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中国科学院“610”(注1)の副組長郭伝傑はニューヨークで提訴される(写真)

 【明慧ネット2005年2月24日】2005年2月23日水曜日の午後3時、 ニューヨークの法輪功学習者はコロンビア大学のキャンパスの中で記者会見を行った。法輪功学習者の弁護士韓淑慧女史は「中国科学院“法輪功問題を取り扱う指導者グループ”の副組長——中国科学院党組織の副書記である郭伝傑が、すでにニューヨークで正式に拷問罪と集団殺害罪で提訴された」と宣言した。

ニューヨークの法輪功学習者はコロンビア大学のキャンパスの中で記者会見を行う

 “法輪功問題を取り扱う指導者グループ”の別の名前は“610事務室”と言い、江沢民が法輪功を弾圧するために、99年6月10日に作り上げた組織である。それは公安、検察、法廷を凌駕した中国で最大の権力機構である。“610事務室”は都市から農村まで中国各地の至る所にあり、更に町内会、会社の主要なメンバーは直接北京の“610事務室”のコントロールを受けて、各地で具体的に江沢民の法輪功学習者に対する絶滅政策を実施する。この悪名高い“610事務室”はその性質と犯した罪で“中国ゲシュタポ”と称される。 

 とても大きい中文と英文で「中国科学院610の郭伝傑は法輪功を迫害 拷問罪、集団殺害罪で提訴される」と書かれた横断幕はキャンパスの高い石段の上でとても人目を引いた。そして背後の公正を代表する人物の銅像は更に記者会見の厳粛さを後押しした。 

 ちょうど東洋人の顔をした若者のグループが通りかかったが、その中の何人かが大変興味を持って、写真を撮ったり、尋ねたりしてきました。学習者は彼らに法輪功の現在の情況を紹介しました。キャンパスの中にいた多くの教師と学生も足を止めて見てくれ、法輪功学習者といろいろ議論しました。 

 聞くところによると郭伝傑一行は23日の午後、当コロンビア大学のキャンパスの中で社交活動があるそうです。

 韓弁護士は2月22日に米国連邦ニューヨーク地方裁判所へ訴状を提出した。23日午前9時半頃、訴状を渡す専門の人がニューヨークマンハッタンのバッテリー公園で米国を訪問していた中国科学院党組織の副書記郭伝傑に召喚状と訴状を手渡した。 

郭伝傑

 郭は1999年7月から中国科学院の“法輪功問題を取り扱う指導者グループ”の副組長を担当していて、中国科学院の法輪功を迫害する主要な責任者である。郭は2003年から中国科技大学の党委員会書記を兼任していた。その後開催された、中国共産党の中国科学技術大学の第9回代表大会で再び「法輪功」との闘争と法輪功学習者への「転向」を強調した。それにしても訴状を手渡す位置が、ちょうど米国の自由と民主を象徴する自由の女神の対岸であったことは、とても意義がある。 

 2000年から今までに迫害の実例の一部が明らかにされたが、中国科学院によって少なくとも27人の教職員と用務員が法輪功を堅持したため様々な迫害に遭ったことが分かった。例えば、辞職の強要、基本給の剥奪、住宅分配の基本的待遇の剥奪、強制的な住宅の回収、年金の不支給などで、彼らは生計の道を断ち切られた。甚だしきに至っては労働による再教育に送られ、刑罰を下された。大学院生達が修煉を放棄しなければ登録をしないで、退学あるいは長期にわたって強制的に休学の命令を出した。さらに不法に洗脳クラスまで連行して、転向を強要し、或いは勤め先で拘禁して洗脳した。甚だしきに至っては不法に留置所に送り留置した。また記録されたすべての法輪功学習者は出国することを禁止された。 

 中国の科学技術大学は中国科学院の下部組織である。調査の中で分かったことであるが、中国科学技術大学は何回も休学、退学を以って学生を脅し、修煉を放棄させ、陳情に行くことを禁じた。この学校の数名の教師と学生は洗脳クラスまで連行され、除名、労働による再教育、刑罰を下された。 

 今回の法輪功学習者張さんの郭伝傑に対する提訴は、法輪功学習者が法律の手続きを通して、法輪功迫害に参与したすべての責任者を追及する決心と、必ず勝つという自信の表われであり、、同時に最後はきっと司法の公正が中国大陸で実現されると信じることを表明したものである。

 注1:“610事務室”の略語。“法輪功問題を取り扱う指導者グループ”のことである。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/2/24/96072.html
 (英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/2/25/57884.html