日本明慧


中秋節に際して

 文/惲升

 【明慧ネット2004年8月30日】

 私が出国してから、もう15年が経つ。

 私には兄弟姉妹が6人もいて、自分は一番年下だ。父はすでに80を超えており、彼らは私をかくも溺愛して、出国してから数年たったものの、生活用品を、上着から、歯磨き粉にタオルまでも短い期間で送ってくる。値段の問題ではない、その息子への心よ!不惑の年をとっくに過ぎた息子でも、彼らの目には永遠に大人に成れない子供のようだ。

 私は彼らをとても恋しく思う。

 実は、今では飛行機が便利になり、行くにしても瞬きの瞬間のようで、感傷を感じさせないようであった。私の叔父の一人は日本が中国を侵略したときに、飛行機の砲弾が命中して失踪したままだ。姉は私が立つ前夜に、なぜか突然この事を思い出した。悲しそうに「なんかこんな感じがする、あなたが叔父さんのように、行って帰らざる人となってほしくないわ」と言った。私はそのときは笑って「なにを言うんだ、もうこんな時代に!」と答えた。

 しかし、彼女の話は本当となった。大陸の親戚は私とは本当に一衣帯水にして届かない!一衣帯水にして届かない!なぜだろう?なぜなんだろう?

 それは私が96年から海外で法輪功の修練を始めたからだった。

 それは99年中国大陸で江沢民政権が法輪功を迫害し始めてかてから、私が良心の一言を言ったからだった。

 私はブラック・リストに載せられた

 私は脅しの電話を受けた。

 私は中国在海外大使館の官員に鼻の先を指差されながら名前を呼ばれた。

 私がよく知っている一緒に修煉している若い女子大生が、帰国して病床にある母親を見舞いに行ったとき、税関で飛んできた警察に数日も監禁された。男性の警察は24時間彼女の周りで監視し、トイレにもドアがなかった。彼女に保証書に署名するように強いた。

 私は監獄には行きたくない。法輪大法を修練するのはみな道徳高尚の人ばかりだ、あんなところは私たちが行くべき場所ではない。

 波の沸き返る太平洋岸を通って、はるばると故郷を望む。故郷にいる親戚をはるばると眺めながら、私はただ目が朦朧となり、深い息を呑んだ。

 私は自分を慰めた、古人も言ったじゃないか、「人に悲喜こもごもがあり、月にも曇りや晴れ満ちたり、かけたりがある、この事は昔から上手い具合にはいかないものだ」と。

 岳飛の母が字を刺し、「精義忠心に国を報ず」と。親戚が分かれるものの、岳飛は風雲を叱咤し、八千里の雲および月をそのために光、輝かせた。満腔の熱血は中原に散り、その後の八百の春秋でさえも輝いたものの、私のこれは言うに及ばないじゃないか?

 修練して八年が経つ。法輪大法の創始者である李洪志先生の教示した「真善忍」の法理が、私および同修たちを導いて、本当にいかにして人類社会に良い、さらに良い人になれるのかを教えてくださった。物欲および人欲の渦巻く今日、私は却ってだんだんと他人のために考えるようになった。

 私の息子、彼が9歳の時に始めて両親と一緒に修煉をするようになった。私たちが商店に行き、無意識のうちに陳列棚の商品を落として、そのパッケージを汚した(西洋の法律では、商店内の品物の損壊は商店の負担にならない)。息子はすぐに「父さん、これ買おうよ、他の人に損をさせてはいけませんから」と言った。私はこの必要のないものを買うはめになったが、ただ子供の純真の目を見て、親としてはとても嬉しく感じた。

 修煉とは何か?法輪大法の修煉とは何か?李洪志先生は彼の著作『転法輪』の中ですでにはっきりと述べられていた「皆さんに一つの真理を教えしましょう。絶えず自分の執着心を取り除くことこそ、人間の修煉の過程のすべてです。常人社会において、人々は奪い合ったり、騙しあったり、個人のわずかな利益のために人を傷つけたりしますが、こういった心は全部放下しなければなりません。特に今、ここで法輪功を習っている人は、なおさら放下しなければなりません。」

 法輪大法の道を歩むこの八年間、心は実に落ち着いたものだった。内心で深くに起こった巨大な変化に、自分でさえ驚くばかりだ。そろそろ天命になろうとする年なので、人間の喜怒哀楽をも十分に経験しているのだ。世間に対する見方も、数十年かけて形成された観念を誰が動かすことができようか?しかし修煉の中で本当に変った。そしてこの種の変化とはあらゆる力でもってもこれを再び変化させることのできないものだった。

 私の親戚たちよ、もしあなた方が本当に私を、そして他の法輪功煉功者の今日の所為を見ることができるのだとしたら、本当に邪悪の情報封鎖の陰険さ、そしてでっち上げを貫く黒幕が見えて、そしてその黒雲の上にある鮮やかな太陽の光を浴び、本当の事実を知ることができたら、あなたたちもきっと私が故郷の同胞を忘れていないのをわかるでしょう。あなたたちはきっと私を、そしてすべての不屈不撓の法輪功学習者たちを誇りに思うでしょう。

 毎日の修煉での向上を除いて、毎日の煉功、毎日の仕事および日常生活以外に、私たちはなにをしているのでしょうか?10歳の子供から80歳の老人まで、みんなが真相宣伝を配り、みんなが中国大陸にファックスおよび電話をかける。労働教養所、監獄の中の警察に電話をかける。ひいてはABCさえも知らない老人が、完全にゼロからスタートしてコンピュータを使い法輪大法の素晴らしさ、そして江沢民のでっち上げの宣伝を暴き、監獄内の残虐刑を暴いて中国大陸へと送る。私が良く知っている70歳の老人は、いつも夕方にチャイナタウンに野菜を買いにいっていた。そのときに売られる野菜は安く、一袋でONE  DOLLAR(一ドル)である。食費を切り詰め、物を節約していた。しかし彼女は一人で三台のコンピュータをも設置していた。

 なぜこのようにするのでしょうか?それはあなた方をも含めたすべての善良な中国のお百姓たちは無辜だと思ったからだ。しかし大陸の新聞、テレビ番組ではこの5年来、ただ一つの声しか許されなかった。天地を覆い隠すような騙し宣伝の中で、まさか本当にそれほども無辜な民衆たちが信じた。彼らに全く知らない法輪功への誤解に煽動され、ひいては憎しみを!

 あなた方は考えたことはあるのでしょうか?あなたたちへの思いがいつも私の心を不安にさせる。しかし私は、たくさんの旅行中の中国人に、旅先で熱情に満ちる法輪功の真相資料を配る法輪功学習者を見ると、すぐに緊張して避ける。たくさんの人は密かに手を背に置き、人の視線を避け、受け取った資料をすぐに衣服の裏側に隠す。そのとき、私の涙は本当に止まらなかった。

 彼らのこの一念のためでも、彼らのかくも長い間に騙されながらも真相を知りたいという心のために、私たちはどうしても彼らを救いたい!

 私たちは彼らに、法輪大法は素晴らしいと伝えたい!私たちは彼らに、江沢民の煽動した法輪功へのでっち上げ、迫害は、実はこの小人の極端に異変した嫉妬および制御されない狂気のためだったと伝えたい。私たちは彼らに、私の同胞たちよ、あなたが幸せに満ちたときに、あなたがお茶を飲み、一家団欒してテレビを見ているときに、数十万もの良い人たちはまさに監獄に監禁され、労働教養所および精神病院で巨大な苦痛に耐え、その中の千名以上(人物による実証されたものすでに一万をも上る)がすでに警察に虐殺されたと伝えたい。すでに成立して一年以上もなる「法輪功への迫害を調査する国際組織」の調査では、ここ数年来、監獄、労働教養所を拡大し、警察を動員し不屈の法輪功学習者を逮捕するなか、すべての手段による騙し宣伝の面においても、ただ国際間の黙認をえるために金を惜しまずに、表面の平和を偽るために、中国大陸は極大な金額を投入した。この中にお百姓のけなげな金がどれだけ含くまれるのでしょうか?

 私の父母兄弟姉妹たちよ、私の貴い中国の同胞たちよ、一人の小人が十数億人の運命を左右することを決して容認してはならない!幾重もの黒幕を暴き、本来あなたがたに属する真相を奪い返そう!

 また8月15日の中秋節がやってきた。中華民族の未来命運をも連結する今日の真相は、まるでこの広々とした夜空に浮かぶ明るい月のように、千古佳句をも生み出す最高の境地。それは:

 「ただ願わくはあなたの健康と長生と、遠く離れていても同じ月を見て暮らせることを」

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/8/30/82914.html