日本明慧


南アフリカの銃撃事件に思う

 文/陳意

 【明慧ネット2004年7月1日】6月28日、南アフリカのヨハネスブルグで、平和的請願活動を行っていた法輪功学習者が銃撃された事件は、国際社会に大きな波紋を及ぼした。この事件から、世界における連帯の必要性というものを感じた。

 怨恨によるものであるのか?

 被害者の法輪功学習者は、オーストラリア国民であり、個人的な怨恨である可能性は極めて薄いと思われる。怨恨を理由に、あえてヨハネスブルグで犯行に及ぶとは考え難い。

 金銭強奪の目的か?

 被害者は資産家とは言えない。事件当時、犯人は被害者が乗っていた乗用車が、ひどく損傷を受けたことを確認しているが、何も奪うことなく直ちに現場から立ち去った。発砲の目的が金銭でないことは確かである。

 犯人はいかに被害者を知ったのか?

 それぞれの国が遠く離れており、被害者と犯人が、面識があったとは考え難い。では、銃撃はいかにして行われたのであろうか?事件が発生した当時、被害に遭った車の中には、数人の学習者が乗っていた。その中で、被害にあったデビッド・ライアンだけが、法輪大法とプリントされた服を身につけていた。これが、犯人が標的を判別できる唯一の指標であった可能性が高い。従って、学習者を狙って発砲したものと推定されるものである。犯人は、曾慶紅の訪問期間中、学習者が訪れるという事態を、事前に予測してはいなかったであろうし、漠然とある人物が行くとは分かったとしても、どの学習者が行くのかを、特定することは出来ないはずである。

 であるならば、この銃撃事件は、法輪功学習者全体を狙ったものであり、学習者であれば、全てが対象であった、ということではなかろうか。もし、他の学習者も同じ法輪大法の服を着ていたならば、今回の銃撃事件は、もっと悲惨な結果となったことは想像に難くない。怨恨にでもなければ金銭強奪でもない。また、犯人と被害者の面識がないことから、雇われた者による犯行と断定できるのではなかろうか。しかも、対象は法輪功学習者なのである。

 誰が人を雇い殺害事件を引き起こしたのか?

 犯人が誰であるのかは、警察が既に訴追事件として提訴している為、これに関しての議論はしない。我々が最も関心を持っているのは、雇い主が誰であるのかということである。その人物こそが、真犯人と言えるからである。この国際社会において、法輪功を敵視しているのは誰であろうか?言うまでもなく、中国江沢民政権であり、曾慶紅はその中でも、法輪功弾圧に深く関与している中心的人物である。

 この事件は、曾慶紅と薄熙来が、6月27日〜29日までの南アフリカ訪問期間中に発生したものである。学習者らは、曾慶紅の訪問期間中に、曾の告訴を予定しており、江沢民政権が行った、「名義を汚し、経済的に破綻させ、肉体的にも消滅させる」、「殴り殺しても不問に処す」といった、絶滅政策下で犯した膨大な罪を告訴しようとした。それに対し、曾らは非合法的手段を使い、起訴から逃れるために脅迫しようとした…これが本当の目的ではなかろうか。

 迫害を止めさせることは連帯が不可欠である

 一旦告訴されてしまえば、罪の責務から逃れることが出来ない、ということについては、告訴されたものがよく分かっていることであろう。そこで、口止めと見せしめのために、犯行を計画するに至ったと推測される。無抵抗な学習者に対し、狙撃手を雇うとは、あまりにも凶悪で残忍なものである。これは、国際社会に対しても、法輪功への迫害と反人類罪の本質を露呈したものと言える。

 江沢民政権は法輪功を迫害するために、公然と世界各国の法律に挑んでいる。ここ数年間、各国で法輪功学習者に対する人権侵害事件が発生している。法輪功への迫害は、中国国内だけの問題ではなく、世界的な人権問題となっているとも言える。法輪功に対する江沢民政権の迫害を制止すると共に、起訴することは、各国政府と国民の連帯が不可欠である。

 江沢民政権は、各国首脳宛に法輪功を中傷する小冊子を配布したが、各国を訪問する際に、各所で告訴されるという事態になっている。あらゆる手段を駆使し、法輪功学習者の請願等の行動を阻止しようとしているが、末日の日は近い。


 (中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/7/1/78424.html