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ブッシュ大統領は酷刑犯罪者入国禁止法案に署名

 【明慧ネット2004年12月19日】(明慧記者王英による報道)2004年12月17日、アメリカの大統領ブッシュはワシントンで「酷刑犯罪者の米国入国禁止法案」(Anti-Atrocity Alien Deportation Act)に署名して、戦争罪、酷刑罪、ジェノサイド(大量虐殺罪)の罪を犯し、宗教や信条を迫害するその犯人、および人権を侵害する外国人を追跡する権限を司法部に与えた。それにより彼らの入国を制限し、あるいは彼らを国外追放する。

 AP通信によると、この法案は、5年前国会に提出されている。それにブッシュ大統領が17日に署名して発効した、膨大な情報改革とテロ防止法案の一部分である。新しい法案によって、国外追放されおよび入国拒否される酷刑犯罪者の範囲が拡大された。酷刑で他人を苦しめる者、大量虐殺罪を犯した者、および宗教や信条を迫害する者が含まれる。

 法案は司法部の権力を拡大した。かつて母国で戦争罪および人権侵害罪を犯した外国人を追跡して、彼等の入国を許さず、或いは米国から追放する。法案はまた入国禁止と国外追放の理由を拡大している。(1)国外で信条を侵害したり、殺人に関与した外国人が含まれる。(2)「大量虐殺」と「特別深刻に宗教や信条の自由を侵害する」を根拠とする制限を取り除く。

 法案の提案人バーモント州の国会議員Patrick Leahyさんが、この法案は司法部特別調査事務室(Office of Special Investigations)の規則を更新したと言った。この機関の元の職責は、米国に身を隠しているナチスの戦犯を探し出すことであるが、新しい法案はその職権を拡大した。今、私達は新世代の戦犯および人権を侵害する犯人を捜査逮捕することができる。

 フロリダ州の衆議院議員Mark Foleyさんは次のように述べた。現在、国内での酷刑を避けるために、多数の移住者が、すでに米国で無事に暮らしている。しかし多くの人は知らないが、彼らを苦しめた悪人の頭目も米国に来て生活している。

 江沢民を含め、人権侵害した102名の名簿を、米国政府に提出

 今年3月、法輪功迫害追跡国際組織は、すでに米国政府に江沢民を含む102名の中国政府の法輪功迫害に関与した主要な責任者の名簿を提出して、米国政府に彼等の米国入国を禁止するように求めた。

 法輪功学習者への迫害には、次のような行為が含まれる。残虐な体刑、非人道的または恥ずべき行為による刑罰、罪名のない刑期延長、不法連行、秘密裡に当事者を行方不明にする、その他生存権を奪う勝手気ままな悪行などが、法輪功の信条に対して行われている。

 列挙された中国政府の官吏として、法輪功迫害の元凶江沢民、及び共犯者の羅幹、劉京、周永康、李嵐清、王茂林など102名の積極的に法輪功迫害に関与したり、迫害の主要な責任者の名前が挙げられている。文書に指摘しているように、4年余り、江沢民の嫉妬により、古今東西のあらゆる酷刑と手段を採用して、系統的に法輪功学習者に「真善忍」という信条の放棄を強要した。脅迫と経済の利益によって、官吏、警官を脅して良知を売り共犯させた。彼等は脅泊したり利益で釣ったりして、一族を巻き添えにした上、全社会を脅して自分の良知を裏切ってまで犯罪に協力している。

 米国政府に提出した報告に列挙された迫害者の犯罪は確実であり、罪は大きい。更に多くの国家が引き続き、真、善、忍の信条を持つ法輪功学習者を迫害する凶悪犯の入国禁止を求めることになると予想している。邪悪は絶対に身を隠す場所はない。

 米国裁判所は劉淇が酷刑罪を犯したことを確認

 法輪功迫害に関与した一部の中国官吏はすでに米国で有罪判決を言い渡されている。2004年12月8日、北カリフォルニア州米国地区裁判所の司法官Wilkinさんは1年の審理を経て、地方司法官の裁定報告を確認して、北京市委員会書記劉淇が有罪であると判決を下した。彼には、管轄していた警察の法輪功迫害による酷刑罪と反人類罪に対して責任を負うよう求めている。

 この民事訴訟事件は二人の中国市民、二人のスイス市民、一名のフランス市民および一名の米国市民が、米国の《外交に関わる賠償請求法》と《酷刑被害者保護法》に基づいて2002年に告発したのである。六名の原告はかつて北京で殴打および酷刑を受けたことがある。

 劉淇はその時北京市長であり、彼は中国のオリンピック代表団の団長としてソルトレークシティーへ、冬季オリンピックに参加する途中、サンフランシスコで召喚状を受け取った。彼は虐待、酷刑、非人道及び虐待行為、理由なく監禁、反人権、および宗教と信条の自由などを剥奪した罪で告発されている。

 2003年6月11日、米国サンフランシスコの司法官Edward M. Chenさんは劉が有罪であり、しかも外交免責権はないという裁定報告を出した。この報告を一級上の地区司法官に渡して審査決定をしてもらった。2004年12月8日、地区裁判所の司法官は地方司法官の裁定の報告を確認して、劉淇が有罪であると裁定したのである。 

 カナダの皇室警察は江沢民など45人を監視名簿に入れた

 去年9月、カナダの法輪大法学会はカナダ「反人道と戦争罪法案」(Crimes Against Humanity and War Crimes Program - CAHWCP)に関係する官吏に、江沢民を含む15名の法輪功迫害の罪状と関連証拠を手渡した。今年1月末、カナダの法輪功学習者はこの法案に30名の迫害に関与した人の名簿を追加し提出した。だから1月末で、すでに45名の各級中国共産党党委員会と「610」の責任者、政府官吏と労働教養所の職員が、カナダの皇室警察の監視名簿に入れられている。

 江沢民、羅幹、李嵐清、劉淇を含む45人の中国共産党の官吏は、中国大陸の法輪功学習者に対して迫害、酷刑、更には虐殺し、反人道罪が成立するとして告発された。名簿上の官吏がいったんカナダの地に入ったら、皇室警察は告発についての調査を行う。カナダの反人道罪と戦争罪の法案によって、もし告発が成立したならば、調査者は送還され、国外追放されあるいは刑事の起訴に直面する。いかなる人も免責権(治外法権)の保護を受けることはできない。

 悪人は逃げ道がなく、法廷に送られる

 2001年12月に湖北省公安庁副庁長の趙志飛が、法輪功を迫害したため米国の連邦裁判所に有罪と判決されて以来、今まで法輪功学習者の告発した民事訴訟事件の中で、四人の中国共産党の高官が敗訴した。 中国官界では、多くの人がすでに意識しているが、世界のどんな片隅にいても、罪の責任を逃れることはできない。近頃中国のたくさんの法輪功迫害に関与した高官が海外を訪問する時、迫害に関与したため、法輪功学習者に告発されて、苦しい立場に置かれている。

 中国共産党甘粛省委員会書記である蘇栄は11月4日に呉邦国に従って、アフリカのザンビアを訪問した時、ザンビア高等裁判所の職員自ら届けに来た裁判所の召喚状を受け取った。法輪功学習者は彼が吉林省中国共産党の610事務室の責任者だった時、法輪功学習者に対して謀殺、酷刑と侮辱罪を犯したと告発した。

 蘇栄はザンビア警察の指名手配の中で、10日近くの逃亡生活のすえ、国境を越えてジンバブエに行って、その後ひそかに南アフリカへ行った。そして2004年11月15日の晩に飛行機で中国に逃げ帰った。法輪功学習者は、蘇栄に対する法律追及を放棄しないで、蘇栄の法輪功学習者への酷刑と謀殺に関与する事件をハーグ国際法廷へ提出したいと表明している。 

 現在、世界各地の法輪功学習者はすでに28ヶ国で酷刑罪、大量虐殺罪と人権を踏みにじる罪で、江沢民とその共犯者を告発している。歴史はすでに証明しているが、悪行を犯した独裁者と共犯者には、どこにも隠れる所はない。暗い夜のあと必ず白昼になるように、国際法の威力で、いずれ彼らを厳重に処罰するようになる。

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2004/12/19/91780.html