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大紀元: 中国共産党は如何に中国政府をうまく操ったか

 

 

中国共産党組織は、政府官庁を外観として利用し、全てを操り、中国人をしっかりと制御し、中国人の生活に浸透した。2000年3月24日北京軍事博物館にて、毛沢東の立像を影にして写真が撮られた。(AFP)

 【clearwisdomネット2005年2月13日】中国共産党組織は、政府官庁を外観として利用し、全てを操り、中国人をしっかりと制御し、中国人の生活に浸透した。2000年3月24日北京軍事博物館にて、毛沢東の立像を影にして写真が撮られた。(AFP)

 WOIPFG (世界法輪功迫害調査組織) の米国本部は、1月28日その調査報告において、中国政府がその自立した威厳や人々にとって信頼あるべき立場を完全に失い、あたかも操り人形であるかのように、中国共産党( CCP) が如何に中国政府を操り、党組織が如何に政府機関にしっかりとくっついているかを暴露した。

 党の政治法律委員会は中国の司法組織を巧みに操った

 その報告は、CCP が直接又は政府機関を通して、中国を三つの方法でコントロールすることを指摘した。

 第一に、CCPの符合する部門が政府の各部門を、それらの日常の任務遂行においてコントロールする。 典型的な例は、司法組織である。公安や検察官、法廷を含む中国の司法組織は、党の政治法律委員会の指示に従わなければならない。中国における司法独立に対する最大の障碍は、党の統率力を代表する、政治法律委員会である。

 特に異端者や、官設でない宗教的グループや、法輪功に関する件は全て、誰を逮捕するか、誰を判決するか、そしてその刑期などは、党の政治法律委員会によって決断される。法廷はただ単に評決を読み上げるだけである。(法輪功迫害の為にゲスタポのような610室が設立され、政府の各級における党委員会によって管理されている。それらの殆んどが、党の政治法律委員会によって制御されている)。

 大紀元のシリーズ"中国共産党に対する九評" で論じられたように、行政官たちは、常に党に従属しており、各政府機関は、それと符合する党組織からの命令を受ける; この現象やテクニックは、まるで "奇妙な取り付かれた構造" である。

 CCP と政府は共生している

 第二の方法は二重管理制度である。言い換えると、各組織に各々二つの名札があるが、その一つだけが公けにされている。党の中央組織は政府の議会組織に、まるで寄生虫のようにくっついている。党がこの重要な政府レベルをコントロールしなければならないが、一般を面食らわせて隠れる為に中国政府の名を使用しなければならない。そのような高いレベルの監視が要求される組織の一部は下記の通りである:

 1. 国家監督部と中国共産党の紀律監察の中央委員会は同じ権利を分担している;これらの組織は国務院に属し、中国共産党の中央委員会に 直接に報告できる。

2. 国家台湾事務局と中国共産党中央委員会の台湾事務局;

3. 国務院の報道局と中国共産党中央委員会の外務宣伝局;

4. 国務院の邪教の防止管理局と中国共産党中央の法輪功の指導グループ(中央610室)

 上記中、2、3、4は、二つの名を持つ一つの組織である; これらはCCP中央委員会の直轄として表記されている。これらの組織は議会からの干渉無しに運営している。党は完全にこれら政府機関の全てのレベルをコントロールしている。

 党のマウスピース: 国の統制下にあるメディア

 第三の方法は、メディアの統制である。文明社会では、メディアは独立した客観的な討論の場として機能する。しかしながら、中国大陸においては党のマウスピースへと低下し、党によって直接統制されている。

 中国大陸では、主要メデイア(党内部の刊行物は含まない)として、新華報道社(新華ネット)、 中国報道社 (中新ネット)、中国ネット(中国インターネット・ニュースセンター)、中国中央テレビ(CCTV)、人民日報 (人民ネット)、光明日報、等がその一部である。

 CCPの公式陳述によると、新華社は党と国の "情報源であり、マウスピースである"。それは中国の最大のニュース情報収集と流布の中心と考えられ、世界第四の報道社と考えられる。それは、"国内の一般の意見を導き、世界の意見を効果的に影響させる、名誉ある義務" を担っている。

 人民日報は、 CCP中央委員会の公式の新聞である。それは全くCCP中央委員会に属する。光明日報は、"インテリの間や関係者の社会に根を下ろす、全国的そして包括的な党の新聞" として認められている。

 2000年8月、CBS テレビの "60ミニュッツ" のホストであるマイク・ワラスの会見を受けた時、中国の前リーダーであった江沢民は言った、「メディアは、党のマウスピースであるべきです」。2003年12月5日、中国国家主席胡錦涛は、全国宣伝観念施行会議にて主張した、「党は党の観念を管理し、宣伝する」。それは党の原則であり、方式である。そして言った、「我々は常に断固として主張し、一時も考えがぐらついてはいけない」。

 近年において、インターネットの発達にともない、CCP はインターネット上の意見のコントロールに非常に高い優先性をおいている。2000年7月24日CCTVの副編集部長である、孫玉勝(音) は、 CCP中央委員会がサポートする五大ウエブサイトを発表した: 人民日報ウエブサイト、新華報道社の新華ネット、中国日報ウエブサイト、中国国際ラジオウエブサイト、そして、中国インターネット・センター。その他に宣伝を強化しなければならないウエブサイトが5つある: 上海東部ネット、北京千龍 ネット、中京 ネット、CCTVウエブサイト、そして中央人民放送ウエブサイト。

(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/2/13/57472.html