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薄熙来がワルシャワで再び起訴される(写真)

 

 【明慧ネット2004年6月11日】(明慧記者蘇晶による報道)2004年6月8日に、胡錦濤主席に付随し東欧四カ国を訪問している中国商務部部長の薄熙来が、その訪問先の第一ステージであるポーランドで江沢民の法輪功迫害に参与したため再び起訴された。

 * 薄熙来は反人類罪および酷刑罪で起訴される

 英語の教師を勤めるポーランドの法輪功学習者が紹介するように、彼および他数名の法輪功学習者たちは胡錦濤一行が着く当日の朝にポーランド検察院に起訴状を渡し、中国商務部部長を務める薄熙来が反人類罪および残酷刑罰罪を犯したことを告訴した。

 起訴状の中で薄熙来が大連市長および遼寧省長を任務していた期間に、法輪功に対する迫害に積極的に参与した。彼は法輪功学習者を監禁し、迫害するための監獄の建設のために巨額の投資をしたことが告発されている。

 法輪功の迫害を追跡調査する国際組織の調査報告の中でも示したように、薄熙来が大連市長、市委書記および遼寧省長を任務していた期間に、会議および報告の中で度々法輪功の迫害の関与が挙げられた。法輪功を弾圧する過程においても、江沢民政権は常に“指導者責任制”および“一票否決制”を行使していた。党政のトップがその上級に対してすべての責任を負う制度になっているため、上部への進級をはかり、薄熙来は下層にその責任を転嫁し、そのため下位執行部ははばかりなく残酷刑罰をもって法輪功学習者を迫害することが引き起こされ、迫害致死の事案が激増した。遼寧省は法輪功を迫害する最も厳重な省の一つとなった。

 薄熙来起訴に参加した法輪功学習者である彼は、2002年中国に行き法輪功のために平和請願し、天安門広場で警察に捕らえた後、殴打および侮辱に遭い、後に送還された。彼が述べたように、薄熙来に対して行われた訴訟はただ象徴的な訴訟ではなく、“私たちは真面目に考えています、それは彼を法によって裁くことです。”

 明慧ネットの報道によると、薄熙来がこの前にすでにイギリス、アメリカで地元の法輪功学習者たちに刑罰罪、大量虐殺罪および反人類罪などの罪名で起訴されている。

 * “私は彼らのために最善を尽くしたい”

 法輪功学習者がポーランド国家検察院に薄熙来に対する起訴状をしたときに、弁護士であるディノフスキーさんの援助を得た。

 ディノフスキー弁護士が紹介したように、今回の起訴はポーランド国家刑法、ポーランドが国連人権公約および国際反残酷刑罰公約を締結した諸公約の根拠をよりどころとしている。

 ディノフスキー弁護士はアジア文化に大変深く興味を持っている。オランダで学習していた頃、その大学教授の夫人が法輪功を修煉していた。それで彼はこの1999年7月中国で弾圧を受けている団体についてより深く理解することができた。彼は“私の知る限り、法輪功は中国政府および他の一切の人に何の害も及ぼさない。これはただ心身の健康を図るための修煉です。しかし中国共産党(江沢民政権)は法輪功を一つの脅威とみなし、彼らはこのような大人数の人々がこのように自律することを容認することができず、ただ自分の競争相手とばかり見ていました。しかし私はそう思いません。私はこれまでに一度も法輪功学習者が政治宣言に関する発言を聞いたことがありません。法輪功が中国で民主主義を実行する試みも見られません。彼らはただ平和的な煉功環境がほしいだけです。このように平和に煉功し、自己の精神の道を追求する人々を迫害することは、私は受け入れることができません。そのために私は彼らのために最善を尽くしたい”と述べた。

 ディノフスキー弁護士はその訴訟の結果がどうであれ、薄熙来を起訴することで少なくとも中国で大きな震撼を引き起こすことができ、より多くの高層の官僚たちが出国するときに、国外で起訴されるかどうかを慎重に考えねばならなくなる。これは彼らが厳粛に自分の行為について反省させることに役立つ。

 * 中国側の暴力挑発がポーランドのメディアの関心を引き寄せた

 中国およびポーランド両国の首脳が総統府で会見する際、中国側は総統府前で中国代表団の一部職員をその広場で請願する民衆および通行人に対して挑発させ、メディアおよび警察の関心を集めた。ポーランドの『選挙新聞』(Gazeta Wyborcza)は6月9日の第一面で文章を載せ、赤色の横断幕で“武装”された中国人グループが法輪功学習者の手に掲げる“江沢民を厳罰せよ”という横断幕を妨害し隠そうとした。ある中国大使館の職員がこれは中国大使館が派遣したチームだと裏付けた。

ポーランド『選挙新聞』は第一面で中国大使館の組織した歓迎チームが法輪功学習者の掲げた横断幕を遮ろうとしていることを報道した

 総統府の前で請願している西洋の法輪功学習者が説明したように、そのときに大使館の組織した三十数名の歓迎チームが押し合い、国旗および歓迎横断幕で法輪功の横断幕およびその他の請願団体を妨害し遮ろうとした。“彼らが私たちの前に押し寄せてくるときに、私たちを後ろへ押した。それと同時に常に罵っていて、私たちを退去させようとした。法輪功を修煉する人は皆真善忍を実行しているので、私たちは彼らと争うことなく後ろへ後退した。それから私たちが辛抱強く彼らに私たちはただ中国で煉功する基本的な人権を要求するために来たのであって、何の政治的要求もないと説明した。彼らがこのような行動に走ることで、かえって通行人を寄せ付けた。みんな私たちのところに寄ってきて、具体的になにが起きているのかを知りたがった。数人の通行人がその場で私たちが横断幕を掲げるのを助けてくれました。”

ワルシャワの市民は法輪功学習者たちが総統府前で横断幕を掲げるのを助けた

 ポーランド『都市新聞』でも“中国政府の支持者が人権組織および法輪功学習者たちの横断幕を奪い取った”と報道した。その場にいた弁護士がその情景を再現するときに“まるで中国にいたようだ”と言った。ある中国代表団の官員は法輪功請願者の後ろに行き、不意を突いて突然二枚の横断幕を奪ってからそぐにその場を離れた。その一面の横断幕の上には“真善忍”と書いてあった。西洋の法輪功学習者がこれに対して非常に驚いた。その晩にポーランドの法輪功学習者は警察署で中国の官員がポーランドで中国式の暴力を行使し、民主国家公民の自由を妨害し、そして私有財産を奪ったことを非難して訴えた。

中国側の官員が法輪功の横断幕を奪い取ってからすぐにその場を逃れた

 人権組織の一員として、ポーランドの弁護士ディノフスキーさんが中国の官員が西方国家で中国式の手段を通して言論の自由を制限する情景を見てから、中国の人権状況を非常に心配していると示した。


(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/6/11/76851.html