日本明慧


中国の副総領事は法廷判決の罰金を支払わずにカナダを離れた

 

 

 【明慧ネット2004年11月18日の】(明慧トロント発、劉東記者)カナダ外務省のある関係者からの話で、トロントに駐在する中華人民共和国の元副総領事は、彼に対する判決を履行せずに、もはやカナダにいないそうだ。彼はトロントの法輪功学習者のスポークスパーソンであるジェエル・チプカーさんを誹謗中傷することで、有罪判決を言い渡された。

 2004年2月3日、オンタリオ州高等裁判所のハービ・T.スピーゲル裁判官は、地元の新聞でジェエル・チプカーさんを「悪のカルト」のメンバーと呼んだことで、潘氏に有罪判決を言い渡した。さらに、スピーゲル裁判官は、潘氏の領事免責の主張を拒否した。

 チプカーさんは、「この誹謗中傷は、中華人民共和国の政府関係者がカナダで起こした法輪功学習者への恨みを引き起こすキャンペン及び迫害の一部である」と主張した。潘新春は千ドルの損害賠償(原告が請求した象徴的総額)、そして一万ドルの訴訟費用を支払うことを命じられた。

 2004年7月14日、潘氏が支払い命令を受けた金が届いていないので、高等裁判所は潘氏に債権差し押さえ通知を発令した。潘氏の口座を開いた中国政府に所属する中国銀行は、潘氏口座の状況によって、債権差し押さえ通知に応じられない、と述べた。

 11月16日(火曜日)、審問の通知はトロントにある潘氏の自宅、そして中華人民共和国の弁護士に送達したが、彼は審問宣誓に出廷しなかった。この審問は、裁判官が請求を満たす財産を確認するために行うものである。

 「潘氏は、引き続きオンタリオ裁判所の判決を無視して、カナダの法律に基づく彼の義務を果たさずにこの国を離れた、と私は思っています」とチプカーさんは話している。「彼がカナダに戻ることを許されるはずがありません」

 チプカーさんは、中華人民共和国は意図的に潘氏がカナダを離れることに関与したことは明らかなので、カナダは、中国政府から当の行為及び彼らの職員の行為についての説明をうけるべきである、と話している。「これらの役人は、この国に来て、勝手にカナダ人の安全及び権利を侵害し、その後カナダ裁判所の判決を無視して逃げ出したことは、許すべきではありません」と彼は語っている。

 チプカーさんは、カナダ外務省に、ウィーン領事関係条約の第九項によって、トロントに駐在する元の中華人民共和国の副総領事を「歓迎されない人」だと宣告するように要請した。

 チプカーさんのすべての行動は、ファスケン・マーティノーというカナダ全国法律事務所のピーター・A.ダウンナードさんに代理されている。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/11/18/89495.html