日本明慧

老齢の先生の人生の知恵

 文/安度 

 【明慧ネット2004年6月8日】私の老齢の先生は60数歳の教師で、現在すでに定年退職され、ご自宅で安らかに晩年を過ごしていらっしゃいます。

 文革の時、この先生はある農村の小学校で教員を務めていらっしゃいました。彼のとある友人は、体制に逆らい人民公社の革命委員会の幹部となりました。そのため、その友人は、文章も会話も上手なこの先生を自分の身辺に異動し、革命委員会の副主任を勤めさせたのです。しかし、一ヶ月もしないうちに先生は、革命委員会がみな人を害していることに気づかれました。良心に背きたいとは思わなかったため、毅然としてあの村の公営の学校に戻られ、前の教職に復帰されたのです。

 文革が終わると、革命委員会の主任だったその友人は8年の禁固刑という憂き目にあいました。出所後は、双開(編集部注:党員から除名されると共に公務員からも除名されること)のため、党籍をなくしただけでなく、仕事も失ったため、晩年の境遇は非常に寂しいものだったのです。

 その先生は常に自分の後輩である若者たちと若い友人に次のように戒めていました。「人として一時の名利を求めず、さらには一生涯、遺恨を残さぬよう、必ずや良知と正義を持ちなさい」と。

 今日の江沢民が自ら始めた法輪功迫害運動は、文革のごとく、完全に一個人の私欲から起きたものです。近い将来、歴史は必ずや法輪功の善良なる民衆が潔白であることを証明することでしょう。ですから、私は法輪功を鎮圧している不法なメンバーに次のようにご忠告申し上げるのです。「歴史の教訓を必ずや心に刻みつけ、あれら善良なる煉功者を迫害しないでくたさい」と。

 人々が次のことをしっかりと覚えておいてくださることを望みます。「歴史は驚くほど同じことを繰り返すことがあります。私たちは人としての正義と良知をくれぐれも忘れてはならないのです。悪行を続ければ必ずや自らの命を落とすことになります。やさしく他人に対処するのがよいのです。それは自らにやさしく対処していることと同じことなのです!」

 (中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/6/8/76608.html