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江沢民訴訟事件の法廷弁論が終了

 【明慧ネット2004年5月28日】2004年5月27日(木曜日)午前、法輪功学習者が起こした前中国国家主席江沢民に対する訴訟事件の第一回の控訴は、米シカゴ第七巡回区連邦控訴裁判所で行われた。法輪功学習者側の代理弁護士Terry Marsh Ph.Dは法廷に対して、国家元首の免責権を理由に訴訟を退いた地方裁判所の決定に三つの過ちがあると陳述した上で、連邦地方裁判所の判決を破棄するよう裁判官に求めた。

* 原告側の弁護士:被告の個人の罪は過去の地位で免除されるべきではない

 40分にわたる陳述の中で、原告側の代理弁護士Terry Marsh Ph.Dは国家元首の免責権を理由に訴訟を退いた地方裁判所の決定が間違っていると各方面から説明を行った。Terry Marshは陳述の中で、免責は無罪ということを意味しているのではない。国家元首が犯した個人的な罪は国家元首であることによって提訴を免除されるべきではないと述べた。また、江沢民が国家元首であり免責権を持っているという米国の行政部門から地方裁判所に出された意見は無効であると主張した。なぜならば、江沢民が国家主席の位を退いた後は、国家元首ではなくなり、免責権を享受できなくなかったからである。

*原告側の弁護士は法制の重要性を強調

 この訴訟のもう一つのポイントは、弁国行政部門が中国からの圧力と政治的な配慮から、中国の指導者が米国で提訴されれば、米国の大統領が他の国で同じことに遭うのではないかと懸念していることである。

 Marsh弁護士は、この点について法廷で陳述を行ったと明らかにした。弁護士はブッシュ大統領の父親である元大統領のブッシュの話を引用した。元大統領のブッシュは、拷問禁止法に署名したとき、自分が既にこの法律の制約下にあると当時このように話した。さらに、一つ一つの拷問事件の最終目標を見ていれば、これらの訴訟を続けさせることの重要性が分かるようになると述べた。Marsh弁護士は、現在米国が整った民主的な法律制度がアジア各国で確立できるよう数千億ドルを注ぎ込んでいるため、全世界で厳しい法的な手段で人権を守ることが極めて重要であると述べた。

*司法省の代表者:人権侵害の事実を認め、外交的な配慮が必要

 法廷で米国司法省は、中国において法輪功学習者の人権が著しく侵害されているという事実を認め、米国政府がこの人権侵害について中国政府を厳しく非難していたが、この訴訟に関して米国政府が外交的と政治的な考慮が必要であると強調した。

 原告の中国関係の顧問である張而平氏は次のように述べた。「米国政府が中国政府による法輪功に対する人権侵害を非難することと、この迫害の厳しさと及んだ範囲の広さについて深く認識しているという立場が再び表明されたことを歓迎する。しかし、いかなる外交的、政治的な要素も憲法を越えてはならない。民主主義の国において、憲法は行政、政治的及び外交的な考慮を超えている。もし行政部門がいかなる国の元首も免責権を行使して自由にアメリカに入るようにすることができれば、ヒトラーが今日この世にいたら、行政部門は彼も自由にアメリカに来させるのだろうか。」

 弁護士で法輪功学習者の韓淑恵氏は今回の訴訟について次のようにコメントした。「法律の事件において、免責は法的な責任と制裁の免除を意味しているのではない。海外で元国家主席を提訴した前例は既にあった。フィリピンの大統領マルクスはハワイで起訴されたのであって、チリの大統領ピノチェトはヨーロッパで起訴された。米国においても他のいかなるところにおいても、法律の前に皆平等である。法律に触れた人なら、法的な制裁を受けるべきである。外交的な考慮から法律を遵守しなければ、それこそ悲しいことである。」

*原告の中国関係顧問張而平:法的な意義以外に、江沢民訴訟は人類の基本的な道徳を守っている

 張而平氏はさらに次のように述べた。「法律が行政部門にある程度の権力を与えたが、この権力は憲法が規定した範囲内にあるものであり、しかも必ず憲法の管轄下に置かれている。これが即ち法制ということである。さもなければ中国のように、憲法と法律が行政部門の政策を作るための道具になる。中国前国家主席に対する訴訟は米国の憲法からにしても、道義及び国際法、中国憲法からにしても、成り立つものである。中国の憲法まで国民に信仰と信仰を表す自由があると規定している。今日の米国の法廷で、私たちの人権弁護士は米国の法律に基づき江沢民に対して提訴し、提出した法的な証拠、証人はどんな角度から見ても厳密に法律に従っている。この訴訟は法制を守ることにおいて重大な意義を持つばかりではなく、人類の基本的な道徳をも守っている」

 午前の法廷陳述の後、裁判官はこれまでの双方の弁護士の話についてよく検討した上で結論を出すと表明した。(受理番号:03-3989)

*江沢民集団は引き続き圧力をかけている。

 この数日、法輪功学習者が真相を伝えている場所の周りに、中国政府の工作活動が著しく増えた。

 法輪功学習者の代表である楊森氏は「全世界の法輪功学習者は引き続きさらに広い範囲で深く迫害の真相を伝え、慈悲深い心と強大な正念をもって江沢民訴訟に対処する」とさらに意志を固めた。

 中国大陸からの情報によると、今日の法廷陳述に対して江沢民が極めて緊張しており、台湾を攻撃することをもって米国に圧力をかけている。海外で提訴されたことと、息子が巨額の国家財産を私有財産にしたことがますます人々に知られるにつれ、江沢民の権力に対する未練もますます人々に注目され非難されるに違いない。

 (中国語:http://minghui.org/mh/articles/2004/5/28/75853.html