日本明慧


在日中国人:私達中国人の権利を剥奪しないでください

 

 文/廬勇

 【明慧ネット2004年11月1日】2002年7月1日、私は中国の駐東京領事館へ旅券の更新手続きに行った。日本人の若い女性が親切に受付けて、私の旅券を収めると、私に「4日に新しい旅券を受け取りに来てください」と言った。

 7月4日、私が領事館へ新しい旅券を受け取りに行くと、受付けてくれた女性はどうしても私の新しい旅券を見つけだせなかった。不思議に思って、他の事務員に尋ねてもその原因が分からなかった。最後に奥の部屋へ問合わせに行って、男性責任者が来て、私の情況は比較的に特殊で、中国国内の関係方面に問い合わせてから私に返答すると言った(その時、私は中国政府のブラック・リストに載せられたと意識した)。 数日後、責任者は私に電話で「あなたの旅券は更新することができない、領事館へ旧い旅券を取りに来てください」と言った。私が再度領事館へ行き、責任者にどうして私の旅券を更新できないのかを尋ねた。彼はただ「これは中国方面の決定であり、原因はあなた自身が知っているはずだ」と答え、事務員に旧い旅券を私に返させた。事務員の若い女性が私に旅券を返した時、顔にどうしようもない、申し訳なさそうな表情が見えた。私は、彼女が中国政府が自国の公民に旅券の手続をしないという不条理さを理解することができないと思ったので、私は彼女に中国政府が法輪功を弾圧しているという真相材料を二枚手渡した。彼女は喜んで受け取ってくれた。

 私はかくして国籍のない人になった。原因は私が法輪功を学んでいるからである。

                       廬勇博士のパスポート

 私は1988年日本にきて、日本の大学で修士卒業して、博士の課程を受講した。その後、ある会社に就職した。

 私と妻は1996年から法輪大法を修煉し始めた。修煉を通して二人は心身ともに大きな変化が生じ、人生の目標と存在の意義が分かるようになった。人生の悩みから本当に解脱できた。

 法輪功は、非常に不思議で、すばらしい効果があるため、世界で急速に発展してきた。これに対して中国の独裁者江沢民が嫉妬し、1999年7月、法輪功への弾圧を引き起こした。学習者に対して迫害を行い、迫害は海外にも及んでいる。日本では、駐日中国大使館が、一方で誘惑などの手段を利用し、秘密裏に一部の華人と掌握して華僑の団体を組織し、摘発、批判大会を行い、テレビ、新聞などを通して、中国国内で報道し、中国の民衆を騙している。また、一方では海外の法輪功学習者が真相を中国国内に伝えることを恐れて、そのためスパイ活動を進め、国外の法輪功学習者の名簿を探し集めた。日本の法輪功学習者は多くの人が「ブラック・リスト」に載せられ、中国に帰る時入国を拒まれたり、旅券が更新されなかったりしている。さらに、学習者の中にスパイを送り込み、学習者の中で分裂を企んで、混乱を引き起こしている。

 2000年12月上旬、私達は香港の法輪大法交流会に参加した。12月10日に私達十数人の日本からやってきた同修は、深センに見物に行って、いっしょに晩ご飯を食べてから、香港に戻ると約束した。しかし、予想外にも、深セン羅湖税関を通る時、税関係員は私達が香港へ法輪大法交流会に参加するために来たことを知ったあと、理不尽に私達の入国を拒絶し、私達を4、5時間を取り押さえて、身体検査を行い、私達の所持していた法輪功の書籍を没収し、私達の住所録を調べ、最後に私達の写真を撮った。深夜になってやっと私達を香港に返した。香港のメディアは翌日、このことを報道を行った。 旅券がないため、 私にとても厄介なことになった。私は祖国に帰ることができず、妻の母が病気になっても見舞いに行くことができなかった。仕事の面でもとても大きな不便をもたらした。ある時職場を探す時、ある会社が私を受け取ることを考慮して、私に中国国内の業務に責任を負わせるつもりだったが、私は有効な旅券を持っていないこと知った後、非常に驚いて、とても残念がった。私は中日両国間の貿易方面の仕事に従事することもできない。

 理不尽にも自国民を迫害する中国政府と対照的に、日本政府は私たちに理解と支持を示してくれた。東京入国管理局は旅券が発行されない理由を私に尋ねてきたので、法輪功の真相を説明すると理解を示し、ビザを発給してくれた。海外へ行く時には、「再入国許可書」を発行してくれた。

 その後、東京入国管理局で就労ビザを申請した時も、駐日米国大使館で米国のビザを申請した時も、また米国へ入国する時も、なぜ旅券がないのかと尋ねられた。私はただ法輪功を修煉しているだけで、中国政府は私に旅券発行を拒絶していると伝えると、彼らはみな中国政府が自国民に対してこのような扱いをし、法輪功を迫害していることが理解できなかった。彼らも、私は旅券がないため、手続きを拒絶することもなかった。すべてとても順調であった。

 私は祖国を愛している。そこは私を生み育てた地で、そこに私の祖先、身内がいて、そこには誇るべき中国伝統文化がある。私は当然自分の祖国に自由に帰れるはずだ。全世界の19カ国の法輪功学習者100人が私と同じように国籍が剥奪されているのを耳にした。私はここで再度呼びかけたい、「私達中国人の権利を剥奪しないでください」と。

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/11/1/88080.html