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労働教養所の奴隷労働製品、イタリアブランド品サイトに現れる(写真)

 【明慧ネット2004年6月18日】作者の李迎さんは、法輪大法の修錬を放棄しなかったため、2001年12月から2003年10月まで上海の女子労働教養管理所に監禁されていた。2003年11月末、労動教養所から釈放された後、オーストラリアの法輪功学習者とオーストラリア政府、各界の善良な人々の助けによって、オーストラリアに渡ることができた。

 サイトに掲載されている美しい写真を見て、誰も二人のかわいい女の子とだいている人形を、中国の労動教養所と結び付けることは到底できないであろう。しかしここに掲載している写真はすべてwww. mydoll.itのサイトからダウンロードしたもので、これらの製品は実は、上海女子労働教養所第3大隊で作られたものである。

 第3大隊では2002年6月頃から2003年4、5月までの間、ずっとこれらの製品を製作しており、一部は包装工程(人形に服を着せる作業)まで終え、直接イタリアへ輸出し、一部は半製品を加工していた。

 その中の人形は労動教養所に直送されて来たもので、3種類のサイズがあって、大きい麻袋に入れられていた。一番大きいサイズのもの(図1)は一つの袋に100個入れられており、一番小さいものは500個入っていた。包装(服を着せる作業)を待つこれらの人形はそのまま地面に積み上げられ、夏場蒸し暑いためかびが生えたのもあり、その上から服を着せられると、外観からは中の人形がどのくらい汚いかはまったくわかるはずもない。

 これらは直接包装して輸出するため、時間的ノルマがある。服役中の囚人と不法拘禁されている法輪功学習者達は毎日午前7時前から強制労働に入り、普通は夜9時に労働が終わるはずだが、大体いつも11時頃まで続く。早めに終わり、明け方まで残業しなくて済む日はごくまれ(加工ノルマがない時)である。労動教養所のノルマは10時間ごとの作業量によって決められるが、ほとんどは到底達成できないものである。
図1

 図1の右側の女の子が手に持っている人形が、第3大隊の第1中隊が包装したもので、納品期限に間に合わせるため、翌日夜明け方まで強制労働させられたのである。

 このような人形の包装の工程は次の通りである:人形にTシャツ、ズボンを着せ、ベルトを通した上着を着せる。たがをきちんとつけ、靴を履かせ、全ての糸口を切り落として、髪の毛を整える。服を着せられた人形は白い布袋にのせる。人形の臀部の下に乾燥剤を入れて、更に透明なビニール袋をかぶせる。次に厚紙を折って、この包装作業を終えた人形を紙箱の中に入れる。これでやっとこの工程が終わる。一人の一日のノルマは120個である。
図2

 図2の左側の人形が着ているつりズボンの、右裾上のアップリケは、すべて手づくりである。まず3枚の布の裏面に糊のついた粘着用布を敷き、アイロンで黄色いズボンの上にくっつける。鉛筆でカタツムリの触覚を描き、3種類の糸を使ってこの3つの布をマニュアルとおり底布(縫い目の長さは0.5cmを超えない、縫い目の間の距離は0.5cm前後、均整で、縫い目の長さがそろわないといけない)に縫いつけ、触角は茶色の糸で刺繍をするのである。左側のズボンの裾も上述の要求と同じで、きれいな円形にする、そして、自然な感じに仕上げる。つりズボンの襟ぐりも均等に刺繍をする。(縫い目の間の距離の0.5cm前後)

 図2の右側の人形のワンピースの襟ぐりも均等に刺繍をしていく。(縫い目の間の距離の0.5cm前後)
図3

 誰がこの天真爛漫な女の子が手にしている人形だけでなく帽子、ズボンまでが労働教養所の奴隷のような強制労働によって作られたものだと考えることができるだろうか!

 図1の左側の女の子のズボンの右裾に貼っている花も、一針一針刺繍で縁どったもので、縫い目がでてはいけない、花が少しでもゆがんではならない、角があってもいけないと決められている。この製品は刺繍作業だけを労動教養所で行い、加工したのは半製品であった。

 2人の女の子がかぶっている帽子についている花も労動教養所で作ったもので、帽子は刺繍で1周され、帽子の内張りには刺繍針がでないようにと決められていた。

 足元にある敷物の、煙突のついた小さい家も労動教養所でつくられたもので、半製品で、7枚の布を生地の上に並べておき順次刺繍することになっている。
 
 2人の女の子が着ているスカートの花と家もすべて労動教養所で刺繍したもので、半製品である。

 女の子が持っている人形の包装工程は次の通りである:ズボン(ズボンの上のラベルは必ず後ろに)、またはスカート着せ、エプロンをつけ、靴を履かせ、糸口を切り、髪を整え、帽子をかぶせる。服をちゃんと着せた人形を白い色の布袋に置いて、人形の臀部の下で乾燥剤を入れ、それから透明なビニール袋をかぶせ、紙ボックスの中に入れる。これでやっと完成になる。一人の一日の作業ノルマは120個である。
図4

 図4の女の子の足元のイチゴ模様のかばんの両面はすべて刺繍をほどこしたもので、完成後はひし形になり、生地から出っ張っている。縫い目は僅かでも曲がってはいけなくて、均等でなければならない。
図5

 いすに座っている熊のぬいぐるみが着ているスカートともう一つの熊のぬいぐるみが穿いているズボンの右裾の花のアップリケも労働教養所の刺繍製品で半製品である。
図6

 図6の後の人形(左)がきているスカートとひまわりの花も刺繍をほどこされており、しかも青色のエプロンのすそと襟ぐりも刺繍で一周したもので、縫い目が均整で、0.5cm超えてはならない、糸口、つなぎ合わせの所もでてはいけない。髪に飾る花も労動教養所の製品である。

 包装工程:ズボン(ズボンを上まで引っぱり、人形の足が露出してはならない)を穿かせ、靴(靴の上は白色の靴下)を履かせ、靴下は2回折る、スカートを着せ、髪に花をつけ(2周巻くことを求める)、糸口を切り、お下げを整え、服をちゃんと着せた人形を白い色の布袋の上に置いて、人形の臀部の下に乾燥剤を入れ、それから透明なビニール袋をかぶせ、紙ボックスの中に入れる。これでやっと完成になる。一人の一日の作業ノルマは120個である。

 髪飾りの花の輪ゴムの弾力性はとても弱く、しかも2回巻かないといけないため、一日が終わると、親指と人差し指は赤く腫れあがる。しかし翌日また引き続き同じ作業をさせられるため、結局指はひび割れ、出血する。
図7

 図7のすべての人形がきているスカートの上のアップリケは、すべて労動教養所の刺繍製品で、襟ぐりと、裾周りはそれぞれ1周づつ均整に刺繍されている。(縫い目の間の距離は0.5cm前後)。包装工程と強制労働の作業量は図6のものと同じである。

図8 図9

 これらの人形が着ている服の蝶々と飛びたった模様は、すべて労動教養所の強制労働によって刺繍された物で、蝶々を縫い付けた糸が見えてはならないし、蝶々が飛びたった模様も均整でなければならないし、角があってもならない。
図10

 この人形の包装作業工程は図1ですでに説明したとおりである。

 このサイトに掲載されている写真のものは我々が労働教養所で作ったほんの一部分に過ぎない、他にもこれらの製品とセットになっていて別に包装した服やかばんなどがある。


 (中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/6/18/77245.html