日本明慧


南アで銃撃された学習者が帰国し詳細を公表(写真)

 【明慧ネット2004年7月6日】大紀元時報の報道によると、南アフリカで銃撃されたオーストラリアの法輪功学習者一行9人が、2004年7月5日、オーストラリア・シドニーに戻り、銃撃された更なる詳細を外部に公表した。

 

メディアからのインタピューに答えるデヴィッド・リアンさん


 9人のオーストラリアの法輪功学習者は、中国で法輪功を迫害する首謀者である曾慶紅、薄煕来らを法律に基づき告訴する予定であった。また、出発間際に、その中の一人の学習者は、恐喝の電話を受けていたという。オーストラリアに帰ってきた学習者らは、記者のインタピューに対し、以下のように答えた。6月28日夕方6時、ヨハネスブルグ国際空港に到着した後、空港で車をレンタルした。8時頃2台のレンタカーに乗り、空港を出発、市内に向かった。高速道路を時速120kmで約30分間程度走行した後、1台の白色系の乗用車が、右後方から学習者の乗った2台目の車を追い越し、いきなり銃撃をしてきた。

銃撃によってデヴィッド・リアンさんは脚に重傷を負った


 点射による射撃で、右後方のタイヤがパンクし、ラジエターが破壊された。その為オーバーヒートを起こし、速度が低下していった。襲撃者の車が学習者らの車に追いつき、併走する状態で再度射撃してきた。また法輪功学習者の車を高速道路からはじき出すように、車で押してきた。運転していたデヴィッドさんは、片脚が銃弾に打ち抜かれ、かかとの骨が、粉砕されていた。激痛に耐え、コントロールを失った車を高速道路から脱出させた。高速道路の下に、幅0.5m、深さ0.3m程度の側溝があったが、まだ速度を保っていたため乗り超えることが出来た。更に、草原を乗り越え、数10メートル突き進み停止した。狙撃手は、車を停車させ、数秒間状況を観察した後、逃走した。

 後で気が付いたことであるが、停車した場所から10メートルほど離れた所に、大きな窪みがあった。もし、突き進んでいたとしたら、更なる惨事となっていた。

南アフリカ時間6月28日夜8時半頃、法輪功学習者の乗っている車が銃撃された、写真はその弾痕である


 また、取材を受けた学習者は以下の3点を強調した:

 一、射撃は点射であること。兵器の専門家によると、使用されたAK47型歩兵銃は、発射する際の反動が極めて大きいため、専門的な訓練を受けた者でなければ、撃ちにくい。フルオートで射撃した場合、引き金に少しでも力を入れ過ぎると、30発の銃弾が一気に発射されてしまうことになる。フルオートの状態にして、1度に3〜5発しか撃たないようにすることは、専門的な訓練を受けていなければ、難しいものである。車の写真を見ると、車体に5つの弾痕があり、位置は皆下に寄り、ほとんど横1列に並んでいる。これは訓練を受けていなければ、出来ないことである。 

 二、襲撃者は学習者の車を高速道路から、はじき出すよう押してきたこと。銃を持ってはいるが、直接人を撃とうとはしていない。このような高速の情況の下(時速100kmを超えた)、押し出そうとしたのは、交通事故を起し、車を破壊し、人間も亡くなるということで、銃撃の痕跡を覆い隠すことでもある。 

 三、襲撃者が車を止め、数秒間観察した後、車から降りずに逃走したこと。その時車の中にいた汪さんは、「狙撃手は職業的訓練を受けた者であり、目的を持ちかつ事前の準備もある」と思ったという。 

 今回オーストラリアの学習者が、南アフリカで銃撃されたことは、海外の学習者が、5年来受けてきた迫害の中で、最も深刻な事件であり、世界の関心を引き起こした。米国、カナダ、日本、オーストラリア、ドイツ、フランス、イギリス、オランダ、デンマーク、スウェーデン、香港などの学習者は、駐在の中国大使館、中国領事館の前で、各種の集会を行い、江沢民政権による不法な手段を厳しく非難している。オーストラリアの多くの政治要人を含め各界人士は、法輪功学習者へ関心、支援及びこのような悪しき銃撃事件に対する譴責の意を次々と表明した。 


 (中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/7/6/78792.html