日本明慧


私はあなたのために来る(写真)
—ボストンのチャイナタウン物語—

 【明慧ネット2004年7月6日】(明慧記者悦然のボストンでの報道)土曜日の早朝、慌ただしくボストンチャイナタウンの小さな公園に駆けつけた。スティッフさんと取材の約束があったからである。スティッフさんは大柄で背の高い米国の白人で、人に誠実と信頼感を与えてくれる。公園に駆けつけた時、スティッフさんは地面を清掃していた。この時は丁度土曜日の午前中で最もすばらしい時間帯であった。太陽は木の枝越しにやさしい光で公園の隅々を照らし、一筋の光が大きなプランターに咲いている花の上に降り注いでいた。公園の壁一面には黄色の布に赤文字の中国語で書かれた“法輪大法はすばらしい”の横断幕がかけられていた。公園のベンチでは、若いアベックが仲睦まじくおしゃべりをしており、そう遠くない所では中国人のお年寄りたちがお茶を飲んだり、新聞を読んだり、すべてが、穏やかに調和がとれていて、落ち着いていた。

 海外に住んでいる華僑にとって、チャイナタウンは一つの「ふるさと:心の中の拠り所」であり、ナショナリズムの象徴でもある。心の拠り所になるのは、中華民族の美食に対する追求は捨てがたい伝統であるためである。チャイナタウンはちょうど中華料理が集結する場所である。そして人々は家族連れでチャイナタウンを訪れ、美食を楽しんではふるさとを思い出し、帰るのを忘れる。ナショナリズムの象徴とは悪い意味が含まれ、華僑が集まるチャイナタウンの環境の悪さである。アメリカの他の人種、たとえばヨーロッパ人、日本人、韓国人が集まるコミュニティに比べると大きな開きがあり、汚く乱れており、中華文明5千年の礼儀正しい伝統を表すことは到底無理なことである。

 ボストンのチャイナタウンは比較的歴史の古いチャイナタウンで、もちろん「汚い」「秩序の乱れ」などの問題が存在する。「天下は公のもの」と書いた牌楼(ひさしの付いた休憩所)のある小さな公園はもっとも人々を悩ませる場所である。周りの店舗と住民は「自分の玄関先の雪だけ掃く」様な感じで、公共施設であるこの小さな公園に対しては誰も定期的に掃除や世話をする人もいなく、長期間にわたってホームレス、酔っ払い、麻薬中毒者の溜まり場となり、怪しい叫び声や罵声があふれたり、喧嘩したり、時には犯罪現場となり、公園入り口はパトロールカーが頻繁に訪れる場所となっていた。チャイナタウンを訪れる人たちはこの公園を避けて通るようになり、たまたま知らずに足を踏み入れた者は、あちらこちらに散らかっている鳥の糞、タバコの吸殻、空瓶、痰、嘔吐物、大小便など、それに加えて酒のにおいなどで思わず慌てふためいてその場から逃げ出してしまうほどである。ボストン市政府とチャイナタウンの華僑組合も毎年義務的な清掃を行っているが、結局長期にわたり維持することができず、毎回清掃後には、また元の悪い状態に戻り、華僑たちを悩ませている。

 三年前からボストンの法輪功学習者は週末を利用してチャイナタウンで煉功を行い、真相を伝えはじめ、スティッフさんをはじめとする他の白人学習者も積極的に参加するようになった。その後スティッフさんがこの煉功場の責任者となった。それ以来、チャイナタウンの人々は毎週土日になると、背の高い白人が朝早くから公園の掃除をし始め、十数枚に及ぶ重い法輪功の看板を設置した後、静かに法輪功の5式の功法を煉っているのを目にするようになった。法輪功学習者が多いときでも、彼一人のときでも、厳寒の真冬であっても、真夏日であっても、この3年間休むことはなかった。

スティッフさん親子が掃除をしている様子 煉功しているスティッフさん 公園の一角咲いているスティッフさんが植えたお花

 ここを通る中国人たちは驚き始めた。白人が法輪功を煉っている?こんなに根気良く続いている?しかも公園の掃除までしてくれている?なぜ?しかし彼らがさらに驚くようなことが続いた。公園からは美しい中国音楽が流れてくる、公園の中心にはきれいな花が植えられた大きなプランターが現れ、そこには「真、善、忍」の黄色い漢字が書いてあり、公園の周りには同じようにきれいな花が植えられている。昔の汚さ、異常なにおいと喧嘩殴打は姿を消し、巡回するパトロールカーも見えなくなった。小さな公園は中に足を踏み入れた者を自然に礼儀正しくさせるかのように、昔のホームレス、酔っ払い、麻薬常習者を含め、みな真面目に変身したのである。チャイナタウンの老華僑たちも休憩したり、お茶を飲んだり、話に花を咲かせたりと、ますますこの公園が気に入った様子である。この公園を通ることはもう苦痛ではなくなり、かえって一種の喜びとなった。

 多くの「なぜ」の疑問をもったまま、私はスティッフさんを取材した。以下はその取材の内容である。

 記者:こんにちは、スティッフさん!取材を受けてくださってありがとうございます。まず明慧ネットの読者の皆さんにあなたの自己紹介をお願いします。

 スティッフ:こんにちは。私の祖先はイタリア移民で、私の体にはイタリア人とアイルランド人の血が流れています。私はもうすぐ50歳でボストンの地下鉄に勤務しており、幸せな家庭があります。家内は看護婦をしています。私たちは男の子と女の子に恵まれ、二人ともとても心の優しいよい子達です。

 記者:この公園がかかえていた昔の「汚い、秩序の乱れた、他所とかなりの開きがある」問題は、多くの華僑の心を痛ませ、どうしようもない問題でしたが、あなたはこの公園に天地がひっくり返るような変化をもたらせ、多くの人がやりたくてもできなかったことをやりました。何があなたをここまでやり遂げるようにしたのですか?

 スティッフ:このすべてが法輪大法のおかげです。昔の私はとても自己中心で、麻薬、賭博の常習者で犯罪に手を染めたこともありました。麻薬を吸うことによって私の体はぼろぼろになり、情緒が常に不安定で、周りの人々を傷つけ、さんざん迷惑をかけて来ました。家族はどうしようもなく、もう誰も私を助けることはできませんでした。法輪大法の修錬を始めてからこのすべてが劇的に変わりました。たった一ヶ月で麻薬中毒が治りました。私は生命の更なる奥義を知ることができ、生命には精神的価値があるべきで、私は徐々に敬意を持って生活するようになりました。法輪大法は私に全く新しい人生を授けてくれました。

 しかし1999年7月20日以来、中国政府は法輪大法に対しいまだかつてない迫害を始めました。メディアが流すデマを信じて、多くの中国人は法輪功学習者に対し敵対視するようになり、中国人は最も毒害を受けています。ある日私の息子が街頭で法輪大法のチラシを配っていると、ある若い中国人の女の子が息子につばを吐いたのです。私はとても心が痛みました。私は彼らが江沢民政府に騙されていることを知っています。しかし、こういうことは彼らにとってとてもかわいそうなことです。というわけで、私はチャイナタウンに来ることを決め、自分自身の行動で中国人に法輪大法はすばらしいと教えたいと思いました。

 記者:中国人に法輪大法はすばらしいと教えたいのであれば、煉功とチラシを配るだけで十分だと思いますが、どうして公園の掃除までするようになったのですか。

 スティッフ:法輪大法の理念である「真、善、忍」は我々に何事もまず他人のために気を配ることを要求します。我々法輪功学習者はこの小さな公園で煉功したり、真相を伝えたりしますので、ここの環境を守る責任があります。これも他人に対する「善」であり、人々に敬う気持ちを生まれさせます。チャイナタウンの公園は高速バスターミナルに隣接しており、バスを待つ人とここを通る人たちに休憩場所を提供して、楽しんでもらうべきだと思いました。

 記者:毎週週末2日間もチャイナタウンに来ていると、家庭生活に何らかの影響はありませんか?奥様はどう思っていますか?

 スティッフ:家内は法輪大法の学習者ではありませんが、私のやっていることに対してとても支持しており、彼女も法輪大法の受益者なのです。修錬前、私は麻薬を吸っていたので家族を大きく傷つけました。しかし、そんな私に対し、家族は全くなす術がありませんでした。修錬を始めて一ヵ月後、私は麻薬を断つことができ、家内は大変喜びました。しかし以前私は麻薬をやめるためにいろんな方法を試しましたが、成功したことはありませんでしたので、今回も家内は再発するのを心配していました。ところが、半年、1年、何年経っても再発するどころか、ますます快調になりました。法輪大法が私たち夫婦の間と家庭を救ってくれたことに彼女は本気で感謝しているのです。

 ご存知のように世の親はみな子供たちが将来立派になることを望みます。以前の私は、私自身の生活はめちゃくちゃでも子供の教育だけは熱心に行いました。しかし親が良いお手本を見せないと、子供たちに従ってもらうのは不可能です。当時私は色々悪い習性を身につけていたので、子供たちに対して私は何もできませんでした。法輪大法の修錬後の私の変化を見て、長男も修錬するようになり、彼も人が変わったかのように変化しました。今わが家族はみんな大法が我が家にもたらした幸せを感じることができるので、家族全員支持しています。たまに週末家内の用事があるときは、長男が来て手伝ってくれます。

 記者:この公園の変化を見て、あのホームレスたちと、麻薬常習者はどんな反応を見せていますか?

 スティッフ:公園の変化に伴って彼らも変わってきました。人々にはみな善念があり、良いものを伝えたときあるいはしてあげたとき、彼らもよい行いをしようとします。私は誰であろうとみんなに挨拶をし、声をかけます。彼らは真相看板を見ると私がやっていることはとてもすばらしいことであるとわかり、理解を示し、江沢民集団が行っている良い人への迫害に反対すると表明しています。

 最初の頃、彼らはみだりにごみ、空き瓶を投げ捨てていましたが、私が公園を掃除しているのを見てからは捨てなくなりました。しかもちゃんとゴミ箱に捨てるようになりました。私が車から真相看板を降ろすのを見ると手伝ってくれたりもします。毎週土曜日の昼の煉功を終えると私はボストンガーデンに行って真相を伝える活動に参加します。そのときは人々が自分で自由に資料を持っていけるよう、この小さな公園にすべてのものを残したままにして行き、ボストンガーデンの活動が終わってからまたこちらに戻ってきて後片付けをはじめます。今は私がいないときは彼らがここを見てくれています。

 先週末、ある人が公園に来て私が煉功するのを静かに眺めていました。煉功が終わると彼は、「あなたがそこに座っている姿(座禅)はとても美しいです。」と私に声をかけました。彼は私が真相看板を片付けて車に積むのを手伝いながら、彼のことを話してくれました。彼は7年間服役していて一週間前に釈放されたばかりでした。私は、7年間服役してもまだ美しいものが判断できるのは、あなたにまだ善念が心の中に残っているからですと彼に言いました。彼は泣きました。私は彼に言いました。「あなたにはまだチャンスがあります、決して見逃さないでください。」すると彼は、「私もまたチャンスがあることを心から望みたいのです。」といいました。私は彼に「真、善、忍」を忘れないようにと教えました。彼は来週から私と一緒に功法を習うことを約束しました。

 記者:中国人と古い華僑たちの反応はどんなものでしょうか。

 スティッフ:最初の頃彼らは理解を示さず、公園に良く来る数人の中国人のお年寄は私に向かって中国語で喚いていましたが、私には何を言っているのか分かりませんでした。彼らの表情から彼らが怒っているのが分かり、私を罵っていると分かりました。私は彼らが中国大陸のデマ宣伝の影響を受け、騙されていると思い、英語で話しかけてみましたが、彼らはみんな帰ってしまいました。時間が経つにつれ、私がやっているすべてを見て彼らも徐々に変わり始めました。冬になって雪が降ると、公園入り口と向かい側の歩道は雪で塞がれ、通行人に大変不便をもたらしています。通行人の便利を図るために私はシャベルで除雪をし始めました。このことが彼らに大きな感銘を与えたようでした。それからお互いほほえみながら挨拶を交わすようになりました。特に最近感じたのは、中国人たちに大きな変化が現れ、多くの人が大法の本やビデオテープを借りに来たりして、法輪大法を学ぼうとしているのです。

 ある日、ある中国人が、私が除雪作業をしているのを見ていました。5分間もずっと見ていた彼は突然私の手からシャベルを奪い取ると、せっせと除雪をし始めました。私は自分が着ている大法ジャケットの文字を指差しながら私は法輪大法の学習者であると彼に教えました。彼は知っているといいました。私は、「あなたに私が法輪功学習者であることを告げたのは、中国大陸のメディアが法輪功学習者を悪者だとデマを飛ばし国民を騙しているからです。私は中国語が話せませんので私の行動で法輪功学習者の持っている美しい心を表すしかありませんでした。」と彼に言いました。彼は、「あなたたちはきれいな心の持ち主であることを私は知っています。」といい、私は彼の目に光っている涙を見ました。

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 法輪大法と「真、善、忍」の法理がスティッフさんと彼の一家を変え、彼は自らの実践行動によって法輪大法と「真、善、忍」の素晴らしさを証明し、ボストンのチャイナタウンの人々にこの素晴らしさを届けました。そして人々に江沢民集団の法輪大法への誹謗中傷とうそを信じないよう呼びかけています。まるである歌の歌詞と同じようです。

     あなたのために来る

       山川越えて
       何度もあなたのために来る
       あなたを愛してる
       尊い中国人よ、私の心からの声聞いて
       法輪大法好
       法輪大法好
       決してうそを信じないで。

       暴力と危険に向かい
       私はあなたのために来る
       あなたを愛してる
       尊い中国人よ
       世界中が言っている
       法輪大法好
       法輪大法好
       決してこの機縁を失わないで
       万古の機縁を。


 (中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/7/6/78765.html