よりさらに残酷なものです。張昆侖教授は、かつてこのような苦痛を経験しました」と述べました。

 *迫害を連携維持する手段:憎しみ宣伝と略奪

 戴工羽氏は「今回の迫害は、常人の道徳基礎を踏みにじっただけではなく、その上大量の国家財力を注ぎこみ、国全体に巨大な傷害を与えています」とし、この迫害の資金出所に言及された時、李迅氏は「これらの資金の中の大半は、法輪功学習者からの罰金によるものです」と説明しました。「例えば、カナダ政府と国民が救い出した張昆侖教授は、釈放される前に中国で罰金1万元(人民元)を取られました」と述べました。

 また、李迅氏は、「もう一つ、この迫害を連携して維持する手段は、史上かつてない持続的に憎しみを扇動したことです。系統的に法輪功学習者に弾圧を開始した当初、中国政府は新聞“人民日報”をコントロールし、初めの月の中で300余りの法輪功を誹謗する文章を書き出し、テレビ局は24時間連続放送し、事実でない報道で法輪功を中傷しました。これらの憎しみ宣伝は中国全土に繰り広げられました」と説明した。

 *迫害はカナダにまで波及

 戴工羽氏は、「江沢民政権は、これらの憎しみ宣伝を世界各地に伝播しました。カナダを例とりますと、憎しみを扇動する資料はカナダ各級政府の官吏にまで行き渡り、学校、労働組合、図書館などを通じてカナダ社会に撒き散らされました」と述べた。

 迫害がカナダにまで差し伸びた問題に関して、李迅は二つの典型的な例をあげました。
「一つは、2002年8月16日カナダ放送標準委員会(CBSC)は、裁決を出しました。該委員会は、カナダの中国語都市テレビ局が中継した中国中央テレビ局の一件の暗殺事件の報道に対して裁決を出しました。判定は、都市テレビは2001年12月16日中央テレビ局の中国の暗殺事件と法輪功を結び付けた報道を中継する中で、カナダ報道協会が制定した“職業道徳規則”と“暴力関連規則”及びテレビ新聞主編協会“(新聞業)職業道徳規則”の中の4条規定に違反していると述べています。委員会仲裁グループは:謀殺行為と法輪功を結び付けて、信頼できる真実の根拠がない限り、これは法輪功に対する攻撃であると認識しました。そして、該テレビ局がゴールデン時間にこの決定を報道することを求めました。

 もう一つの例は、カナダ法輪功学習者の喬-契普?は、トロント駐中国領事館の副総領事(潘新春)がカナダの主流メディアである“トロント星報”上で、公然として彼を誹った事件に対して起訴しました。該訴訟事件は、大略省高等裁判所を通じて、潘新春は確かに誹謗に属すると明確に判決を出しました」。

 これだけではなく、李迅氏は、今回の迫害は直接カナダ国民に波及し、30人のカナダ住民あるいは国民の親族が中国で拘禁されており、100を超える学習者の親族が中国で法輪功を修煉しているため、様々な迫害を受けていると説明しました。

 法輪功学習者代表達は、法輪功学習者は政府に反対するのではなく、今回の迫害に対し、反対していることを再度強調しました。周露茜女史は、去年温家宝首相がカナダを訪問した際、法輪功学習者は“法輪大法は素晴らしい” 、“温家宝のカナダ訪問を歓迎する”、“法律で江沢民を処罰しよう”といった3つの横断幕を掲げたことについて説明をしました。

 3人のカナダ大法法輪学会責任者は、カナダ政府が今回の公聴会という機会を提供してくれたことに関して感謝の意を表し、そしてカナダ政府が、中国方面に直ちに迫害を停止するように呼びかけることを望みました。

 今日公聴会に参加した国会人権グループ委員会の委員、国会議員は:EleniBakopanos、Colleen Beaumier、DavidKilgour、DeepakObhraiとYvesRocheleau、AlexaMcDonoughです。カナダ・アムネスティーインターナショナル代表、NPO組織FreedomNowの責任者、その他人権団体、研究家、及び議員補佐なども公聴会に出席しました。

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2004/5/15/74758.html