日本明慧


二人のシンガポール法輪功学習者がシンガポール警察署に起訴された件についての感想
——米国中部法輪大法佛学会の声明を付け加える

 文/アメリカ法輪功学習者

 【明慧ネット2004年9月27日】2004年4月、警察は一年前に“魚尾獅”でICの番号をつけられた7名の法輪功学習者たちに対し中央警察署に出頭するように通知した。その中の5名の学習者は厳重警告を受け、また2名の学習者は許可証なしに集会を行い、許可のないVCDを配布、所有していたとし、関連のある8条の告訴状で法廷に告訴された。事情の経過は以下の通りである:

 2003年2月のある日の午後に、数名のシンガポール法輪功学習者がいつもの“魚尾獅”付近で煉功し、真相を伝えているとき、2、3人のシンガポールの私服警察がやってきた。(注:“魚尾獅”とはシンガポールの著名な観光スポットである。中国からくるたくさんの観光客の必ず訪れる場所である。ここ五年間、シンガポール学習者は毎日ここで煉功し、真相を伝えることに努めていた)その中のある警察が、学習者の地面に置いていた真相資料を読んでいるときに、その人が警察であることを知らない一人の学習者が親切に彼に真相を説明しようとした。するとこの私服の警察は身分を明かした後、この学習者に5分以内に置いてある資料を全部撤去し、他の学習者にもこの場から立ち去るように言った。この同修は彼にこのように強制しないようにと説得を試みた。

 二人の会話が長引きはじめた為、もう一人の資料を配っていた学習者である程呂金さんが近づいてきた。私服の警察は再び学習者の程呂金さんに5分以内に置いてある資料を全部撤去し、他の学習者にもこの場から立ち去るようにと言った。その後、もう一人の資料を配っていた学習者の黄才華さんもやってきた。私服の警察は再び学習者の黄才華さんに5分以内に地面に置いてある資料をすべて撤去し、そして他の学習者にもこの場を立ち去るように言った。そこで黄才華さんは壁にかけられている横断幕を回収し始めた。このときのやり取りはおよそ40分かかった。警察の中のリーダー格の人が異常に怒り出した。資料の下に敷かれていた布をぱっと払いのけて、現場にいたすべての学習者に集まるように、そして身分証明書を全員出すように命令した。彼は「お前たちは許可なしに煉功している。これは法に違反している。お前らを全部法廷に告訴してやる」と言った。

 事件発生の次の日に、ある学習者が中央警察署に呼ばれた。話しをする相手はほとんどが黄才華さんと程呂金さんだった。なぜならこの事件の以前に、彼女たちはたくさんのシンガポールの警察に手紙を書き、真相VCDを郵送したことがあったからだ。警察は彼女たちのやっていることについて学会は知っているのか、またVCDはどこから持って来たのかと聞き出した。明らかに、これらの尋問はあらかじめ準備されていたもののようだ。それは真相を伝えることで活躍している黄才華さんおよび程呂金さんに対するものだった。

 これ以降もうこの事について関係のある部門との折衝はなかったものの、一年後の2004年4月になると、警察は一年前“魚尾獅”でIC番号を記録された7名の同修に中央警察署に出頭するように通知してきた。その中の5名の同修が厳重警告を受け、2名の同修が許可証なしに集会を行い、許可のないVCDを配布、所有していたとし、関連のある8条の告訴状で法廷に告訴した。

 法輪功は1999年7月20日から全面的な公による迫害を受けてから、もう5年が過ぎた。この5年の中で、江沢民政権は国家の宣伝機械、教育、外交、商務、各級の企業事務会社の組織機構、などなどを利用して、法輪功に対して、無数の悪辣なでっち上げを行った。また法輪功の情報を厳密に封鎖しているため、ここ数年のうちに法輪功学習者が真善忍への信仰を放棄しないことから迫害を受けて虐殺され、不法に監禁され、不法に労働教養され、そして不法に刑を処せられた事実を極わずかの人しかしらない。このため、全世界の法輪功学習者、中国大陸の法輪功学習者も含めて厳重な圧力の下で、迫害を耐えるのと時を同じくし、苦難に満ちた真相を伝える活動を始めた。それは迫害を制止するためと人々が法輪功の問題についてもう騙されないようにするためである。

 いまや全世界で、中国を除いて、あらゆる国々はみな法輪功学習者が真相を伝えることを認めていて、ただ中国だけが法輪功を迫害している。なんと今になって都合の悪いことにシンガポールも上がってきた!独裁国家の野蛮さおよび時代遅れを痛感する。法律は独裁者の手の中の玩具や家法になっている。このような国家に法治というべき言葉が存在しうるのであろうか!
 中国大陸で、今回の法輪功を鎮圧する運動を発動しかつ推進してきた江沢民はすでに失脚した。シンガポールがこのような法輪功学習者に対する仁義を欠いた扱いをすることは、独裁者自身およびシンガポールの人民に何の利点があるのだろうか?

 米国中部法輪大法佛学会からの声明

 驚いたことにシンガポール警察総署はシンガポールおよび中国政府との相互訪問が頻繁に行われている今日この頃、再び旧案を持ち出し罪名を下そうとするその行為は、実に遺憾に思う。

 1999年の終わりから、シンガポール法輪功学習者が常にシンガポールの繁華街で世間の人々に中国江沢民政権が不法に法輪功を鎮圧し、法輪功学習者を残酷な手段で迫害する真相を伝える際に、シンガポール警察総署の警備員は遠まわしの批判をしていた。その後の法輪功学習者の善意の説明を通して真相を知った後、多数の警察が法輪功学習者には法を犯す意向のないことを知り、相互に釈明し、相互に支持しあい、法輪功学習者が真相を伝え資料を配る行為が絶たれる事はなかった。しかし2003年2月に、当該警察署のある高級警察と二名の法輪功学習者が煉功および法輪功資料の配布について論争し、2004年5月に法廷により審理をはじめ、近頃召喚するに至った。

 法輪大法学習者は、“真、善、忍”を基準とし、心を修め、正義を養い、政治権力に翻弄されることなし、法を犯し規律を乱すようなことも更にない。中国大陸の法輪功学習者を見渡すと、平和的な抗争を通しての無数の圧力を黙々と耐えながらも、虐待、損害ひいては虐殺に直面しながら、江沢民政権の野蛮で残酷な鎮圧を制止するために、先人の屍を乗り越えて、怨恨を抱くことなどあり得ない。

 海外の法輪功学習者のたゆまない日々の努力により、各国の首脳、警察、議員、公民に迫害事実を伝え、真相資料を配ることができた。この行動を通して多くの国家、政府およびたくさんの善良な民衆たちが真相を知るようになり、そして多くの人からの正義的な支持および褒賞をもらった。更に法輪大法“真、善、忍”の法理が全世界60カ国で良く伝えられるようになった。ここで、我らは心よりシンガポール政府がシンガポール法輪大法佛学会の成立の許可を下したことに感謝する。

 法輪功を制圧しようとする江沢民政権のリーダーである江沢民はもはや見栄をはることができなくなり、海外における法輪功への制圧も維持できなくなり、また全世界の正義的な国家による譴責、非難を浴びている。その完全なる失望の日はもう遠くない。江沢民およびその追随者たちは多くの国々で起訴されている。シンガポール警察総署はこのような時期に昔のことを再び持ち出して、真相資料を配った法輪功学習者に罪を与えようとすることは、あまり賢い行為とは思われない。悪人を助け、悪事を働く悪名から抜け難し、またシンガポール政府の法輪大法への賛同および支持に悖る。

 切にシンガポール政府、司法部門が真相を知り、正義を支持するように望む。またシンガポール警察総署が法輪功学習者への起訴を取り消すように忠告する。法輪大法学習者はシンガポール政府、民衆、警察署、全世界の正義の人士、民主国家と共に、できるだけ早くこの法輪功への不法で残酷な鎮圧を終わらせたい。


                            米国中部法輪大法佛学会
                               2004年9月22日  



(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/9/27/85120.html